#author("2024-03-13T00:40:47+09:00","default:user","user")
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*56式冲鋒槍 【突撃銃】 [#gbf9bc9b]
#ref(AK-47_and_Type_56jpg.jpg,center,60%,上:56式自動歩槍、下:AKS47)
|モデル|全長(伸長時)|重量|口径|装弾数|連射速度|発射形式|製造国|h
|~56式冲鋒槍(切削レシーバー型)|874mm|4.03kg|[[7.62mm×39>7.62mm x39弾]]|20/30|600発/分|S/F|中国|
|~56式冲鋒槍(プレスレシーバー型)|874mm|3.8kg|~|~|~|~|~|
|~56-1式冲鋒槍(切削レシーバー型)|654(874)mm|3.7kg|~|~|~|~|~|
|~56-1式冲鋒槍(プレスレシーバー型)|654(874)mm|3.5kg|~|~|~|~|~|
|~56-2式冲鋒槍|~|3.9kg|~|~|~|~|~|
|~QBZ-56C|557(764)mm|2.85kg|~|~|~|~|~|

 中国の[[国営626廠(慶華工具廠)>中国北方工業公司]]((国営626廠(慶華工具廠)は2005年に破産して消滅している。))などで製造されている[[AK47>USSR AK47]]のライセンス生産モデル。後に中国とソ連との関係が悪化してライセンスが失効してからも製造が継続されている。そのためソ連から十分な技術指導が得られず、[[AKM>USSR AKM]]のようなプレスレシーバーへの移行など多くの部分の改修が中国独自にすすめられた。
 なお、AKMのようなプレスレシーバーへの設計変更に伴った名称変更は行われていない。

 折り畳み式のスパイク型[[銃剣]]を標準装備している(1965年以前の初期生産型、全ての折畳銃床型、一部の輸出型は無し)のと、[[フロントサイト>オープンサイト]]上部がリング状のガードで覆われている点がオリジナルと異なる。銃剣をスパイク型としたのは中印国境紛争での戦訓から分厚い防寒具でも貫通しやすくするためで、リングガードはAK47のサイトガード形状だと夜間戦闘でフロントサイトと紛らわしかったためである。また、マズルデバイスを取付するための銃口部のネジ切りが廃止されている点を特徴として紹介される事が多いが、実際には輸出用に製造された一部の56式冲鋒槍や[[フラッシュハイダー]]を標準装備としているQBZ-56Cではネジ切りが行われており、ケニア軍などでは56式冲鋒槍で空包を用いた訓練をする際にはブランクアダプターを銃口ネジに装着している。
 オリジナルよりも使いやすいとの評価もある一方、製造工廠や時期によって設計に差異があり、部品に互換性が無いなど統一性に欠ける。時代が進むにつれ、レシーバーが[[プレス加工]]になり、[[フォアエンド>ハンドガード]]や[[ストック>銃床]]が[[プラスチック>ポリマーフレーム]]になるなど改良が進むが、内部構造は「56式」のまま変わらなかった。サイドスイング式フォールディングストックモデルや短銃身モデルなど独自のバリエーションも数多く、AK系クローンの中では一大勢力を誇る。
 中国製の56式冲鋒槍にはレシーバー左側面の先端部に、56式か、五六式の刻印が打たれている。ベトナム戦争で北ベトナムへ供与する為に製造された個体などは、生産国を秘匿するためにM22の刻印が打たれている製品もある。
 ソ連におけるAK同様中国が支援した国家に対して多数の56式が供与された。変わったところでは、フィンランドが56-2式をRk56 TPとして予備役用に相当数を輸入・配備・備蓄している。90年代半ばまでアメリカにスポーター用が輸出されが、アサルトウェポン規制法により輸出が出来なくなった。同法の失効後も米中の政治的な問題によって未だに56式の輸出は認められていない。

 近年はロシア側のライセンス管理が厳しくなったことで違法コピーが問題視されたが、中国側は独自の設計だとして押し通している。実際上記のように相違点は多いが、意図的に設計を改変している可能性もある((尤も、同様の例はブルガリアなどでも見られる))。
 なお、混同しやすいが56式半自動歩槍や56式班用機槍([[分隊支援火器>SAW]])なるモデルが存在する。これらはそれぞれ[[SKS>USSR シモノフSKS]]と[[RPD>USSR RPD]]のライセンス生産型であり、AK47のクローンである56式冲鋒槍とは名前が似ているだけで、根本的に別物であることに注意されたし。

 品質に関しては高低両方の意見が述べられている。その一説としては、中国軍やアメリカ向けに生産されていた時代はきちんとした品質管理がされていたが、中国軍の[[63式自動歩槍>PRC 63式自動歩槍]]や[[81式自動歩槍>突撃銃/PRC 81式自動歩槍]]といった新式銃の採用やアメリカへの輸出禁止などでこれらの需要が無くなると、安価なAKを求める顧客向けにした製品へシフトして品質が落ちたと考えられている((https://jp.rbth.com/science/81844-chuugoku-ta-roshia-dochira-no-ak-ga-sugureteiru))。
 また1950年代末から中ソ対立により、材料の鋼材をソ連から輸入していたクロムニッケル合金鋼から、クロムとニッケルを節約した国産の代用合金鋼((中国国内ではクロムが産出せず、またニッケルも1958年に鉱脈が発見され1963年に本格採掘が始まるまで輸入に頼っていたため。また単純に中国の製鋼産業の技術や品質も1970年代から日本の新日鉄による技術指導が入るまで劣っていた。))に切り替えており、これに伴い耐久性がいくらか低下しているのは事実である。

 1980年代から[[81式自動歩槍>突撃銃/PRC 81式自動歩槍]]へと更新されているが、現代でも備蓄として相当量が残されている他、輸出向けに製造も継続されているようだ。

 ちなみに、当サイトでは本銃を突撃銃のカテゴリとして扱っているが、中国軍は採用当初から現代に至るまでQBZ-56C以外の本銃を[[短機関銃]]として分類、運用しており、呼称も短機関銃である事を示している56式"冲鋒槍"となっている。これは本銃が[[54式冲鋒槍>短機関銃/USSR PPs43]]の後継として採用された為であるが、採用以降もフルオートでの射撃精度が後継の[[63式自動歩槍>PRC 63式自動歩槍]]などガス規制子を持つ小銃に劣る事などの理由から分類が変更されていない。
 一方で、短機関銃として扱われている本銃を短銃身化したQBZ-56Cは、QBZが「軽武器・歩槍・自動」を示している通り自動小銃として扱われている。これは短銃身化と共にガス規制子が追加された為と思われる。

(主なバリエーションモデルは、『[[USSR AK バリエーション]]』の項参照)

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[007 オクトパシー>007]]|−|−|項目参照|
|[[13時間 ベンガジの秘密の兵士]]|−|−|項目参照|
|[[24 -TWENTY FOUR-]]|−|−|項目参照|
|[[Cat Shit One>キャット・シット・ワン]]|−|−|項目参照|
|[[GALACTICA/ギャラクティカ]]|−|−|項目参照|
|[[HUNTER×HUNTER]]|−|−|項目参照|
|[[S.A.S. 英国特殊部隊]]|−|−|項目参照|
|[[SHERLOCK]]|−|−|項目参照|
|[[アゲイン 明日への誓い>男たちの挽歌#lea2bc8e]]|−|−|項目参照|
|[[インサイド・マン]]|−|−|項目参照|
|[[インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国>インディ・ジョーンズ#jf12c409]]|−|−|項目参照|
|[[ウォーキング・デッド]]|−|−|項目参照|
|[[ウルフ・オブ・ウォー]]|−|−|項目参照|
|[[エクスペンダブルズ]]|−|−|項目参照|
|[[エネミー・ライン4 ネイビーシールズ最前線>エネミー・ライン]]|−|−|項目参照|
|[[エリート・スクワッド]]|−|−|項目参照|
|[[エンド・オブ・キングダム>エンド・オブ・ホワイトハウス#i025dc61]]|ー|ー|項目参照|
|[[オペレーション:レッド・シー]]|−|−|項目参照|
|[[学園大戦ヴァルキリーズ 暴力の王国]]|−|−|項目参照|
|[[狩りのとき>スワガー・サーガ#aeb67718]]|−|−|項目参照|
|[[キラー・エリート(2011年)]]|−|−|項目参照|
|[[グランド・セフト・オートV]]|−|−|項目参照|
|[[グランド・セフト・オート・サンアンドレアス]]|−|−|項目参照|
|[[グリーン・ゾーン]]|−|−|項目参照|
|[[グレイマン]]|−|−|項目参照|
|[[クレヨンしんちゃん]]|−|−|項目参照|
|[[コンビニDMZ]]|−|−|項目参照|
|[[地獄の黙示録]]|−|−|項目参照|
|[[ジャーヘッド]]|−|−|項目参照|
|シルミド|映画|684部隊隊員|56-1式|
|[[人狼 (2018年)]]|−|−|項目参照|
|[[スーサイド・スクワッド]]|−|−|項目参照|
|[[ステルス]]|−|−|項目参照|
|[[ストリートファイター]]|−|−|項目参照|
|[[砂ぼうず]]|−|−|項目参照|
|[[戦場からの脱出]]|−|−|項目参照|
|[[ソルト]]|−|−|項目参照|
|[[ゾンビランド]]|−|−|項目参照|
|[[ティアーズ・オブ・ザ・サン]]|−|−|項目参照|
|[[ディア・ハンター]]|−|−|項目参照|
|デビル|映画|フランキー・マグワイヤー|[[フォールディングストック>銃床]]装着|
|[[トゥルー・クライム>トゥルー・クライム(ゲーム)]]|−|−|項目参照|
|[[トゥルーライズ]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[ネイビー・シールズ]]|−|−|項目参照|
|[[ネイビーシールズ(2012年)]]|−|−|項目参照|
|[[バッドボーイズ2バッド>バッドボーイズ#p2f58315]]|−|−|項目参照|
|[[バットマンシリーズ]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド ベトナム]]|−|−|項目参照|
|[[ヒート]]|−|−|項目参照|
|ファイアパンチ|漫画|ベヘムドルグ兵士|第5話〜|
|[[フォーリング スカイズ]]|−|−|項目参照|
|[[ブラックホーク・ダウン]]|−|−|項目参照|
|[[ブラッド・ダイヤモンド]]|−|−|項目参照|
|[[プラトーン]]|−|−|項目参照|
|[[ヘルシング(原作版)>ヘルシング]]|−|−|項目参照|
|ベルリンファイル|映画|アヴドゥルの手下|56-2式&br;終盤で使用|
|~|~|北朝鮮工作員|56-2式&br;[[AK74>USSR AK74]]の銃身と、&br;[[MPi-KM>突撃銃/GDR MPi-KM]]のストックを組み合わせた[[プロップガン]]&br;終盤で使用|
|[[ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ>ボーダーライン#i04acd57]]|−|−|項目参照|
|[[マーセナリーズ]]|−|−|項目参照|
|マシンガン・プリーチャー|映画|サム&br;少年兵|サムは56-1式、少年兵は56式を使用|
|[[迷彩君]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー(2010年)]]|−|−|項目参照|
|[[山猫は眠らない]]|−|−|項目参照|
|[[ラッシュアワー2>ラッシュアワー#RushHour2]]|−|−|項目参照|
|[[ランボー]]|−|−|項目参照|
|[[リーサル・ウェポン4>リーサル・ウェポン#v0197489]]|−|−|項目参照|
|猟犬|小説|植村 周吾朗&br;田沼 純一|−|
|[[ルパン三世]]|−|−|項目参照|
|[[レッド・ドーン>若き勇者たち]]|−|−|項目参照|
|[[ロード・オブ・ウォー]]|−|−|項目参照|
|[[ロボコップ2>ロボコップ#ga6478ff]]|−|−|項目参照|
|[[ロミオ・マスト・ダイ]]|−|−|項目参照|
|[[ワールド・オブ・ライズ]]|−|−|項目参照|
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