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*スペンサー M1860 / Spencer Model 1860 【小銃】 [#ea375818]
#ref(Spencer-rifle.jpg,center,nolink,70%,スペンサー M1865)
|モデル |全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~ライフル|1200mm|4.3kg|.56-56 Spencer|7|アメリカ|
|~カービン|997mm|3.74kg|~|~|~|

 M1860は、1860年にクリストファー・スペンサーが設計した[[レバーアクション]][[ライフル>小銃]]である。日本では「スペンサー銃」の名前で知られる。フルサイズのライフルと、スペンサー[[カービン>騎兵銃]]と呼ばれる短銃身モデルが存在する。

 スペンサーのレバーアクションは、[[ウィンチェスターのそれ>小銃/ウィンチェスター M1873]]とは異なり[[コッキング]]は行われず、手動で[[ハンマー]]を起こす必要がある。チューブラー[[マガジン]]は[[バットストック>銃床]]部に内蔵されており、弾の後ろからスプリングロッドを挿入することで蓋をする。装填時には、このスプリングロッドを一度引き抜いてから後部の穴から1発ずつ装填し、その後スプリングロッドを戻す。
 この操作は煩雑であったので、エラスムス・ブレイクスリー氏によって、筒に込めた7発分を一度に棒で押して込めるブレイクスリー・クイックローダーと、この筒を10本収納する専用のカートリッジ・ボックスが造られ、販売された。この革製バッグはアメリカ南北戦争において北軍に30,000セット調達されたが、その大半は訓練が間に合わなかったため使用されなかった。
 弾薬は、黒色火薬を用いたリムファイアカートリッジ。後に、使用弾薬の違いやマガジンカットオフ機構((M1865はスタブラー・カットオフで、M1867はスペンサーがパテントを取得したカットオフを設けている。))の追加された、M1865とM1867というモデルが登場した。 
 弾薬は、黒色火薬を用いたリムファイアカートリッジ。後に、使用弾薬の違いやマガジンカットオフ機構((マガジンからの弾の供給をカットして、[[シングルショット]]化する機構。連発銃の黎明期に、各国軍当局による弾の過剰消費への懸念から、多くのマガジン式連発銃に設けられた。M1865はスタブラー・カットオフで、M1867はスペンサーがパテントを取得したカットオフを設けている。))の追加された、M1865とM1867というモデルが登場した。 

 南北戦争時に北軍に採用され、主に騎兵隊が使用していた。南北戦争後に日本でも輸入されて戊辰戦争で使用されたが、高価なこともあって他の輸入銃に比べてその数は多くはない。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[3時10分、決断のとき]]|−|−|項目参照|
|[[GUN BLAZE WEST]]|−|−|項目参照|
|[[アパルーサの決闘]]|−|−|項目参照|
|カウボーイ & エイリアン|映画|ドク&br;ミーチャム|M1860 [[カービン>騎兵銃]]|
|かつて神だった獣たちへ|漫画|北部パトリアユニオン兵士&br;クロード・ウィザース大佐|M1860 カービン|
|~|~|フォーン・ウェルズ&br;フォーンギャング|M1860 カービン&br;[[スリング]]付|
|[[ゴールデンカムイ]]|−|−|項目参照|
|ジョン・カーター|映画|アメリカ合衆国・第7騎兵隊&br;アパッチ族|M1860 [[カービン>騎兵銃]]|
|[[速水螺旋人の馬車馬大作戦]]|−|−|項目参照|
|[[マチェーテ・キルズ>マチェーテ]]|−|−|項目参照|
|松平右近事件帳|TVドラマ|有馬阿波守の家臣|M1860 カービン|
|陸奥圓明流外伝 修羅の刻|漫画|ビルの手下&br;騎兵隊|M1860 カービン|
|八重の桜|TVドラマ|山本 八重|M1860 カービン|
|[[許されざる者(1992年)]]|−|−|項目参照|
|[[レッド・デッド・リデンプション]]|−|−|項目参照|
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