*パイパー モデル1908 / Pieper Model 1908 【自動拳銃】 #author("2023-03-06T03:48:44+09:00","default:user","user") *パイパー モデル1908 / Pieper Model 1908 【自動拳銃】 [#m1bd150d] #ref(Pieper_1908.jpg,center,65%,M1908の無可動実銃) |全長|銃身長|重量|口径|装弾数|製造国|h |123mm&br;126mm|54mm&br;57mm|440g&br;461g|[[.32 ACP>口径#AutoAmmo]]|5/7+1|ベルギー| |126mm|57mm|466g|[[.380 ACP>口径#AutoAmmo]]|~|~| |126mm|56mm|428g|[[.25 ACP>口径#AutoAmmo]]|6+1|~| |口径|全長|銃身長|重量|装弾数|製造国|h |[[.32 ACP>.32ACP弾]]|123mm|54mm|440g|5/7+1|ベルギー| |~|126mm|57mm|461g|~|~| |[[.380 ACP>.380ACP弾]]|126mm|57mm|466g|~|~| |[[.25 ACP>.25ACP弾]]|126mm|56mm|428g|6+1|~| M1908は、ベルギーのパイパー社(Anciens Etablissements Pieper)が1908〜1930年後半にかけて製造していた、[[シングルアクション]]式の[[自動拳銃]]である。 作動方式は[[シンプルブローバック>ブローバック]]。[[FN>ファブリク ナショナル]]社の[[M1900>FN M1900]]と同様に、銃身上部にリコイルスプリング/ガイドロッドを配した構造をしている。そのため、排莢口はスライド側ではなくフレーム側に設けてある。 [[ハンマー]]は内蔵式。フレーム左側後部に[[マニュアルセイフティ>安全装置]]、グリップ底部に[[マガジンリリースレバー>マガジンキャッチ]]を備えている。[[フロントサイト>オープンサイト]]はテイクダウン用の固定部品を兼用しており、取り外せる仕組みになっている。 後期型([[.32ACP>.32ACP弾]]モデル)になると、スライドの[[コッキング]][[セレーション]]がトライアングラーカット(初期型はスクエアカット)、マニュアルセイフティの小型化、マガジンリリースレバーの大型化、グリップスクリューが2つ(初期型は1つ)、などの改良が施されている。また、銃身を含む全長が延長され、レシーバーも厚めになっているので重量も増加している。[[.25ACP>.25ACP弾]]モデルは、全体的なサイズは.32ACPモデル/[[.380ACP>.380ACP弾]]モデルとほぼ変わらないが、スライドと[[トリガーガード]]の形状が変更されている。 基本設計は、ベルギー人の銃器デザイナーであるベルナルド・クラウスによるものを流用している。彼は自身が設計した銃のパテントを各国に売却しており、それを購入したパイパー社が、同社のトレードマークである“バヤール(Bayard。魔法の馬、の意)”((日本では“ベアード”という呼称が用いられる場合もある。))を銃のブランドに用いて、製造・販売を行っていた。 第一次世界大戦に起きたドイツによるベルギー侵攻では、パイパー社の工場は武器・弾薬供給のために接収されてしまう。その間もM1908の製造は続いたが、それらの銃にはドイツ帝国の国章である“黒い鷲”の刻印が入れられている。また、ドイツ軍向けに製造されたM1908は、全て.32ACPモデルになる。 |登場作品|ジャンル|使用者|備考|h |30 prípadu majora Zemana|TVドラマ|ハイジャック犯|シーズン3・第8話| |怪人マブゼ博士|映画|ブレドウ|郵便受けから投げる| |野獣死すべし・復讐編|小説|伊達邦彦|ラストで使用| #hr CENTER:このページの画像は[[Arundel Militaria>http://www.deactivated-guns.co.uk/]]((無可動実銃を販売しているイギリスの会社。))から転載しています。 CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 #hr ---- #pcomment