*コルト パターソン / Colt Paterson 【回転式拳銃】
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*コルト パターソン / Colt Paterson 【回転式拳銃】 [#yab6d320]
#ref(Paterson.jpg,center,nolink,90%,パターソン 初期型)
|モデル|銃身長|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~テキサス・パターソン|7.5in|349mm|1.2kg|.36口径|5|アメリカ|

 パターソンリボルバーは、サミュエル・コルトが設計した[[パーカッション]]式[[シングルアクション]][[リボルバー>回転式拳銃]]である。氏の最初の商品であると共に、リボルバー機構を備えた連発式小火器としては、初めて民間向けに販売された、歴史的な[[拳銃]]である。
 コルトは、ニュージャージー州パターソン市(銃の名称の由来でもある)に自身の最初の会社であるパテント・アームズ・カンパニーを構え、1836年から1842年までにパターソンを2,350挺を製造した。しかし、業績が悪化し、同社は一度は倒産してしまう。その後、債権者で事業提携者のジョン・エーレルスが引き継ぎ、1847年まで500挺を製造した。
 パターソンは、[[口径]]別(.28口径から.36口径)やサイズ別(ポケット、ベルト、ホルスター)で複数のバリエーションが存在する。なかでも.36口径の“ナンバー5 ホルスター(別名:テキサス・パターソン)”は、パターソンを代表するモデルで1,000挺が製造された。

 パターソンは後の多くのリボルバーと違い、フォールディングトリガーという本体内蔵式のトリガーを備えている。これは[[ハンマー]]を[[コック>コッキング]]すると、本体に折り畳んであるトリガーが下がり使用可能になるユニークな機構である。また、使用済みの雷管を取り外しやすいよう、ニップル(シリンダー後部にある、雷管を装着するための接管)が収まっているシリンダー側面に切り抜き窓が設けられた。

 装填の一連の流れとしては
1:ハーフコック状態にして、シリンダーをフリーにする
2:銃身を固定している楔を外して、中央軸から銃身とシリンダーを引き抜く
3:各薬室に火薬と弾を込め、専用ツールや棒などで押す(その後、ワックスやラードで薬室口に封をする場合もある)
4:銃身とシリンダーを元に戻して、ニップルに雷管を装着する

 1836〜1838年間に製造された初期型には、撃発機構に安全装置は存在せず、[[ハンマーレスト]]の状態ではハンマーは雷管に接しており、何かの衝撃で暴発する危険性があった。そのため装填済みで携行する時は、ハーフコックにするか、1発のみ装填しないでおく対処法が取られた。また、後に登場する[[コルト M1851]]や[[レミントン M1858]]と違い、銃本体にローディングレバーが組み込まれていなかったため、装填の際には部分的な分解が必要だった。ローディングレバーが追加されて分解不要となったのは、1839年以降に製造された後期型からである。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|ジェシー・ジェームズの暗殺|映画|ディック・リドル|ローディング・レバー付き&br;ロバート・フォードのもの|
|スーパーナチュラル|ドラマ|ウィンチェスター兄弟|初期型&br;劇中名称“コルト”&br;[[エングレーブ]]仕様&br;悪魔退治用の銀の弾丸を使用|
|[[速水螺旋人の馬車馬大作戦]]|−|−|項目参照|
|[[マスク・オブ・ゾロ]]|−|−|項目参照|
|魔都紅色幽撃隊|ゲーム|主人公&br;山河 虎次郎|ゲーム中名称「コルトナチュラル」&br;ゲームでのデザインは[[コルト ウォーカー>回転式拳銃/コルト ウォーカー]]や[[コルト ドラグーン>回転式拳銃/コルト ドラグーン]]の方が近い|
|ロンサムダブ|ドラマ|ロスコ・ブラウン|−|
|孤剣|小説|伊吹勘之助|「コルト・パタスン」と表記|
|さすらいの狼|小説|七蔵|「六発の弾丸が発射できる」と誤記|
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