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*ラピッドファイア / Rapid fire [#z4cbaae8]
 その名の通り、[[フルオートマチック>フルオート]]トリガーによらず、立て続けにトリガーを引いて速射を行うこと。

 また、ラピッドファイアの名を冠した射撃競技は、「ラピッドファイアーピストル競技」と呼ばれ、オリンピック種目にもなっている。
 選手一名が、25m先に横に並んだ五つの円形状の標的を順に狙い撃ち、規定の競技時間内で得られる得点の高さを競う。そのため、使用する銃は5連発の[[セミオート]]式である。

 通常は、指の力だけで連続して素早くトリガーを引く事で行うが、[[自動式>セミオート]]の銃の場合、銃本体を添え手だけで腰だめで構え、利き手は人差し指だけをトリガーの前に据え、発砲の反動による前後動を利用して、トリガーを立て続けに引いて速射する、という方法もある。この方法は俗に「バンプファイア」(Bump fire)という名称で、プリンキングの一種として認知されている。熟練者が行えば、フルオートに勝るとも劣らない連射を行うことも出来る(ただし銃の運動を利用して行うため、命中精度は期待出来ない)。


 また、この技術を応用した製品として、アメリカで開発された「スライド(バンプ)ファイアストック」がある。
 これは、ストックとグリップが一体化したようなパーツであり、パーツを装着した銃本体はパーツと直に接触しておらず、発砲のリコイルで銃本体のみが前後動(スライド)を行う事で、バンプファイアを再現する。これを装着すれば、それがセミオートライフルであっても、かつ射手がバンプファイアの技術を体得していなくとも、トリガーを引くだけで簡単に擬似フルオート連射を行う事が出来る、というもの。ちなみに、スライドに固定スイッチが付いているものは、ストックを固定してセミオートに切り替えることが可能。
 非ライセンス所有者でも所持可能であるため人気のあるパーツであるが、以前からその容易にフルオート相当の性能を発揮できる点から規制すべきとの要求が市民・政治団体から多く提示されていた。この規制要求は長らく無用のものと考えられてきたが、2017年に死傷者数百人の未曽有の乱射事件となったラスベガス乱射事件において使用されたことから、本格的な規制案の成立へ官民ともに動きが始まった。
 2018年12月26日にはトランプ大統領の強い要請により、ATF((アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局))はスライドファイアストックを「機関銃」とみなし、90日後の2019年3月26日以降は非ライセンス所有者による単純所持(即ち、''銃火器を所持していなくても''スライドファイアストック単体の所持)を重罪とみなす規定を発行した。
 ただしATFはあくまで法律上の禁止の具体的な内容として規定を発行する組織に過ぎず、法律が作成されないまま規定が発行されるのは異例の処置であり、現在複数の団体からこの処置の違法性について訴訟が進行している最中である。
 2020年3月にはアメリカ最高裁の中間判決にて''「スライドファイアストックの禁止は違憲」''という判決が下っており、今後の動向が注目される。

 ちなみに日本の東京マルイが、自社製[[トイガン>遊戯銃]]の「トリガーを引ききったまま、フォアグリップまたはレバーを前後に動かして、弾を連続的に発射する」という操作(オプション)をラピッドファイア機構と解説しているが、これは初期の[[ポンプアクション]]散弾銃で見られた[[スラムファイア]]を利用した速射機構を擬似的に再現したものである。

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