*パント銃 / Punt gun
 19世紀〜20世紀初頭に使われたパント銃は、多くの水鳥を狩るための大型[[散弾銃]]である。パント(平底の小舟)に載せて使用するので、この名称で呼ばれる。かつて、この銃でカモやガチョウの群れを撃ち、食用肉や羽毛を取って売るという慣習が行われていた。
 パント銃とは、19世紀〜20世紀初頭に使われた多くの水鳥を狩るための大型[[散弾銃]]である。パント(平底の小舟)に載せて使用するので、この名称で呼ばれる。かつて、この銃でカモやガチョウの群れを撃ち、食用肉や羽毛を取って売るという商売が行われていた。

 カスタムメイドの散弾銃であるパント銃は、人間の身長を遥かに超えるサイズで、ボア径は2インチ超(51mm)。サイズ・重量・反動などの点から、手で持って使用することは不可能なので、小舟に固定して水鳥の生息する群れまで近づく。一回の射撃で、50羽以上の水鳥を仕留めることが可能である。あまりに強烈な反動のため、発砲すると小舟が少し後退するという。
 カスタムメイドの散弾銃であるパント銃は、人間の身長を遥かに超えるサイズで、ボア径は2インチ超(51mm)とちょっとした[[対物火器]]並みの大きさがある。サイズ・重量・反動などの点から、手で持って使用することは不可能なので、小舟に固定して水鳥の群れまで近づいて撃つ。一回の射撃で、50羽以上の水鳥を仕留めることが可能である。あまりに強烈な反動のため、発砲すると小舟が少し後退するという。

 パント銃を使った水鳥狩りは野生の水鳥の数を減少させたため、アメリカでは1860年代にはほとんどの州がこの慣習の禁止令を出した。1900年のレイシー法では州をまたいでのジビエの輸送を禁止し、1918年の渡り鳥条約法では渡り鳥の狩猟・捕獲を禁止とした。
 1995年にイギリスで行われた調査によると、50挺程の射撃可能なパント銃が、未だに使用されていることが判明した。イギリスの法律では、パント銃のボア径は1.75インチに制限されている。
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