#author("2024-02-22T22:07:05+09:00","default:user","user")
*USSR PK / СССР ПК 【軽機関銃】[#r1e73137]
#ref(PKM.jpg,center,nolink,PKM)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|連射速度|発射形式|製造国|h
|~PK|1170mm|9.0kg|[[7.62mm×54R>口径#RifleAmmo]]|ベルトリンク式|650〜750発/分|F|ソビエト|
|~PK|1170mm|9.0kg|[[7.62mm×54R>口径#RifleAmmo]]|25/100/250&br;[[ベルトリンク式>弾帯]]|650〜750発/分|F|ソビエト|
|~PKM|1170mm|8.4kg|~|~|~|~|~|

 PKは「Pulemet Kalashnikova(プリミョート・カラシニコバ):カラシニコフ式[[機関銃]]」の略。その名の通り[[AK47>USSR AK47]]の設計者である[[カラシニコフ>ミハイル・ティモフェビッチ・カラシニコフ]]技師が、1961年に設計した[[軽機関銃]]である。非分離式の金属製ベルトリンク給弾で、ベルト一つに25発の弾薬が連結された。この25連ベルトを幾つも繋げて給弾することも出来たが、のちに100連や250連のベルトも作られている。
 PKは「Pulemet Kalashnikova(プリミョート・カラシニコバ):カラシニコフ式[[機関銃]]」の略。その名の通り[[AK47>USSR AK47]]の設計者である[[カラシニコフ>ミハイル・ティモフェビッチ・カラシニコフ]]技師が、1961年に設計したもので、ドイツの[[MG34>ラインメタル/マウザー MG34]]、[[MG42>グロスフス MG42]]の影響を受けた[[ベルトリンク給弾>弾帯]]式[[軽機関銃]]である。以前にカラシニコフが設計した[[RPK>USSR RPK]]が、小銃手と機関銃手の弾薬共用を優先した歩兵支援に特化した軽機関銃だったのに対し、PKは威力と持続射撃能力を優先し、戦車や装甲車への搭載も前提とした[[汎用機関銃>GPMG]]となっている。
 ベルトリンクは非分離式金属製で、一つに25発の[[弾薬]]が装填される。弾薬をリンクピンとして幾つも繋げて給弾することも出来た。西側の一般的な汎用機関銃と違い右給弾・左排莢だが、これは給弾手が居なくても手早く装填できるようにするため。ただし、他の兵士の銃と排莢が逆方向になるので機銃手の配置に気を使う必要がある。

 機構はAK47と同様の[[ガスオペレーション]]とロータリーロックを採用しているが、使用弾薬には[[モシンナガン>小銃/ロシア帝国 モシンナガンM1891]]の時代からの制式弾薬である7.62mm×54Rを採用している。[[大祖国戦争>独ソ戦]]での疲弊の残る当時のソ連が、備蓄弾薬と既存の弾薬製造設備を活用することを選択したためだ。
 7.62mm×54Rは、もともと帝政ロシアの時代に[[ボルトアクション]][[ライフル>小銃]]用に作られた旧式のライフル用弾薬だが、威力・射程とも申し分なく、現在も制式弾薬として使用されている。しかし、表記の"R"が示すとおりの[[リムド・カートリッジ(リム付き弾薬)>リム]]であるため、弾薬を薬室へと送り込むには、一度ベルトリンクから後方に引き抜いたのち改めて押し込むという動作が必要であり、給弾システムとしては複雑なものとなっている。
 機構はAK47と同様の[[ガスオペレーション]]とロータリーロックを採用しているが、使用弾薬には[[モシンナガン>小銃/ロシア帝国 モシンナガンM1891]]の時代からの制式弾薬である7.62mm×54Rを採用している。[[大祖国戦争>独ソ戦]]での疲弊の残る当時の[[ソ連>USSR]]が、備蓄弾薬と既存の弾薬製造設備を活用することを選択したためだ。使用する25連ベルトリンクも[[PM1910>ロシア帝国 PM1910]][[重機関銃]]以来の250連ベルトリンクがベースとなっており、PM1910やSG-43重機関銃との共用も可能である。2014年から続いているロシアによるウクライナ侵略戦争では、PM1910にPK用ベルトリンクを使用している例が多く見られている。
 7.62mm×54Rは、もともと帝政ロシアの時代に[[ボルトアクション]][[ライフル>小銃]]用に作られた旧式のライフル用弾薬だが、威力・射程とも申し分なく、現在も制式弾薬として使用されている。しかし、表記の"R"が示すとおりの[[リムド・カートリッジ(リム付き弾薬)>リム]]であるため、弾薬を薬室へと送り込むには、一度ベルトリンクから後方に引き抜いたのち改めて押し込むという動作が必要で、流用されたベルトリンクもリング状に成型された引き抜き動作前提の設計であった。こうした給弾動作は、マキシム機関銃の流れを汲むPM1910やヴィッカース機関銃、ブローニングの[[.30Cal.>重機関銃/ブローニング M1917]]や[[.50Cal.>重機関銃/ブローニング M2]]といった重機関銃のそれと同様のもので、軽機関銃に組み込むには大掛かりなシステムであった。

 不向きな弾薬の採用もあって設計上の不利も少なくなかったが、にもかかわらずカラシニコフはPKを信頼性の高い優秀な機関銃にまとめ上げた。銃身と一体になったキャリングハンドルを使えば、耐熱手袋なしで素早く銃身を交換できるなど、第2次大戦以降の[[汎用機関銃>GPMG]]としてツボもしっかり押さえている。同世代の西側の機関銃と比べてもかなり軽量で、当時の西側軍事筋も「弾薬と給弾システム以外は総合性能の高い汎用機関銃」と一目置いていた。
 東側を代表する機関銃として評価も定まったPKは、[[ソビエト>USSR]]は元よりその衛星国(ポーランド、ハンガリー、ブルガリアなどの旧ワルシャワ条約機構加盟国やコンゴ民主共和国、スリランカなど多数)の主力機関銃として使用され、現在でもPKの後継として1970年頃に開発された、軽量モデルのPKM(Pulemet Kalashnikova Modernizirovanniy:現代版カラシニコフ式機関銃)が現役で使用されている。
 不向きな弾薬の採用もあって設計上の不利も少なくなかったが、にもかかわらずカラシニコフはPKを信頼性の高い優秀な機関銃にまとめ上げた。銃身と一体になった[[キャリングハンドル]]を使えば、耐熱手袋なしで素早く銃身を交換できるなど、汎用機関銃としての機能は一通り備わっている。同世代の西側の機関銃と比べるとやや軽量だが、これは耐久性よりは機動性を重視したものである。

 バリエーションとその名称に関しては下表参照(カッコ内はPKM版の名称)。
 ソ連・ロシアや旧共産圏の国家、アフリカの国家などで主力機関銃として採用されており、NATO諸国の[[MAG>FN MAG]]機関銃同様多くが長きに渡り現役である。

 バリエーションとしては1970年代に軽量化などの改良が施されたPKM(Pulemet Kalashnikova Modernizirovanniy:近代化カラシニコフ式機関銃)や、2000年代に登場した最新モデルPKPペチェネグ、民間のメーカーによる近代化モデルや[[ブルパップ]]モデルなどがある。

|モデル|特徴|h
|~PK(PKM)|標準モデル。銃身下部に[[二脚>バイポッド]]を装備|
|~PKS(PKMS)|[[重機関銃]]用の大型三脚モデル|
|~PKB(PKMB)|足の短い三脚が付いた車輌搭載モデル|
|~PKT(PKTM)|ストックと二脚を省略。搭載用金具と、引き金の替わりにスイッチを付けた戦車/装甲車搭載モデル|
|~PKP "ペチェネグ"|PKMベースの改良モデル。&br;銃身をヘビーバレル化し冷却用のリブを追加、[[キャリングハンドル]]付きのジャケットで覆っている。&br;銃身のQD交換機能は敢えて省かれており、オーバーヒートせずに600発以上を連続発射できる。|
|~M84|ツァスタバ・アームズ社によるPKMのコピー。[[光学照準器>ダットサイト]]や[[暗視装置>暗視装置]]が装着できるマウントを装備|
|~PKP "ペチェネグ"|PKMベースの改良モデル。&br;銃身をヘビーバレル化し、イギリスの[[ルイス軽機関銃>BSA ルイスMkI]]に似た構造の冷却用バレルジャケットを装着&br;銃身のQD交換機能は敢えて省かれており、オーバーヒートせずに600発以上を連続発射できる。|
|~M84|ツァスタバ・アームズ社によるPKMのコピー。[[光学照準器>ダットサイト]]や[[暗視装置]]が装着できるマウントを装備。|
|~M86|ツァスタバ・アームズ社によるPKMTのコピー。同軸機銃用モデル。|
|~80式通用機槍|[[中国北方工業公司]]によるPKMのコピー。輸出もされている。|
|~73式軽機関銃|北朝鮮軍がPKを元に作った機関銃。 チェコスロバキア製のVz.52のような弾倉を使うことが出来るなど、独自の改良が施されている。|
|~80式通用機槍|[[長風機器廠>中国南方工業集団公司#je7d5ddb]]によるPKMのコピー。輸出もされている。|
|~73式機関銃|北朝鮮がPKを元に開発した機関銃。&br;チェコスロバキア製の[[Vz.52>ブルーノ ZB26]]のような[[弾倉>マガジン]]と[[ベルトリンク>弾帯]]での給弾が使い分けられるようになっている。&br;銃身も2種類用意されているらしく、[[ライフルグレネード]]が発射できるともいわれている。|
|~7.62×54mmアーセナルマシンガンMG-1M|ブルガリアのアーセナル社が製造。構造はPKMを基とするが、銃身に独自の改良が加えられている。|
#br

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[007]]|−|−|項目参照|
|[[13時間 ベンガジの秘密の兵士]]|−|−|項目参照|
|[[Insurgency: Sandstorm]]|−|−|項目参照|
|[[RED/レッド]]|−|−|項目参照|
|[[SOCOM: U.S. Navy SEALs]]|−|−|項目参照|
|[[S.T.A.L.K.E.R.>S.T.A.L.K.E.R.(ストーカー)]]|−|−|項目参照|
|TRIDENTS トライデンツ|漫画|北朝鮮工作員|82式機関銃|
|アースフォール JIU JITSU|映画|サンド大尉|PKP "ペチェネグ"|
|[[アームド・アサルト]]|−|−|項目参照|
|[[アヴァロン]]|−|−|項目参照|
|[[アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス>アンチャーテッド#uncha3]]|−|−|項目参照|
|[[アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン>アベンジャーズ#l679c093]]|−|−|項目参照|
|[[アンチャーテッド]]|−|−|項目参照|
|[[うぽって!!]]|−|−|項目参照|
|[[エクスペンダブルズ]]|−|−|項目参照|
|[[エスケープ フロム タルコフ]]|−|−|項目参照|
|[[エネミー・ライン]]|−|−|項目参照|
|[[オペレーションG.G.]]|−|−|項目参照|
|[[オペレーション・フラッシュポイント]]|−|−|項目参照|
|[[キャット・シット・ワン エイティー>キャット・シット・ワン]]|−|−|項目参照|
|[[オペレーション:レッド・シー]]|−|−|項目参照|
|[[学園大戦ヴァルキリーズ 暴力の王国]]|−|−|項目参照|
|[[火線上のハテルマ]]|−|−|項目参照|
|[[キャット・シット・ワン エイティー>キャット・シット・ワン#v3e4449a]]|−|−|項目参照|
|[[グランド・セフト・オートV]]|−|−|項目参照|
|[[グレイマン]]|−|−|項目参照|
|[[クロスファイア]]|−|−|項目参照|
|[[ケイン&リンチ:デッドメン>ケイン&リンチ#k0nl8872]]|−|−|項目参照|
|[[ゴーストリコン]]|−|−|項目参照|
|[[ゴーストリコン フューチャーソルジャー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアIII]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア3]]|−|−|項目参照|
|[[コマンドーR>コマンドー]]|−|−|項目参照|
|[[コマンドーR>コマンドー#l67ac44f]]|−|−|項目参照|
|[[コンビニDMZ]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・ユニット 米軍極秘部隊]]|−|−|項目参照|
|[[シティーハンター]]|−|−|項目参照|
|不死(しなず)の猟犬|漫画|犯人|第2話|
|十二大戦|アニメ|異能肉|[[二挺持ち>二挺拳銃]]&br;第1話|
|[[戦狼 ウルフ・オブ・ウォー>ウルフ・オブ・ウォー#s87ad347]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|[[ソルジャーズ・アイランド]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|[[デス・レース]]|−|−|項目参照|
|[[タイラー・レイク -命の奪還-]]|−|−|項目参照|
|[[トータル・フィアーズ]]|−|−|項目参照|
|[[東部戦線1944]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[トゥモロー・ワールド]]|−|−|項目参照|
|[[ドニエプル攻防決戦1941]]|−|−|項目参照|
|[[ネバー・サレンダー 肉弾凶器]]|−|−|項目参照|
|[[ハードコア]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザード ヴィレッジ]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザードIV アフターライフ>バイオハザード(映画)]]|−|−|項目参照|
|[[バイナリー ドメイン]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2 モダン・コンバット]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 2042]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 3]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 4]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド バッドカンパニー]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド バッドカンパニー2]]|−|−|項目参照|
|[[バビロンA.D.]]|−|−|項目参照|
|[[ファー クライ3>ファークライ3]]|−|−|項目参照|
|[[ヒトラー 〜最期の12日間〜]]|−|−|項目参照|
|[[ファークライ2]]|−|−|項目参照|
|[[ファークライ3]]|−|−|項目参照|
|[[フィアー・ザ・ウォーキング・デッド]]|−|−|項目参照|
|[[ブラックホーク・ダウン]]|−|−|項目参照|
|[[ブラック・ラグーン>BLACK LAGOON]]|−|−|項目参照|
|[[ブラッド・ダイヤモンド]]|−|−|項目参照|
|[[僕の学校の暗殺部]]|−|−|項目参照|
|[[炎628]]|−|−|項目参照|
|[[マーセナリーズ]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー(2010年)]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー ウォーファイター]]|−|−|項目参照|
|[[メタルギアソリッド4]]|−|−|項目参照|
|[[メタルギアソリッド ピースウォーカー]]|−|−|項目参照|
|[[ヨルムンガンド]]|−|−|項目参照|
|[[ランボー3 怒りのアフガン>ランボー#rambo3]]|−|−|項目参照|

|[[リコリス・リコイル]] |−|−|項目参照|
|[[レインボーシックス シージ>レインボーシックス#siege]]|−|−|項目参照|
|[[ローン・サバイバー]]|−|−|項目参照|
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