*SAW(Squad Automatic Weapon):分隊支援火器 [#p73bdfbd]
 その名のとおり、歩兵分隊の支援を目的とする自動火器の総称。味方の突撃に追随しながらも同時に制圧射撃による火力支援を行うという設計思想から、[[フルオート]]射撃が可能で豊富な装弾数を有し、かつ個人での携行が可能で、主力歩兵銃と弾薬を共用できるなどの特徴をもつ。

 各国でさまざまなものが開発されているが、大別して既存の[[突撃銃]]などの[[自動小銃]]の発展型([[RPK>USSR RPK]]や、[[L86A1/A2>エンフィールド L85]]など)と、弾薬・マガジンのみ共用として新規に設計した[[軽機関銃]]クラスのもの([[ミニミ>FN ミニミ]]など)の2タイプがある。前者は既存の突撃銃の訓練を受けた者なら誰でも運用できるうえ、比較的軽便であるが、装弾数に乏しく、火力に欠ける。後者はその反対である。

 しばしば「[[7.62x51mm>口径]]のものは[[GPMG]]であり分隊支援火器とは呼ばない」と言われる事があるが誤りである。現にベトナム戦争時代の米軍で「分隊支援火器」として指定されていたのは[[M60>サコー M60]]であった。現在では[[5.56x45mm弾>口径]]が主流であるため、分隊支援火器もこれを用いるものを指すが、その意味は時代や国によって異なる。

----
#pcomment


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS