RDI ストライカー / RDI Striker 【散弾銃】

コブレイ ストリートスイーパー
全長(伸長時)重量口径装弾数製造国
508(792)mm4.2kg12ゲージ12南アフリカ

 南アフリカのRDI(Reutech Defense Industries)社が製造していた、回転式散弾銃。ストリートスイーパー、ストライカー12などの呼び名もあるが、これらは後にアメリカで販売された別メーカー製クローンの製品名である。
 もともとは旧ローデシア出身のヒルトン・ウォーカーが設計開発した物で、1980年代にローデシアが崩壊してジンバブエとなった後、ウォーカーが南アフリカ共和国に移住し、そこで製造される事になった。

 最大の特徴はドラム状のロータリーマガジンであり、コンパクトながら12発もの装弾数を持つ*1。巨大なシリンダー弾倉を回転させるためドラム内に手動巻き上げ式のゼンマイを内蔵するが、構造は回転式拳銃のシリンダーそのものであり、内部は薬室を兼ね、ダブルアクションのトリガーによって撃発する。
 マガジンは着脱不能で、装填孔からシェルを一発ずつ継ぎ足していく手法が採られ、使用の際は事前にゼンマイを手動で巻いておく必要があった。また、リボルバー同様に発砲後のシェルはシリンダー内に残ってしまうため、排莢は銃身の右側面に設けられたレバーによってエキスラクターロッドを操作し、一発ずつ装填孔から行うという、コルト SAAに似た操作を行わなければならなかった。こうした煩わしい構造が問題だったため、後期型では、エキストラクターロッドの代わりにコッキングハンドルを設け、これを操作すると排莢と弾倉の回転が行える仕組みに変更された。

 1989年には、手動巻きゼンマイを排してダブルアクショントリガーのプルによって弾倉を回転させる仕組みと、自動排莢機構を追加した改良型の「プロテクタ」が開発された。

 アメリカの民間市場では先述のストリートスイーパーやストライカー12といった、オリジナルの「ストライカー」のクローンが製造販売されたが、操作の煩雑さを解消する為の独特の改良を加えたモデルも幾つか作られた。これらのモデルはフォアグリップ付きのハンドガードが45度ほど横に捻じれるようになっており、これを捻じって戻すポンプアクションめいた動作によって手動で給弾を行う点が特徴である*2。これには「捻り」動作で排莢も同時に行うモデルと、排莢自体は発砲時に自動で行われるモデルが存在する。
 また、プロテクタ・モデルに上記の機能を追加し、装填する時にコッキングハンドルではなくフォアグリップを捻じって装填する事を可能にした「逆輸入」モデルも存在する。
 いずれの派生モデルでも、プロテクタ・モデルも含めて「弾を装填すると自動でマガジンが回転して次弾が装填可能になる」モデルは存在しないが、銃自体が希少な事もありメディア・ゲーム作品でこの機構を正確に再現しているものはごく僅かである。

 2014年現在は、アメリカのペン・アームズ(Penn Arms)社が製造権を得て、大型のマズル・コンペンセイターを備えるなどの一部改良を加えたモデルを生産・販売している。

登場作品ジャンル使用者備考
Alliance of Valiant Arms項目参照
KITE/カイト映画サワトイレでスタギーの手下から奪う
スタギーの手下トイレでの銃撃戦で使用
S.T.A.L.K.E.R.項目参照
the EDGE項目参照
エル・マリアッチシリーズ項目参照
ガンスミスキャッツ項目参照
キック・アス項目参照
グランド・セフト・オートIV・ザ・ロスト・アンド・ダムド項目参照
クロスファイア項目参照
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア2項目参照
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア3項目参照
コマンドーR項目参照
死の標的項目参照
ストラングルホールド項目参照
砂ぼうず項目参照
スポーン項目参照
スモーキン・エース項目参照
ゼイ・イート・ドッグス映画ギャング終盤の銃撃戦にて
第9地区項目参照
小類人漫画カトウ使用はせず
デッドライジング項目参照
トータル・リコール項目参照
ドゥームズデイ項目参照
トゥルー・クライム項目参照
ニキータ項目参照
ニューヨーク1997項目参照
ハートブルー項目参照
ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌項目参照
ハード・ターゲット項目参照
ハード・トゥ・キル映画トレントの手下メイソンの家襲撃で使用
バイオハザード4項目参照
バイオハザード5項目参照
バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ項目参照
バッドタイム項目参照
バトルフィールド2項目参照
バトルフィールド 3項目参照
バトルフィールド 4項目参照
パニッシャー(2004年)項目参照
パラサイト・イヴ項目参照
バリスティック項目参照
バーン・ノーティス項目参照
ペーパーマン項目参照
ボディ・アーマー映画暗殺員ペントハウス及びクラブで使用
ロジェリオ・ガルシアクラブで暗殺員から奪って使用
マチェーテ項目参照
マックス ペイン項目参照
ユニバーサル・ソルジャー項目参照
ロボコップ2項目参照

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 画像はとりあえずBF2のでご勘弁 -- KOU2? 2005-07-21 (木) 15:43:57
  • たまたまパーツの供給を行っている会社を見つけたので画像差し替え。 -- アセリア? 2006-07-08 (土) 02:03:27
  • フェア・ゲームという映画で使われた気がする。 -- REON? 2012-07-12 (木) 19:59:36
  • 自動排莢はプロテクタからのようです。ストライカーはエジェクションロッドで一発ずつ排出する必要があるようです。 -- nickel? 2014-03-25 (火) 13:59:38
  • 映画「コンスタンティン」の聖なるショットガンもストライカー12だそうですね。 -- 2015-08-25 (火) 02:32:22
  • ゲーム版怪盗ロワイヤルで武器アイテムで登場、ゲーム内名称はRJ-300。 -- 2024-01-01 (月) 11:02:27
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*1 一部コンパクトモデルでは7発装弾となっている
*2 要するに、上記の後期型のコッキングハンドルの動作をフォアグリップで行えるようにしたものである

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