*インターサービス リサーチ ビューロー ウェルロッド / Inter-Services Research Bureau "Welrod" 【その他拳銃】
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|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~Mk.I|360mm|1500g|[[9mmx19>口径]]|5+1|イギリス|
|~Mk.II|310mm|1090g|[[.32ACP>口径]]|6+1|~|

第2次世界大戦に於いてイギリスが生産した、特殊作戦用の消音拳銃。
9mmパラベラム弾を使用するモデル(Mk.I)と.32ACP弾を用いるモデル(Mk.II)が存在し、約2800挺ほどが製造された。
主に英軍のSOE(Special Operations Executive,イギリス特殊作戦執行部)によって使用されたが、SAS(Special Air Service,特殊空挺部隊)や米軍のOSS(Office of Strategic Services,戦略諜報局)が使用することもあった。
銃の本体は直径1.25インチ、長さ12インチの円筒形で、その後端に刻みがある握りがついたボルト機構を備えている。
本体に組み込まれた銃身にはいくつかの穴が空けられており、その目的は、一つは銃身一体型のサプレッサーに発射ガスを排出し、銃声を抑制するため、もう一つは発射ガスを銃身から逃がすことによって、弾丸の発射速度を音速以下に抑え、弾丸から衝撃波を生じさせないことであったといわれている。
一般的に初速が音速を超える9mmパラベラム弾では、この機構は極めて重用だったようだ。

件のサプレッサーは、射撃時の銃声の大きさを73dB程度にまで(Mk.IIでは最高状態で35dbまで)軽減することが出来たようで、特製弾薬を使用する[[64式微声手鎗>PRC 64式微声手鎗]]などと比べても遜色のない性能といえるだろう。
他に、凹型の銃口付近(標的に押し当てて撃つ場合にぴったりと密着するので、銃声の漏れを最小限に抑える)、グリップを兼ねている弾倉(取り外すことによって容易に隠し持つことが出来た)、夜光塗料の塗られた[[アイアンサイト>オープンサイト]]など、いかにも「隠密用」といった工夫が見てうかがえる。

作動方式はボルトアクションオンリー。一発撃つごとに後部の握りをひねって引き、戻してまたひねるといった動作が必要だが、単純ゆえに頑丈かつ静かであり、理論上は撃針が雷管を打つ音と銃声しか音は発されない。

特殊作戦用の銃という特質上、ウェルロッドには製造元の工場や国を示すマークは一切記されておらず、シリアルナンバーだけがいくつかの不可解な記号で記されていた。しかし、これらの記号は製造時には記されておらず、供給先の英軍側でつけられたものだという。


|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[メダル オブ オナー ライジングサン>メダル オブ オナー#bea36435]]|−|−|項目参照|

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