*HKスラップ / HK Slap
 [[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社製の一部の銃器([[G3>HK G3]]、[[MP5>HK MP5]]シリーズ)の再装填の際に、引いた状態でロックしておいた[[コッキング]]ハンドルを射手自身が上から叩くようにして解除し、再装填を行う動作の事。
 この動作は、G3やMP5が[[クローズドボルト]]による作動方式を持つが故に行われるものである。
#author("2021-12-26T14:25:38+09:00","default:user","user")
*HKスラップ / HK Slap [#h99fe175]
 [[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社製の[[G3>HK G3]]シリーズの銃で行われる、独特の再装填行動を指すスラング。引いた状態でロックしておいた[[コッキングハンドル]]を上から叩くようにして解除し、再装填を行う動作の事。

 これらの銃器にはボルトストップ機能がなく、全弾撃ち尽くした後はボルトが閉鎖された状態で止まる。そのため、弾倉交換後の初弾装填に伴って、手動でボルトを操作する必要がある。
 通常はマガジン交換後にコッキングレバーを前後させてこれを行うが、G3やMP5はコッキングレバーをノッチにひっかけて保持しておけるため、弾を打ち切った後に一旦コッキングレバーを引き切った状態でロックし、弾倉を交換した後にこれを戻して装填する、という方法がとられた。((特にG3はスプリングが硬くレバーを引き切るまでの長さもかなりあったため、コッキングが困難であったようで、そのための処置と思われる。))
 この際、ノッチに保持されたレバーを上から拳で叩くか、平手で払いのけるようにしてロックを解除すると、スプリングのテンションで勢いよく「バシャッ!!」とレバー(とボルト)が前進し初弾が装填される。この叩くような動作が俗にHKスラップと呼ばれている。
 [[ショットガン>散弾銃]]のポンピングのような緊張感のある金属音と、乱暴に銃を叩くようなアクションが独特で、主に国外の映画等のメディアでMP5などが登場した場合に小粋な演出としてよく見られる。そのため、映画内でのフィクショナルな銃器の扱い方のように思われるが、実際にもH&K社のデモンストレーターが公式実射映像にてHKスラップを披露している。
 一般に[[マガジン]]交換の前後に行う[[コッキング]]操作は、残弾や薬室内の弾薬の有無に応じてケースバイケースとなるが、G3系ではマガジンを交換する前に、ハンドルを引いて後退位置のノッチに引っ掛け手動でホールドオープンする操作が推奨される。ボルトが前進位置のままマガジンを装填すると、マガジン内の初弾が内部のボルトグループを強打し、[[ローラーロック機構>ローラーロッキング]]を破損するリスクがあるためだ。G3系で[[タクティカルリロード]]をする場合は、故障のリスクを許容するか、薬室内の一発を惜しまずホールドオープン操作をしたのちに行う必要がある。

 この際、ノッチに保持されたハンドルを上から拳で叩くか、平手で払いのけるようにしてホールドオープン状態を解除すると、スプリングのテンションで勢いよく「バシャッ!!」とレバー(とボルト)が前進し初弾が装填される。この叩くような動作が俗にHKスラップと呼ばれている。

 [[ショットガン>散弾銃]]の[[ポンピング>ポンプアクション]]のような緊張感のある金属音と、乱暴に、あるいはサッと銃を叩くようなアクションが独特で、主に国外の映画等のメディアでMP5などが登場した場合に小粋な演出としてよく見られる。
 銃に詳しくない人からはフィクショナルな銃器の扱い方と思われることもあるが、実際にもH&K社の公式実射映像でデモンストレーターが披露している、立派な再装填テクニックである。
 ガンマニアの中には、これを[[遊戯銃]]で真似ようとしてプラスチック製のハンドルをへし折り、泣く泣く金属製の製品を買い求めるという人もいるようだ。

 後年に登場した[[UMP>短機関銃/HK UMP]]は作動方式が異なるためHKスラップは不要だが、MP5と操作を共通化するためにHKスラップ可能なコッキングハンドル配置になっている。

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