*H&K HK33 【突撃銃】 [#c4ecc5f8]
#ref(HK33A2.jpg,center,nolink,H&K HK33A2)
|~モデル|~全長(縮小時)|~重量|~口径|~装弾数|~発射形式|~製造国|
|~HK33|927(720)mm|3900g|[[5.56mm×45>口径#RifleAmmo]]|20/25/30/40|S/F/2/3|ドイツ|
|~HK53|755(563)mm|3000g|~|~|~|~|
|~HK93|927mm|3900g|[[5.56mm×45>口径#RifleAmmo]]|20/25/30/40|S|~|

 1960年代に[[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社が[[MP5>短機関銃/HK MP5]]と同時期に開発した、[[G3>HK G3]]のスケールダウンモデル。G3と同様の[[ローラーロッキング]]ボルトや[[ディレイドブローバック>ブローバック]]のメカニズムがそのまま組み込まれている。使用する弾薬が7.62mmから[[5.56mm口径>5.56mm x45弾]]となったことから、発砲時のリコイルはよりマイルドになり、銃本体も、剛性はほぼそのままでG3よりも軽量・小型となっている。G3の素性の良さを引き継ぎつつも、G3よりも扱いやすいモデルである。

 グリップやトリガーグループ、バット[[ストック]]は[[MP5シリーズ>短機関銃/HK MP5]]と共用で、フラッシュハイダー部には、[[ライフルグレネード]]や[[銃剣]]を装着するためのスロットが設けられている。銃身下にはG3用アドオンの[[HK79A1擲弾発射機>HK HK69]]が装着可能だ。基本は25発マガジンであるが、30発や40発仕様のマガジンも存在し、[[M16>コルト AR15A2]]のマガジンを共用するための改造用キットも存在する。
 
 HK33は、NATOやイタリアなどのトライアルに参加するものの、それらの制式ライフルとしての地位には届かず、自国西ドイツもG3をすでに採用していたことからか、同じ機構の本銃に食指を動かさなかった。しかし、決して低くない性能と売り込みで、タイ陸軍の制式ライフルを始め世界各地の正規軍、警察機構で使用されることとなった。
 アメリカ軍などはベトナムへの本格的武力介入の当初、まだ制式採用されたばかりで問題点の多かった[[M16>コルト AR15]]よりも信頼を置ける存在であるとして、潜入作戦を行う特殊部隊(主として海軍の[[SEAL]]や海兵隊の[[フォース・リーコン>フォース リーコン]]などの精鋭部隊)にこの銃を支給していたようだ。
 このように性能や普及度では他の[[突撃銃]]と比べて決して見劣りしないHK33だが、日本国内では兄弟銃のG3、MP5の知名度に圧されてマイナーなイメージで知られる。

 70年代までのモデルはアメリカ軍の制式弾薬であるM193に合わせて設計されていたが、1980年以降はNATO制式弾薬のSS109を使用するよう再設計され、HK33Eとモデル名も改められた。またEモデルと同時期に、イタリア軍の新世代制式銃のトライアルに参加する過程で、発展型である[[G41>HK G41]]が開発されている。

 HK53は1970年代半ばに開発された、HK33のコンパクトモデルで、銃身を20cm強にまで切り詰め、[[短機関銃]]クラスにまでダウンサイジングしたモデルである。トリガーやストックはおろか、フォアエンドもMP5と同様のもので、H&K社自身、「短機関銃」のカテゴリーでHK53を販売していた。ライフル弾を発射する短機関銃(に相当するライフル)ということで、軽便かつ強力な火器を求める各国の軍・法執行機関の特殊部隊で採用された。2000年代初期には、中東に展開するイギリス軍の海兵隊員や特殊部隊員の一部がHK53を使用していた。
 HK33のバリエーションとはいえ、ライフルグレネードや銃剣は装着できない。また極端に短い銃身長ゆえ、HK79A1も装着不可である。初期のモデルは、HK33同様の鳥篭形フラッシュハイダーを装備していたが、後期のモデルでは、高い消炎効果をもつ、[[G36K>HK G36]]のものに似た四つ又ハイダーが装備された。
 
 2000年代前半までは、輸出向けにHK33、HK53シリーズともに、H&K社のラインナップに存在したが、同社がG36や[[HK416>HK HK416]]といった新しい5.56mm口径ライフルを、同クラスの主力に据えたことで、製品ラインナップからはすでに外れている。

***各種バリエーション   
|モデル名|仕様|h
|~(HK33/HK33E)A2|固定ストック|
|~(HK33/HK33E)A3|スライドストック|
|~(HK33/HK33E)A5|[[3点バースト>バースト]]追加。スライドストック|
|~(HK33K/HK33KE)A2|[[カービン>騎兵銃]]タイプ。固定ストック|
|~(HK33K/HK33KE)A3|[[カービン>騎兵銃]]タイプ。スライドストック|
|~HK33SG1|[[スナイパーライフル>狙撃銃]]仕様|
|~HK33TGS|[[HK79>HK HK69]]を装着したモデル|
|~(HK53/HK53E)A2|固定ストック|
|~(HK53/HK53E)A3|スライドストック|
|~HK53MICV|車輛の銃眼に取り付けて使用する、ガンポートモデル|
|~HK93|アメリカ市場向け[[スポーターモデル]](([[セミオート]]オンリー、パドル型[[マガジンキャッチ]]をプッシュボタン式へと変更、ロアレシーバーの結合方法をダブル・プッシュピンタイプからクリップ・アンド・ピンタイプへと変更(容易なトリガーパックの変更の防止)など))|
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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[Angel Beats!]]|−|−|項目参照|
|F.R.A.T./戦慄の武装警察|映画|ティルマンの手下|A2&br;[[G41>HK G41]]かも&br;ラストの銃撃戦で使用|
|[[アヴァロン 灰色の貴婦人>アヴァロン]]|−|−|項目参照|
|[[アヴァロン 灰色の貴婦人>アヴァロン#greylady]]|−|−|項目参照|
|[[アリスの照星]]|−|−|項目参照|
|[[今そこにある危機]]|−|−|項目参照|
|[[うぽって!!]]|−|−|項目参照|
|[[エロイカより愛をこめて]]|−|−|項目参照|
|[[キック・アス]]|−|−|項目参照|
|合法都市|漫画|−|受付に護身用として設置|
|[[ザ・サード]]|−|−|項目参照|
|[[さばげぶっ!]]|−|−|項目参照|
|[[ストリートファイター]]|−|−|項目参照|
|[[スプリガン]]|−|−|項目参照|
|[[スポーン]]|−|−|項目参照|
|セレニティー|映画|ジェイン|架空[[プロップガン]]&br;[[スコープ]]装着|
|[[ゼロイン(作品名)]]|−|−|項目参照|
|[[沈黙の聖戦>沈黙シリーズ]]|−|−|項目参照|
|デッドライン(2004年)|映画|テロリスト|A3&br;地下駐車場では[[レーザーサイト]]装着|
|~|~|ナウィンの仲間|A3&br;ラストの銃撃戦で使用|
|~|~|パコン警部|同上|
|[[デモリションマン]]|−|−|項目参照|
|[[トゥームレイダー2>トゥームレイダー#yd55f0c4]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 3]]|−|−|項目参照|
|フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い|映画|SWAT隊員|A2&br;[[スコープ]]装着&br;終盤で1発使用|
|[[ブレイド>ブレイドシリーズ]]|−|−|項目参照|
|優しい鷲JJ|漫画|−|ボート小屋の地下の武器倉庫に置いてあった|
|[[遊星からの物体X]]|−|−|項目参照|
|[[リベリオン]]|−|−|項目参照|
|[[ルーザーズ]]|−|−|項目参照|
|[[レオン]]|−|−|項目参照|
|[[ローグアサシン]]|−|−|項目参照|
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