*FN FAL 【自動小銃】[#l88b26c4] #ref(FAL.jpg,center,nolink,FN FAL) |モデル|全長(折畳時)|重量|口径|装弾数|発射形式|発射速度|製造国|h |~STD|1090mm|4.325kg|[[7.62mmx51>口径]]|20/30|S/F|700rpm|ベルギー| |~Para|990(736)mm|3.77kg|~|~|~|~|~| [[FN>ファブリク ナショナル]]社が1948年に開発した[[自動小銃]]。FALは「''F''usil ''A''utomatique ''L''eger：《仏》軽自動小銃」の略。 FALは西側諸国の第1世代[[突撃銃]]の中でもごく初期のライフルであり、[[小銃]]弾の[[セミ>セミオート]]/[[フルオート]]射撃が可能な主力歩兵銃として開発された。使用弾には連射時の制御性を考慮して短小弾(7.92mmx33)を使用する予定だったが、これに待ったをかけたのが、同時期に生みだされた「NATO規格」である。 当時ソビエトを盟主とした東側勢力に対抗すべく、アメリカと西ヨーロッパ諸国とで北大西洋条約機構(通称NATO)が結成され、戦時に備えてNATO内で小銃弾の共通を行い兵站を単純化させる事を決定した。そして統一弾の選定が始まったが、ここでアメリカが7.62mmx51の採用を声高に主張、そのまま発言力に物を云わせて7.62mmx51をNATO規格に採用してしまう。 この決定により、開発途中だったFALも統一弾への変更が行われたが、もともと短小弾が前提だったFALには7.62mmx51弾は威力が勝ち過ぎた。そのフルオート射撃は制御できる代物ではなく、単発射撃でしか使えない中途半端な銃になってしまう。結果、FALを採用した諸国も使えない機能があっても仕方ないと、セミオートに限定したFALを発注している。 こうして、連射銃のアドバンテージを失ったFALだが、セミオート限定ならば優れた性能を発揮した。巧みなレバー配置のおかげで各操作が片手で行え、少々コスト高ながら[[削り出し加工]]で製造されたレシーバー(機関部)も耐久性が高く、強力な7.62mmx51の連射でも歪みが出にくいと好評だった。また工具なしで主要部品を分解できるなど、整備性についても抜かりはない。 当時としては非常にバランスの取れた小銃として、ベルギー、イギリス(L1A1((イギリス製FALである「SLR」は[[ヤード・ポンド法>ヤード・ポンド法の単位]]で設計されたライセンス生産モデルで、メートル法で設計されたオリジナルFALとは部品の互換性が皆無となっている。))、[[スコープ]]付はL1A2)、カナダ(Stg58)、イスラエル、西ドイツ(G1。後に[[G3>HK G3]]へ移行)、アルゼンチン、ペルーなど多くの国で、5.56mm弾が主流になる1980年代まで主力小銃として運用された。 かくしてFN社の大成功作となったFALだが、これが後に同社にとってアダとなる。M16以降、世界的に小口径高速弾が主流となる中で、売れっ子FALの上にあぐらをかいていたFN社は完全に流れに乗り損ねたのである。慌ててFALの5.56mm版『CAL』を送り出すものの、耐久性不足などでそっぽを向かれ、続いて開発した[[FNC>FN FNC]]も完全にタイミングを逸していた。 これが響いて、FN社は一時不遇の時代を迎える。FALも元々は低反動の短小弾を念頭に開発されていただけに、何とも皮肉な話だった。 ところが、近年になって今度は5.56mm弾の射程不足が問題となり、7.62mm弾が見直されるようになると、[[M14>スプリングフィールド M14]]などと共にFALにも再び脚光が当たり始める。かつてイギリスが中東へ大量に持ち込んだため、FAL採用国出身の[[PMC]]オペレーターの愛用者も少なくなく、弾薬に左右される数奇な運命は、まだまだ続きそうな気配だ。 2006年3月の時点でもネパール軍が、またノンライセンスながらインド軍が使用している事が確認されている。また民間向けにも人気が高く、アメリカやブラジルなどで現在も[[スポーターモデル]]の生産が続けられている。アメリカ・DSA社からは[[マウントレール]]など各種オプションパーツの供給が続けられ、「SA58」という同社独自のFALクローンが作られている。 なお、余談だが、兵力の多くが[[傭兵]]だった国家「[[ローデシア>ローデシア内戦]](ジンバブエ)」が、このFALを使用していたため、日本(特にサバイバルゲーム業界)では未だ根強い人気がある。コミック『[[ジオブリーダーズ]]』の中でも、その一端をうかがわせるセリフが聞かれたりする。 |登場作品|ジャンル|使用者|備考|h |[[007]]|−|−|項目参照| |Avalon 灰色の貴婦人|小説|カバル|[[セミオート]]モデル&br;競技用銃身| |[[Insurgency]]|−|−|項目参照| |[[NEEDLESS]]|−|−|項目参照| |[[OPERATION7]]|−|−|項目参照| |[[the EDGE]]|−|−|項目参照| |[[Thing-Thing]]|−|−|項目参照| |TRIDENTS トライデンツ|漫画|マラッカの海賊|−| |アクション刑事|ゲーム|ジェイク・テリー&br;ルーク・スチュアート|兵士の物を奪って使用&br;ステージ6でも使用| |~|~|アメリカ陸軍兵士|−| |アメリカン･エネミーズ|映画|ロス&br;(マードックの手下の一人)|G1&br;駐車場での銃撃戦で使用| |[[アルティメット]]|−|−|項目参照| |[[アンダーワールド]]|−|−|項目参照| |[[アンチャーテッド>アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝]]|−|−|項目参照| |[[うぽって!!]]|−|−|項目参照| |エロイカより愛をこめて|漫画|革命政府軍|3巻| |[[エンド・オブ・デイズ]]|−|−|項目参照| |[[オースティン・パワーズシリーズ]]|−|−|項目参照| |[[オペレーション・フラッシュポイント]]|−|−|項目参照| |[[学園キノ>キノの旅]]|−|−|項目参照| |[[ガンスリンガー・ガール]]|−|−|項目参照| |[[キャット・シット・ワン]]|−|−|項目参照| |[[偽典・女神転生>女神転生]]|−|−|項目参照| |[[コール オブ デューティー]]|−|−|項目参照| |[[ゴルゴ13]]|−|−|項目参照| |[[ザ・ウォーカー]]|−|−|項目参照| |サラマンダー|映画|デイブ・クリ−ディー他|−| |[[処刑人]]|−|−|項目参照| |[[新ワイルド7>ワイルド7]]|−|−|項目参照| |[[スカーフェイス]]|−|−|項目参照| |ステイト・オブ・ウォー|映画|エステバン&br;バルガス&br;フアン&br;アルゼンチン軍 兵士|&br;&br;−&br;&br;| |~|~|イギリス軍 兵士|L1A1&br;[[銃剣]]装着| |[[砂ぼうず]]|−|−|項目参照| |[[西部警察]]|−|−|項目参照| |戦争の犬たち|?|キャット・シャノン|最初のアフリカで使用| |第9地区|映画|MNU私兵部隊の一人|G1| |[[ディノクライシス]]|−|−|項目参照| |[[トゥモロー・ワールド]]|−|−|項目参照| |[[ニューヨーク1997]]|−|−|項目参照| |[[ハード・ターゲット]]|−|−|項目参照| |ハイスクール！奇面組|漫画|一堂 零|文庫2巻『夏の風物詩の巻』&br;電動ガン| |[[パイナップルARMY]]|−|−|項目参照| |[[バキ>バキシリーズ]]|−|−|項目参照| |[[バトルゴリラ]]|−|−|項目参照| |[[ハンコック]]|−|−|項目参照| |[[ヒート]]|−|−|項目参照| |[[ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!-]]|−|−|項目参照| |[[マスターキートン]]|−|−|項目参照| |[[マックス ペイン]]|−|−|項目参照| |[[メタルギアソリッド4]]|−|−|項目参照| |[[メタルギアソリッド ピースウォーカー]]|−|−|項目参照| |ランナウェイ(1997年)|映画|ダイヤ密輸組織|−| |[[ランボー 最後の戦場>ランボー]]|−|−|項目参照| |リプレイスメント・キラー|映画|スタン・ジーコフ|ウェイのアジトへ持っていく&br;パラトルーパーモデル&br;発砲無し| |~|~|コリンズ(殺し屋B)|[[レーザーサイト]]装備| |[[レインボーシックス]]|−|−|項目参照| |レッド・スコルピオン|映画|ニコライ・ラチェンコ&br;カルンダ・キントッシュ&br;反政府勢力兵士|−| |[[ワイルダネス]]|−|−|項目参照| |ワイルド・ギース|映画|ピーター・コエジー中尉|他、使用者多数| ***外部リンク [#rfbli887] ・[[FN FAL ムービー>http://www.nazarian.no/wep.asp?id=399&group_id=5&country_id=72&lang=0&p=8]] #hr CENTER:このページの画像は[[シカゴレジメンタルズ>http://www.regimentals.jp/]]から転載しています。 CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 #hr ---- #pcomment
