#author("2024-02-11T18:57:57+09:00","default:user","user")
*FN F2000 【突撃銃】 [#v5707284]
#ref(F2000.jpg,center,nolink,FN F2000)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|~F2000|694mm|3.6kg|[[5.56mmx45>口径]]|30|S/F|ベルギー|
|~F2000+GL|727mm|4.6kg|[[5.56mmx45&br;40mm>口径]]|30&br;1|S/F&br;−|~|
|~FS2000|739mm|3.4kg|[[5.56mmx45>口径]]|10/30|S|~|
|~F2000|694mm|3.6kg|[[5.56mm×45>5.56mm x45弾]]|30|S/F|ベルギー|
|~F2000+GL|727mm|4.6kg|[[5.56mm×45>5.56mm x45弾]]|30|S/F|~|
|~|~|~|[[40mm>口径]]|1|−|~|
|~FS2000|739mm|3.4kg|[[5.56mm×45>5.56mm x45弾]]|10/30|S|~|

 [[FN>ファブリク ナショナル]]社が2001年に発表した、[[ブルパップ]]式の次世代[[突撃銃]]で、米国の[[OICW]]の対抗馬とされる。
 IWS(Integrated Weapon System:統合火器システム)の異名を持つ本銃は、その名の通り各パーツをユニット化する事で、メンテナンスや装備の変更が容易かつ迅速に可能。排莢方式もユニークで、空薬莢は従来の薬室右には飛ばさず、チューブを経てハンドガード部まで移動させた後、右前方へと飛ばす。その為、使用者の利き手を選ばず、臨機応変にどちらの手で保持しても使える初のブルパップ式突撃銃となっている。それまでの[[ステアー AUG]]などでも、排莢孔を左右スイッチすることは可能だったが、パーツの交換が必要で、「とっさに持ち替えて撃つ」ことは難しかったのだ。
 フォアエンド部には銃同様ユニット化されたアドオンが用意されており、40mm[[グレネードランチャー>擲弾発射器]]([[GL1>FN EGLM]])や[[散弾銃]]、[[LAM>レーザーサイト]]、[[ピカティニーレール]]などが無加工で装着可能。本体上面には、小火器としては異例のFCS(Fire Control System:火器統制装置)が装着され、内蔵されたレーザー距離計が、照準器で捉えたターゲットとの距離を自動測定し、GL1発砲の際などに射手に対して適切な発射角度を指示してくれる。
 [[FN>ファブリク ナショナル]]社が2001年に発表した[[ブルパップ]]式[[突撃銃]]。米国の[[OICW]]に類似したコンセプトのライフルである。
 IWS(Integrated Weapon System:統合火器システム)とも呼ばれる本銃は、その名の通り各パーツをユニット化する事で、用途に応じた各種装備の変更を容易かつ迅速なものにしている。フォアエンド部には各種アドオンが用意されており、40mm[[グレネードランチャー>擲弾発射器]]([[GL1>FN EGLM]])や、[[LAM>レーザーサイト]]、[[ピカティニーレール]]などが無加工で装着できる。また特筆すべき装備として、FN社がフィンランドのノプテル社と共同開発した光学電子FCS(Fire Control System:火器統制装置)内蔵のエイミングモジュールがある。内蔵されたレーザー測距儀が、照準器で捉えたターゲットまでの距離を自動測定し、GL1擲弾発射器の発砲時に射手に対して適切な発射角度を指示してくれる。

 他方、同世代の[[XM29>HK XM29]]と同様、FCSには「本当に実戦で役立つか?」「実戦に対応出来る堅牢さでない」という疑問、批判も少なくない。良環境におけるメディア向けのデモ射撃では良い結果を示すことができても、苛酷な戦場での酷使に耐えられなかったり、動力源であるバッテリーが兵士の重荷となってしまう可能性があるからだ。ただ、FN社もそうした批判を意識してか、他のライフル+グレネードランチャーにも装着可能な、より簡便な汎用型FCSを新たに開発しているようだ。
 機関部が[[ストック>銃床]]内にあることから、構えた時に射手の顔付近に排莢孔が位置していたそれまでのブルパップ式の欠点を克服すべく、空薬莢をバレル上部のチューブを経て右前方へと送り出して排出するフォワードイジェクション方式としている。これによって射手が左右どちらで構えても、排莢を気にすることなく安全に射撃できる。
 排出チューブ内は空薬莢5発ぶんのスペースがあり、6発目で外へと押し出される寸法だが、内部にストッパーなどは無く、銃口を下に傾ければ自重で空薬莢が滑り落ちて排出される。このため、[[セミオート]]で筒先を上下に散らしながら射撃を行っていると、発砲はスムーズなのに排莢はまるで[[ジャム]]を起こしたかのように不安定な見掛けとなる((https://www.youtube.com/watch?v=dNfRQ0dgB_E))。
 また、薬室と排莢孔の位置が大きく離れたため、従来のように排莢孔から薬室の装填/未装填を目視確認することが出来ない。このためチークピース前方に跳ね上げ式カバー付きの点検孔が別途設けられた。
 トリガー周りの設計は[[P90>短機関銃/FN P90]]のものを踏襲し、トリガーの引き具合でセミ・[[フル>フルオート]]を選択できるプログレッシブ・トリガーと、その下部に[[マニュアルセイフティ>安全装置]]を兼ねた円盤形トグルセレクターを備える。
 [[マガジン]]は[[M16>コルト AR15]]互換の[[STANAGマガジン]]だが、マガジン内の最終弾発射後に自動で[[ホールドオープン>スライドストップ]]させる機能は無く、再装填後は[[コッキング]]が必要。ボルトを後退位置で固定するには、[[G3シリーズ>HK G3]]のように[[コッキングハンドル]]を引いてノッチにひっかけておく仕組みだ。マガジン挿入孔には装填したマガジンとの隙間から塵芥が侵入するのを防ぐシーリングが施されたため、[[マガジンリリース>マガジンキャッチ]]を押しただけではマガジンがシールガスケットとの摩擦で抜け落ちず、マガジン前方のリリースボタンを押し上げるようにしてマガジンを掴んだのち引き抜く操作が必須である。ただしガスケットは着脱式なので、外しておけばリリースを押すだけでマガジンを自重で落とすことができる。

 また、そうした先進的な試みやスタイルの一方で、意外にも主要な機構や部品には、民生品や既に実績のある『枯れた』技術が多用されており、開発コストを抑えることに成功している。また先進技術を用いていないため輸出制限を受けることもなく、XM29等が未完成の新技術を盛り込みすぎて頓挫したのとは対照的な仕上がりとなっている。
 バリエーションとしては専用の1.6倍率[[スコープ]]を備えたモデル(上掲写真)を標準とし、スコープとカバーを廃して着脱式フロントサイトを装備した「F2000タクティカル」、[[キャリングハンドル]]兼用の底上げされたトップレールレシーバーを持つ「F2000S」、アメリカ民間市場向けの16インチバレル・セミオート限定仕様の[[スポーターモデル]]「FS2000」が存在する。標準モデルでは[[スリング]]スイベルの位置が悪く、スリングを右利き用にかけるとガスポートから出る熱風がスリングを直撃してしまうという欠点があったが、F2000タクティカルではスイベルの位置が改善された模様。

 2006年には、規制に合わせた16インチ長のバレルをもつ民間向けの[[スポーターモデル]]FS2000が登場した。登場間もない最新の軍用ライフルのスポーター化とあって、当時は注目を浴びた。
 主に特殊部隊などの限定的な装備として十カ国で採用され、この中で主力小銃として採用した組織はサウジアラビア軍とスロベニア軍(両軍ともF2000S)のみに留まっている。FCS搭載型モデルの採用例はない。リビア、イエメン内戦での使用が確認されている。
 2019年には、FNハースタル及びFN USAの公式サイトから、F2000のページが削除されている。

 1.6倍率の光学サイトを標準装備したF2000と、ピカティニーレールとフリップアップタイプの[[アイアンサイト>オープンサイト]]や[[フォアグリップ]]を標準装備したF2000タクティカル、そして上記のFS2000が現在販売されている。

 また、サウジアラビア軍やスロベニア軍ではF2000タクティカルとは異なり[[キャリングハンドル]]兼用のピカティニーレールを配したF2000Sというモデルを採用している。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[13時間 ベンガジの秘密の兵士]]|−|−|項目参照|
|[[24 -TWENTY FOUR-]]|−|−|項目参照|
|[[Alliance of Valiant Arms]]|−|−|項目参照|
|[[Combat Arms]]|−|−|項目参照|
|Dead Trigger2|ゲーム|カイル|[[スコープ]]|
|FESTA!! -HYPER GIRLS POP-|ゲーム|久遠寺 凛|−|
|[[GAMER]]|−|−|項目参照|
|[[GENE-Z]]|−|−|項目参照|
|[[G.I.ジョー]]|−|−|項目参照|
|[[”Hello,world.”]]|−|−|項目参照|
|[[MAG]]|−|−|項目参照|
|[[Parabellum -パラベラム-]]|−|−|項目参照|
|[[Seven Years Of War]]|−|−|項目参照|
|[[S.T.A.L.K.E.R.>S.T.A.L.K.E.R.(ストーカー)]]|−|−|項目参照|
|[[アイアンマン]]|−|−|項目参照|
|蒼き鋼のアルペジオ|漫画|ショウカク|Depth:129&br;F2000タクティカルだが銃身長はFS2000っぽい&br;[[エアソフトガン>遊戯銃]]でおそらく電動|
|[[アームド・アサルト]]|−|−|項目参照|
|[[イノセント・ヴィーナス]]|−|−|項目参照|
|インセクツ|漫画|ケミフォース隊員|−|
|[[ウォーキング・デッド]]|−|−|項目参照|
|[[うぽって!!]]|−|−|項目参照|
|[[エクスペンダブルズ]]|−|−|項目参照|
|怪滅王と12人の星の巫女|漫画|烏丸 稀奈子|FCS装着&br;十字架型のマズルデバイス装着|
|[[カウンターストライク オンライン>カウンターストライク#jf423fce]]|−|−|項目参照|
|[[キャプテン・アメリカ]]|−|−|項目参照|
|巨悪学園|漫画|黒服|校長の狙撃に使用|
|[[グレイマン]]|−|−|項目参照|
|[[ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2]]|−|−|項目参照|
|[[ゴーストリコン フューチャーソルジャー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア2]]|−|−|項目参照|
|[[ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2>ゴーストリコン]]|−|−|項目参照|
|タクティカルロア|アニメ|洋衛軍一般海兵|-|
|[[ターミネーター4>ターミネーター]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアIII]]|−|−|項目参照|
|ゴッドサイダーサーガ 神魔三国志|漫画|デイビット&br;アメリカ・中国連合軍兵士|回想シーン&br;[[FN EGLM]]装着|
|[[ゴルゴ13]]|−|−|項目参照|
|[[さばげぶっ!]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・ユニット 米軍極秘部隊]]|−|−|項目参照|
|[[ジョン・ウィック:パラベラム>ジョン・ウィック#z4e46733]]|−|−|項目参照|
|[[スプリンターセル]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|[[ターミネーター4>ターミネーター#s8fd1806]]|−|−|項目参照|
|対魔導学園35試験小隊|アニメ|−|リムジンのトランクに収納&br;第8話|
|タクティカルロア|アニメ|洋衛軍一般海兵|−|
|[[ディビジョン2>ディビジョン#fb658870]]|−|−|項目参照|
|[[鉄拳]]|−|−|項目参照|
|[[とある魔術の禁書目録]]|−|−|項目参照|
|[[スプリンターセル]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2>バトルフィールド]]|−|−|項目参照|
|[[ヒットマン>ヒットマン(アイドス インタラクティブ)]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 3]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 4]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド バッドカンパニー]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド バッドカンパニー2]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド ハードライン]]|−|−|項目参照|
|[[ヒットマン(映画)]]|−|−|項目参照|
|[[ヒットマン ブラッドマネー]]|−|−|項目参照|
|フタコイ オルタナティブ|アニメ|ゴスロリ仮面|第12話|
|[[ペーパーマン]]|−|−|項目参照|
|魔装学園H×H|アニメ|ブリジット・アークライト|第10話|
|[[みりたり!]]|−|−|項目参照|
|[[迷彩君]]|−|−|項目参照|
|[[メカニック]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー(2010年)]]|−|−|項目参照|
|[[メタルギアソリッド4]]|−|−|項目参照|
|[[メタルサーガ ニューフロンティア>メタルサーガ#gd3728cf]]|−|−|項目参照|
|[[ラキア]]|−|−|項目参照|
|[[ロックアウト]]|−|−|項目参照|
|[[ロボコップ]]|−|−|項目参照|
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