ブラックホーク・ダウン登場人物別行動テーブル

多分にネタバレを含んでいます。
 
本映画を未見の方は閲覧を控えてください。

ジェフ・サンダーソン一等軍曹(E-7)

 デルタ突入員。ビル襲撃部隊に所属。
 リトルバードに搭乗し目標地点を強襲。要人を含めた建物内の人物全員を確保する。要人確保後、第1墜落地点確保のため他のデルタ/レインジャー本隊と共に移動開始。道中、損害過多により立ち往生したレインジャー本隊と別れ、デルタ隊員やグライムズと共に墜落地点に到着。救援部隊の到着まで墜落地点の一角を確保した。
 救援部隊との合流後、車両の後衛部隊に参加。スタジアムまでの1マイルを走り抜け生還。

ノーム・’フート’・フーテン一等軍曹(E-7)

 デルタ突入員。ビル襲撃部隊に所属。
 出撃前夜では、銃の安全装置に付いて苦情を云うスティール大尉に対し、「デルタに安全装置なんか不要さ」な意味合いでやり返すなど、良くも悪くも自信家な処がある。しかし腕は確かで作戦ではリトルバードに搭乗し目標地点を強襲。要人を含めた建物内の人物全員の確保に成功する。その後、回収部隊と合流し、負傷したブラックバーンを後送するため先発するストルッカーの先発隊に護衛として搭乗。 ピラ戦死後は、彼に代わって銃座につき民兵の攻撃を防いだ。
 基地帰還後、孤立部隊への援軍としてストルッカー隊と共に再出撃。途中下車し第2墜落地点まで徒歩で移動。機密保持のためスーパー64を爆破後、その足で第1墜落地点に移動。 モアリム率いる重火器部隊を殲滅後、エヴァーズマン達チョーク4と合流を果たした。

 救援部隊との合流後、車両の後衛部隊に参加。スタジアムまでの1マイルを走り抜け生還。
 しかし休む間もなく、街に取り残された戦友を捜索するため単身偵察に再々出撃する。

クリス・’ウェックス’・ウェクスラー曹長(E-8)

 デルタ突入員。ビル襲撃部隊に所属。
 リトルバードに搭乗し目標地点を強襲。要人を含めた建物内の人物全員を確保する。要人確保後、第1墜落地点移動のため車輌部隊本隊のトラックに搭乗。市街迷走中トラックにRPGが直撃。車外に吹き飛ばされた彼は下半身を失っており、マクナイト中佐に看取られつつ娘への遺言を託し死亡する。

ランディ・シュガート曹長(E-8)/ゲイリー・ゴートン曹長(E-8)

 デルタ狙撃手。上空援護要員としてブラックホーク「スーパー66」に搭乗。
 墜落したスーパー64を守るべく第2墜落地点上空で援護していたが、上空からの援護に限界を感じ作戦司令部に降下しての援護を提言。1度目は却下されるも2度目は許可され2人は第2墜落地点へと降下合流。デュラントと合流後、墜落地点にて円周防御を行うが多勢に無勢、最初にゴートンが頭部に被弾し即死、次いでシュガートも蜂の巣にされ死亡した。

 戦後、2人のわが身を省みず仲間を救おうとした勇気にベトナム戦争以来の名誉勲章(Medal of Honer)が送られ、就航した海上輸送艦には2人の名が使われた。

ダニエル・ブッシュ二等軍曹(E-6)

 デルタ狙撃手。上空援護要員としてブラックホーク「スーパー61」に搭乗。
 チョーク4を降下後、上空にて警戒中にモアリム達の放ったRPGが機体に被弾。機は墜落し彼自身重傷を負う。しかし彼は機体より這い出て単身周辺防御を展開。被弾するもなお戦い、救援に駆けつけたチョーク4到着まで機体を守りきった。
 救援のため降下したスター41に回収され戦場を離脱。しかしこの際の戦傷により死亡する。

ダニー・マクナイト中佐(O-5)

 レインジャー。車輌部隊指揮官(暗号名:ユニフォーム64)。
 デルタが確保した要人を確保すべく車輌部隊を率いて目標建物へと移動。要人搬入後、ヘリの指示で第1墜落地点へと移動するも、敵の攻撃と情報伝達系統の混乱により市内を迷走。死者3名(ピラジョイスコワルスキー)と、自らを含む多数の負傷者を出し戦闘能力を喪失したため基地に帰還した。

 部隊再編後、アメリカ第10山岳師団とパキスタン軍との合同救助部隊に特殊作戦部隊側指揮官として参加。第1墜落地点へと行軍し、孤立した特殊作戦部隊と死亡/負傷したヘリ要員の大多数を回収し撤収を完了させる。

マイク・スティール大尉(O-3)

 レインジャー。地上部隊指揮官(暗号名:ジュリエット64)として、チョーク1と共に降下。
 スーパー61墜落後、墜落地点を確保すべくレインジャー本隊と共に第1墜落地点へ徒歩で移動。しかしその道中でソマリア民兵の激しい抵抗に遭い、墜落地点手前で立ち往生。付近の建物に避難し救助車輌の到着までその場を保持する事となった。
 救助部隊と合流後は車輌部隊の後衛部隊をレインジャーが請け負うと申し出、自らも参加。スタジアムまでの1マイルランニングを走り抜け生還した。

マット・エヴァーズマン二等軍曹(E-6)

 レインジャー。本映画の一応の主人公。
 「てんかん」により後送されたビールズ中尉に代わってチョーク4班長(暗号名:ジュリエット25)としてスーパー61より降下。スーパー61墜落時、墜落地点に最も近い位置に居たためスティールの命によりネルソントゥオンブリーの2名を残し班の大半を率いて第1墜落地点へと移動。ブッシュより墜落地点の防御を引き継ぎ、夜半の救助部隊到着まで墜落地点の保持を果たした。
 救援部隊との合流後、車両の後衛部隊に参加。スタジアムまでの1マイルを走り抜け生還。

カート・シュミッド一等軍曹(E-7)

 原作ではデルタだが映画ではレインジャー。チョーク4所属。
 チョーク4の衛生兵としてスーパー61より降下、直後に転落したブラックバーンの救護に当たり後送を指示。スーパー61墜落後、墜落地点に最も近い位置に居たため班の大半を率いて墜落地点に移動。その際に負傷したギャランタインを素早く治療している。しかし夜半になって負傷したスミスには、重傷で手が付けられないため上層部に後送を何度も依頼するも却下され、現場の器材だけで治療を施そうとするも治療しきれず、スミスの最後を看取る事しかできなかった。

エド・ユーレク二等軍曹(E-6)

 レインジャー。チョーク4所属。転んだアメリカ兵が居れば彼。
 エヴァーズマンと共にスーパー61から降下。担当区域の防御を務める。スーパー61墜落後は墜落現場へと向かうエヴァーズマンと共に移動。その際にソマリア民兵の攻撃を受け、民家(実は学校)に飛び込み難を逃れるがエヴァーズマンとはぐれてしまう。その後付近をさまよっている内に、追い掛けてきたネルソントゥオンブリーに合流。救助車輌隊到着後は車輌部隊の後衛部隊を務め、スタジアムまでの1マイルランニングに参加し生還。

スコット・ギャランタイン三等軍曹(E-5)

 レインジャー。チョーク4所属の通信手。
 エヴァーズマンと共にスーパー61から降下。担当区域の防御を務める。スーパー61墜落後は墜落現場へと向かうエヴァーズマンと共に移動。その道中、左手に被弾し親指を損傷。皮一枚を残し切断されるも治療を受け戦線復帰、最後まで通信手の任務を全うした。
 救助車輌隊到着後は車輌部隊の後衛部隊を務め、スタジアムまでの1マイルランニングに参加し生還。

 余談ながら、彼の親指は帰還後の手術で無事くっついたそうである。

ケイシー・ジョイス三等軍曹(E-5)

 レインジャー。車輌部隊所属。
 マクナイト隊に従い乗車戦闘。途中、RPG攻撃によりトラックが破壊された際に降車して反撃中に建物上より狙撃を受け、出撃前に重いからと後ろの抗弾パネルを抜いていたその背中に命中、死亡する。

ジョン・グライムズ特技下士官(E-4)

 レインジャー。部隊付き書記。
 怪我をしたサイズモアに代わり急遽チョーク4に参加。負傷したブラックバーンを車輌部隊まで搬送後、チョーク4まで戻る途中にRPGの攻撃を受けはぐれたためチョーク1に合流。
 レインジャー本隊と共に第1墜落現場へ移動中、立ち往生した本隊からスティール大尉の命令で、 サンダーソン達デルタに同行し墜落現場へ移動。その際にソマリア民兵のテクニカル(重機関銃装備自動車)を1人で破壊するなど第一線兵士顔負けの活躍を示し、『レインジャーは皆レインジャー』を身を持って示した。救助車輌隊到着時は足を負傷していたため装甲車内に格納されスタジアムに帰還し生還。
 実際はジョン・ステビンズと言う名前の人物であったが、2000年にレイプ事件を起こして現在服役中。そのため軍からの圧力により映画では違う名前に変更された。

ショーン・ネルソン特技下士官(E-4)/ランス・トゥオンブリー特技下士官(E-4)

 レインジャー。共にチョーク4所属の機関銃手。
 エヴァーズマンと共にスーパー61から降下。担当区域の防御を務めスーパー61墜落後は、墜落現場へと向かうエヴァーズマン達と別れ担当区域の防御に残った。
 しかし車輌部隊との合流に失敗し取り残されたため徒歩で現場まで移動(その際ネルソンが鼓膜を痛める)。道中ユーレクと合流し、チョーク4本隊への合流直前にはトゥオンブリーが撃たれるも軽傷で済み(その代償としてスミスが負傷し死ぬのだが)なんとか合流を果たした。
 救助車輌隊到着後、車輌部隊の後衛部隊を務めスタジアムまでの1マイルランニングに参加、生還。

ジョン・ウォデル特技下士官(E-4)

 レインジャー。チョーク4所属。
 エヴァーズマンと共にスーパー61から降下。担当区域の防御を務める。スーパー61墜落後はエヴァーズマンに従い墜落現場へ移動。その際ポイントマンとして先頭を努め終始エヴァーズマンと共に行動した。

マイク・クース(階級不明)

 レインジャー。チョーク4所属。レインジャー内で数少ない黒人系兵士。
 エヴァーズマンと共にスーパー61から降下。担当区域の防御を務める。スーパー61墜落後はエヴァーズマンに従い墜落現場へ移動。エヴァーズマンと共に第1墜落地点を守り抜いた。
 救助車輌隊到着後、車輌部隊の後衛部隊を務めスタジアムまでの1マイルランニングに参加、生還。その際ソマリアの女性が銃を手にする様にためらい、引き金を撃てずにいた。

クレイ・オシック二等兵(E-1)

 レインジャー。車輌部隊所属。
 マクナイト隊に従い乗車戦闘。途中、RPG攻撃によりトラックが破壊された際に降車して反撃中、足下に身元不明の左腕を発見。特に理由もなくその左腕を自分のポケットに押し込んだ。直後マクナイト中佐の指示でウェックスの遺体を車内に搬送している。
 コワルスキーのRPG被弾時には隣に座っており負傷。幸い軽傷で済んだためコワルスキーに代わってトラックの運転手を任された。

デイル・サイズモア特技下士官(E-4)

 レインジャー。作戦開始時は未所属。
 もともとはチョーク4所属の機関銃手だったが、作戦前に左肘を痛め直前になってグライムズと交代し基地待機。しかし戦局の悪化により増援部隊としてストルッカー車輌隊に志願。ギブスをはめていたため一度は拒まれるが、自らギブスを外そうとしてまで参加しようとしたため、ストルッカーに渋々参加を認められる。
 道中、車輌隊より別れフート達と共に第2墜落地点へ移動。墜落したスーパー64を破壊後、第1墜落地点へと移動。その途中でモアリム指揮する車載の無反動砲と重機関銃を破壊後、エヴァーズマン達と合流した。 救助車輌隊到着後、車輌部隊の後衛部隊を務めスタジアムまでの1マイルランニングに参加、生還。

ジョン・マドックス特技下士官(E-4)

 レインジャー。車輌部隊所属。
 マクナイト中佐が乗るハンヴィーの運転手として搭乗。市内迷走中、運転するハンヴィーが被弾し顔を負傷。目が見えないながらもアクセルを踏み続け車輌部隊を引っ張った。

ジェイミー・スミス伍長(E-4)

 レインジャー。チョーク4所属。
 エヴァーズマンと共にスーパー61から降下。担当区域の防御を務める。スーパー61墜落後、エヴァーズマンと共に墜落現場へ移動し周囲を防衛。日暮れ後、建物内に避難。追って現場に到着したユーレクネルソントゥオンブリーを援護中、トゥオンブリーを助けるため建物を飛び出した際に内太股を被弾。シュミッドの応急手当の甲斐無く出血多量で死亡する。
 個人的にエヴァーズマンと親しかったため、彼の死はエヴァーズマンにショックを与えた。

ドミニク・ピラ三等軍曹(E-5)

 レインジャー。車輌部隊所属。
 レインジャー1の人気者で、作戦前日にはスティール大尉大尉の物真似をして周囲を笑わせていた。ストルッカー車の車輌銃手として参加。待機位置にてマクナイト中佐に反撃の許可を求めている。要人確保後、ブラックバーン後送のため先発。帰還の道中でソマリア民兵の待ち伏せを受け頭部に被弾、即死。本作戦でのアメリカ側最初の戦死者となった。

ロレンソ・ルイス三等軍曹(E-5)

 レインジャー。所属チョーク不明。
『スーパー61』墜落後、墜落地点へ向かうべくスティール大尉に従って移動。その道中でソマリア民兵の戦闘車両から放たれた重機関銃の銃弾に被弾し重傷。部隊が立ち往生したため後送もできず、夜半過ぎになってようやく救助部隊に回収され帰還したが既に手遅れであった。帰還後、スティールが見舞った際に重体の身ながら「再出撃の際は連れていってくれ」と懇願している。

 エンドクレジットで語られている手紙は、劇中で万が一の際にとサイズモアに託した家族宛の遺言である。

ケニー・トーマス三等軍曹(E-5)

 喘息持ちのレインジャー。車輌部隊所属。
 ブラックバーン後送のため、ストルッカー隊の車輛に搭乗して基地に帰還。幸い負傷はしなかったものの、戦闘時のショックで再出撃を告げられた時に出撃を拒否。しかしストルッカーに諭され最後は自分の意志で再出撃した。

トッド・ブラックバーン上等兵(E-3)

 レインジャー。チョーク4所属。
 作戦前日に補充された新兵。作戦開始直後エヴァーズマンと共にスーパー61からロープ降下したが、降下中にスーパー61が取った急激な機体運動に振り落とされ転落。重傷を負う。
 他のチョーク4メンバーに車輌部隊に運ばれストルッカー隊が後送。一命は取り留めた。

リチャード・コワルスキー二等兵(E-1)

 レインジャー。車輌部隊所属。
 車輌部隊のハンヴィー運転手として参加。要人収容後、市内を迷走中にRPGがハンヴィーに被弾。幸い不発だったものの弾頭は彼自身を直撃。左腕を吹き飛ばされ胴体を貫通しめり込んでしまう。他の車輌に収容され帰還するも間もなく死亡。

クリフ・“エルヴィス”・ウォルコット准尉(CW-4)

 第160特殊戦航空連隊所属。ブラックホークヘリ『スーパー61』機長。
 エヴァーズマン達チョーク4を乗せ作戦に参加。チョーク4を目標地点に降下させている。降下終了後は目標地点を周回防御。その途中、敵兵の放ったRPGが機体後部に被弾。機体は制御を失い墜落。彼自身その際の衝撃で死亡した。

マイク・デュラント准尉(CW-4)

 第160特殊戦航空連隊所属。ブラックホークヘリ『スーパー64』機長。
 『スーパー61』墜落後、手薄となったスーパー61警戒担当エリアのカバーに回るが、彼の機体にもRPGが被弾し墜落。落ち所が良かったため命は助かったが重傷。救助に来たゲイリー・ゴートン、ランディ・シュガートと共に増援到着まで防戦するが、ゴートンが死に、次いでシュガートが死亡し、最後に自分の銃弾も尽きたため死を覚悟、暴徒に暴行を受け虐殺直前、取引材料に使えると考えたモアリムに命を救われ捕虜となった。

 戦闘終結後、アイディト派がアメリカとの交渉に応じ事件11日後に無事解放。スーパー64搭乗員の中では唯一の生還者となる。

ティム・ウィルキンソン二等軍曹(E-6)

 SAR(Search and rescue helicopter:捜索救難ヘリ)所属の救助兵。
 作戦開始時はブラックホーク68に搭乗し上空待機していたが、ブラックホーク61墜落の報を受け救助のため降下。機体内に留まり、負傷兵の看護に努めた。

モアリム

 ソマリア民兵アイディド派の武闘派幹部。
 アメリカ基地に監視を配置し強襲部隊の出撃をいち早く察知し戦闘部隊を指揮して強襲部隊と対決。彼の指揮する民兵の放ったRPGがスーパー61に命中させ撃墜した。第2墜落現場では虐殺される直前のマイク・デュラントを取引材料にすべく保護するなど抜け目無い処を見せている。その後車載型の重機関銃と無反動砲を率いて第1墜落地点のエヴァーズマン達を攻撃。火力で一時はアメリカ兵を圧倒したがフート率いる増援部隊に背後を取られ車輌部隊は壊滅。彼自身、無反動砲の直撃を受けた。


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS