*9mmパラベラム弾 / 9mm Parabellum (9mm×19) [#c706cadc]
 ドイツのDWM社開発の7.65mm×22パラベラム弾をもとに、1902年に同社が開発した拳銃用実包。
 大本は[[ボーチャードピストル>ルドウィックローベ C93 ボーチャードピストル]]用に設計された7.65mm×25ボーチャード弾であり、オーストリアの銃器技師ゲオルグ ルガーによって[[ルガー P08]]用に7.65mm×22パラベラム弾が再設計された。これをドイツ海軍のM1902用に改良されたものが9mm×19パラベラム弾である。
 弾丸のサイズが小さいため、発砲時の反動が弱い、多弾装化が容易、大量生産に向いているなどの利点があり、現在では[[自動拳銃]]・[[短機関銃]]の使用弾としてもっとも普及した弾薬の一つである。
 なおパラベラムとはDWM社のモットーでもあるラテン語の諺「Si Vis Pacem, Para Bellum(汝平和を欲さば、戦への備えをせよ)」から名付けられたもの。

 本弾(正確には口径)を使用する銃に、自動拳銃なら[[ベレッタ M92]]、短機関銃なら[[H&K MP5>短機関銃/MP5]]などと有名どころが多く、当然各種メディアへの登場も多いが、特にFPSなどのゲームにおいては「威力の小さい、非力な弾」というのが通例で、「序盤に出てくる素手よりはマシな銃」の弾薬としてよく登場する。
 ただし拳銃弾という性質上一定クラス以上の[[ボディアーマー]]を貫通することは難しいものの、本弾と比較されることの多い[[.45ACP弾]]と比べ弾速が高く、ストッピングパワーが大きく劣るということはない。


|弾丸直径|弾丸全長&br;/薬莢全長|リム形状|重量|銃口初速|初活力|有効射程|代表的な銃|h
|9.02mm(0.355in)|29.69mm(1.169 in)&br;/19.15mm(0.754in)|[[リムレス>リム]]|8.04g|1150ft/s|364ft-lbs|50m(([[ルガー P08]]での発砲データ))|[[ルガー P08]]&br;[[ベレッタ M92]]&br;[[グロック 17]]&br;[[H&K MP5>短機関銃/MP5]]&br;[[IMI ウージー>短機関銃/ウージー]]&br;[[エルマベルケ MP40]]|
|9.02mm(0.355in)|29.69mm(1.169 in)&br;/19.15mm(0.754in)|[[リムレス>リム]]|8.04g|1150ft/s|364ft-lbs|50m(([[ルガー P08]]での発砲データ))|[[ルガー P08]]&br;[[ベレッタ M92]]&br;[[グロック 17]]&br;[[H&K MP5>短機関銃/MP5]]&br;[[IMI ウージー>短機関銃/ウージー]]&br;[[エルマベルケ MP40>短機関銃/MP40]]|

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CENTER:※データは[[フェデラル社のサイト>http://www.federalcartridge.com/ballistics/]]からのもので、あくまで一例です。&br;弾薬の種類や製造元、発射する銃によって数値は異なります。
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