*.32ACP弾 / .32 ACP
#author("2019-12-22T07:13:47+09:00","default:user","user")
*.32ACP弾 / .32 ACP [#h1192cb0]

 .32ACP(Automatic Colt Pistol)は、[[ジョン・ブラウニング>ジョン・モーゼス・ブラウニング]]が初めて設計した自動拳銃用弾薬である。1899年にベルギーの[[FN>ファブリク ナショナル]]社が、同社のブローニングM1900と共に発表した。「7.65x17mm ブラウニングSR」、または「7.65mmブラウニング」とも呼ばれる。
 .32ACP(Automatic Colt Pistol)は、[[ジョン・ブローニング>ジョン・モーゼス・ブローニング]]が初めて設計した自動拳銃用弾薬である。1899年にベルギーの[[FN>ファブリク ナショナル]]社が、同社の[[ブローニングM1900>FN M1900]]と共に発表した。「7.65×17mm ブローニングSR」、または「7.65mmブローニング」とも呼ばれる。

 口径は[[ボーチャード>ルドウィックローベ C93 ボーチャードピストル]]や[[ルガー>ルガー P08]]で使われたものと同様の7.65mmである。だが、それ以前のボトルネック薬莢と異なり、ストレートなチューブ状の薬莢とセミリム化により、弾倉からの弾上がりの良い形状としたのが大きな特徴である。
 一発ごとの威力は低いが、発砲時の銃身の跳ね上がりが少なく、グルーピングに優れ、価格的にも比較的入手しやすい、使い勝手の良い弾薬といえる。主にフルメタルジャケット弾が使用される。暗殺拳銃[[ウェルロッド>ISRB ウェルロッド]] や、[[Vz61スコーピオン>短機関銃/Vz61]]などの[[短機関銃]]にもこの弾薬が使われている。
 一発ごとの威力は低いが、発砲時の銃身の跳ね上がりが少なく、グルーピングに優れ、価格的にも比較的入手しやすい、使い勝手の良い弾薬といえる。暗殺拳銃[[ウェルロッド>ISRB ウェルロッド]] や、[[Vz61スコーピオン>短機関銃/CZE Vz61]]などの[[短機関銃]]にもこの弾薬が使われている。
//主に[[フルメタルジャケット弾が使用される。
//↑特にそのような事実はないためコメントアウト。
 
 ナチスドイツの秘密警察ゲシュタポでも専用の[[サプレッサー>減音器]]装着型[[CZ27>自動拳銃/CZE CZ22]]で使用するため、セリアー&ベロー社で開発された[[フルメタルジャケット>フルメタルジャケット弾]]、スチール薬莢の亜音速.32ACP弾を使用していた。製造元から使用者を特定されないよう、薬莢ヘッドスタンプに「X」と一文字のみ刻印された特殊な弾薬であったという。
//7.65mm×17SR X-サイレンサー弾は、サイレンサー装備の拳銃で使用するために製造された弾薬。
//ドイツのゲシュタポの要求により開発されたサイレンサー装備のモデル[[CZ27>自動拳銃/CZE CZ22]]で使用する弾薬として、セリアー&ベロー社で開発された。マズル部に着脱式のサウンド・サイレンサーを装着することができ、低い発射音で射撃ができた。
//最大の特徴は消音効果を高めるために初速を亜音速に抑えた点にある。また暗殺など特殊任務で使用するため、現場に残される使用済み薬莢からトレース(追跡)されないように「X」一文字の特殊なヘッドスタンプが刻印されていた。
//スチールで製作されたセミ・リムドのストレート薬莢の先端に銅被甲のラウンド・ノーズ、フルメタル・ジャケット弾薬が装着された。スチール製薬莢の外面はパーカライジング加工され、表面にはニスが塗られている。
//|弾丸直径|弾薬全長&br;/薬莢全長|リム形状|弾頭重量|銃口初速|初活力|有効射程|代表的な銃|h
//|7.8mm(0.309in)|24.8mm(0.976in)&br;/17.0mm(0.67in)|[[セミリムド>リム]]|71gr(4.9g)|900ft/s(270m/s)|130ft-lbs|−|CZ27|

//↑ご説明通り、前記事から移行しました。
//他にも暗殺用銃器の説明があるので、位置としてはここが妥当と思いますが、
//弾薬の弾頭・薬莢など特徴については通常の.32ACPと大きな差はないため、「スチール薬莢・FMJ・亜音速」といたしました。
//弾薬名については事前のご説明通り、正式名称が不明のため一旦除外させていただいております。
//弾薬データには追記しようと思いましたが、数値が.32ACPと差がない(といってもそもそも下記データも亜音速であるため仕方ないのですが)ため、
//一旦コメントアウトとしました。詳細なデータがございましたら下記表に追記可能と思います。

 .32ACPは、数多くの国々で使われるようになり、1960年代末までは、西ヨーロッパの警察用拳銃の一般的な弾薬だった。しかし、1970年代に吹き荒れたテロの嵐によって、警察の武装強化が進むと、より強力な[[9mmパラベラム弾]]へ更新されていった。現在、法執行機関ではバックアップ拳銃用の弾薬として用いられることが多いが、民間では護身用拳銃の弾薬としてまだまだ広く使われている。

 日本においても、戦前、戦中に軍の将校用拳銃や警察用としてコルト M1908や[[ブローニング M1910>FN M1910]]などともに広く使われ、現在の[[日本警察>警察庁]]でも[[シグザウアー P230]]の使用弾薬として現役で使用されている。増加傾向にあるとはいえ、銃器・武装犯罪がまだまだ少ない日本では、扱いやすく必要十分な威力を持つ弾薬と認識されているようだ。
 日本においても、戦前、戦中に軍の将校用拳銃や警察用として[[コルトM1903>コルト ポケット]]や[[ブローニング M1910>FN M1910]]などともに広く使われ、現在の[[日本警察>警察庁]]でも[[シグザウエル P230>自動拳銃/P230]]の使用弾薬として現役で使用されている。増加傾向にあるとはいえ、銃器・武装犯罪がまだまだ少ない日本では、扱いやすく必要十分な威力を持つ弾薬と認識されているようだ。


|弾丸直径|弾薬全長&br;/薬莢全長|リム形状|弾頭重量|銃口初速|初活力|有効射程|代表的な銃|h
|7.8mm(0.309in)|25.0mm(0.984in)&br;/17.3mm(0.680in)|[[セミリムド>リム]]|71gr(4.6g)|900ft/s(270m/s)|130ft-lbs|−|[[FN M1910]]&br;[[マウザー HSc]]&br;[[ワルサー PP]]&br;[[シグザウアー P230]]&br;[[CZE Vz61>短機関銃/Vz61]]|
|7.8mm(0.309in)|25.0mm(0.984in)&br;/17.3mm(0.680in)|[[セミリムド>リム]]|71gr(4.6g)|900ft/s(270m/s)|130ft-lbs|−|[[FN M1910]]&br;[[マウザー HSc]]&br;[[ワルサー PP]]&br;[[シグザウエル P230>自動拳銃/P230]]&br;[[Vz61>短機関銃/CZE Vz61]]|

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CENTER:※データは[[Federal Cartridge>http://www.federalpremium.com/]]からの抜粋で、フルメタルジャケット弾を4インチ銃身から発射した場合の一例です。&br;弾薬の種類や製造元、発射する銃によって数値は異なります。
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