| 全長(短縮時) | 重量 | 口径 | 初速 | 有効射程 | 装弾数 | 製造国 |
| 820mm(545mm) | 4.8kg(未装填時)/5.8kg(装填時) | 43mm | 85m/s | 300m | 3+1 | ロシア |
ロシア連邦のKBP設計局がRMB-93を原型にして大口径化し開発したポンプアクション式グレネードランチャー。
初期の試作品ではRMB-93をそのまま大型化したような形をしており、金属製の直線的なショルダー・ストックを装備していた。しかし、ショットガンと異なり、重く初速の遅いグレネードは、射程によってバレルに大きな仰角を与える必要がある。そのため、改良量産型は、大きな仰角で容易に照準できるよう、曲線を描いたショルダー・ストックに変更された。
外観や構造はポンプアクション式散弾銃に近いものの、それらとは逆にチューブラーマガジンを上部、砲身を下部にレイアウトしている。マガジンへの装填はレシーバー上部から跳ね上げ式の蓋を開閉して行い、排莢はフォアエンドを砲身ごと前方にスライド操作することで、下方に向かって行われる。
市街戦を念頭に開発され、安全距離が最小10mと屋内戦闘にも使用できる。そのシンプルなデザインから埃や泥などの汚れに強く、長時間水に浸かった後でも確実に動作するという。撃発はダブルアクション。弾薬は榴弾及び破片榴弾、サーモバリック弾の他、煙幕弾、催涙ガス弾、ゴム弾などの非殺傷性のものが用意されている。
2005年6月、ロシア内務省(MVD)に採用されたのを始め、ロシア陸軍特殊部隊やロシア連邦保安庁(FSB)でも採用されており、2014年のクリミア危機でもGM-94を装備する部隊が確認された。
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