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*南部銃製造所 十四年式拳銃 【自動拳銃】 [#gd609ef4]
#author("2024-02-03T10:35:45+09:00","default:user","user")
*陸軍造兵廠 十四年式拳銃 【自動拳銃】 [#gd609ef4]
#ref(j-092.jpg,center,nolink,南部 十四年式拳銃 後期型(ガスガン))
|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|230mm|920g|[[8mm×21>口径]]|8+1|日本|
|230mm|920g|[[8mm×21>口径#AutoAmmo]]|8+1|日本|
日本陸軍の技術将校だった「[[南部 麒次郎]]」が、退役後の大正14年(1925年)に設立した民間会社「南部銃製造所」で開発した[[自動拳銃]]。
かつて自身が開発した[[南部式自動拳銃]]をベースに、問題だった製造コストと耐久性を解決するための簡略化と、基本システムや外観の変更が行われ、陸軍の制式拳銃選定に提出して見事『十四年式拳銃』の名前((有名な南部十四年式と言う呼び方は第二次大戦中、アメリカ軍兵士が付けた誤解含みの名前が広まったもの。))で制式採用された。
その後、日本陸軍の代表的拳銃として大正から昭和の旧軍解散直前まで製造され続け、将校や憲兵の携帯火器、またはパイロットや戦車兵の護身火器として終戦まで活躍した。
大正13年(1924年)に、陸軍造兵廠名古屋工廠で開発された[[自動拳銃]]。
[[南部 麒次郎]]が設計した[[南部大型自動拳銃>南部式自動拳銃]]をベースに、問題だった製造コストと耐久性を解決するための簡略化と、[[安全機構>安全装置]]の見直しが行われ、大正14年(1925年)に『十四年式拳銃』の制式名で採用された。南部 麒次郎は十四年式の設計そのものには関わっておらず、有名な『南部十四年式』と言う呼び方は第二次大戦中にアメリカ軍兵士が付けた誤解含みの名前が広まったもの。
[[三八式歩兵銃>小銃/東京砲兵工廠 三八式歩兵銃]]と並んで、旧日本軍を象徴する存在であり、大正から昭和の旧軍解散直前まで製造され続け、将校や憲兵の携帯火器、またはパイロットや戦車兵の護身火器として終戦まで活躍した。陸軍用と海軍用、一般兵用と憲兵･士官用などの刻印等の異なる派生型があるが、基本的には同じものである。
作動は[[ショートリコイル]]で、発砲の反動によって銃身とボルトがわずかに後退すると、内部のロッキングブロックが揺動することでロックが解かれ、銃身の後退が止まり、ボルトだけが後退するしくみ。外見こそドイツの[[ルガー P08]]と似ているが、むしろ[[モーゼル拳銃>マウザー C96]]に近いメカニズムである。開発当時、[[セミオートマチック>セミオート]]拳銃の開発で先行していたヨーロッパの製品を参考にした後がうがかえる。
作動は[[ショートリコイル]]で、発砲の反動によって銃身とボルトがわずかに後退すると、内部のロッキングブロックが揺動することでロックが解かれ、銃身の後退が止まり、ボルトだけが後退するしくみ。外見こそドイツの[[ルガー P08]]と似ているが、むしろ[[モーゼル拳銃>マウザー C96]]に近いメカニズムである。開発当時、[[セミオートマチック>セミオート]]拳銃の開発で先行していたヨーロッパの製品を参考にしたことが伺える。
銃自体の性能はと云うと、当時の諸外国の拳銃と比べると見劣りがする。まず[[トリガーガード]]が小さく、手袋をしていると指が入らない((シベリア出兵の際に軍用手袋、いわゆる“軍手”を数枚重ねて使用していたことから発生した問題。))。ファイアリングピンの不良で不発が多い。弾倉の固定が甘く、射撃時の衝撃で脱落する。板バネによるストッパーで改修されたかと思えば、今度は弾倉が思ったように抜けず、弾倉の問題は最後まで解決されなかった。そして8mmの中途半端な弾は、実測値では.380AUTO弾程度の威力しか無かった。
それでも有る物は使う日本人の精神で、様々な改良修正を加え続けた十四年式拳銃は何とか諸外国並みの性能を持つに到り、戦後も[[日本の警察>警察庁]]や、武装解除で接収された物がアジア各国で使用された。前述のトリガーガード問題も手袋着用時にも扱えるように、昭和13年以降製造の後期型では大型化されている(上掲画像も後期型)。
銃自体の性能はと云うと、当時の諸外国の拳銃と比べると見劣りがする。まず丸型の[[トリガーガード]]が小さく、手袋をしていると指が入らない((シベリア出兵の際に軍用手袋、いわゆる“軍手”を数枚重ねて使用していたことから発生した問題。))。ファイアリングピンの不良で不発が多い。[[弾倉>マガジン]]の固定が甘く、射撃時の衝撃で脱落する。板バネによるストッパーで改修されたかと思えば、今度は弾倉が思ったように抜けず、弾倉の問題は最後まで解決されなかった。最終弾発射後にボルトが後退位置で固定されるボルトストップ機能も有していたが、マガジンフォロワーが直接ボルトを引っ掛けてホールドする仕組みだったことから、この状態からの弾倉のリロードは非常に困難だった((とはいえ、そもそも当時の日本軍で、十四年式の予備弾倉を支給・携行するという運用はされなかった。))。そして8mm南部弾は、ドイツの7.65mmルガー弾によく似たボトルネックカートリッジだったが、実測値では大きく劣り、[[.380 ACP弾>.380ACP弾]]程度かそれ以下の威力しか無かった。
それでも有る物は使う日本人の精神で、様々な改良修正を加え続けた十四年式拳銃は何とか諸外国並みの性能を持つに到り、戦後も[[日本の警察>警察庁]]や海上保安庁で使用され、[[弾薬]]も1960年代まで国内で製造されていた。前述のトリガーガード問題も手袋着用時にも扱えるように、昭和13年以降製造の後期型では形状が変更され大型化されている(上掲画像も後期型)。
一方で、大戦末期の1944〜1945年には工程が簡素化され、表面の研磨処理を省いてブルー処理を施すなどの、粗悪な戦時急造品も作られている。
[[三八式歩兵銃>東京砲兵工廠 三八式歩兵銃]]と並んで、旧日本軍を象徴する存在であり、陸軍用と海軍用、一般歩兵用と憲兵･士官用など細かな違いがあるが、基本的には同じものである。
なお数は不明だが、朝鮮戦争時も北朝鮮軍で将校用に本銃が使用された。
|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[007]]|−|−|項目参照|
|CASSHERN|映画|大亜細亜連邦共和国兵士|−|
|~|~|東 鉄也|~|
|Battlestations Pacific|ゲーム|日本兵|日本軍オープニングの上陸シーンと&br;米軍エンディングの武装解除シーンで所持&br;発砲無し|
|CASSHERN|映画|大亜細亜連邦共和国陸軍兵士&br;東 鉄也|前期型|
|CUTE BULLET|漫画|矢並 花月|タイプN3(ハドソン？)|
|Hidden＆Dangerous2|ゲーム|日本兵|−|
|[[CYBORGじいちゃんG]]|−|−|項目参照|
|[[ENLISTED]]|−|−|項目参照|
|GS美神 極楽大作戦!!|漫画|横島 忠夫|ネズミの死霊使い(ネクロマンサー)による精神コントロール時&br;防空壕にあった物&br;前期型|
|K-20 怪人二十面相・伝|映画|軍警&br;警備兵|後期型|
|SHADOW TOWER ABYSS|ゲーム|主人公|威力等が違う3種類が登場|
|SHOGUN|漫画|軍曹|後期型&br;発砲なし|
|Who Fighter -幽霊戦闘機-|漫画|北山中尉|−|
|[[相棒]]|−|−|項目参照|
|青猫について|漫画|ヤクザ|第0,7話|
|~|~|由多組の構成員|第2話|
|~|~|政治屋とその手下|第3話|
|[[あそびにいくヨ!]]|−|−|項目参照|
|アドルフに告ぐ|漫画|本多 芳男|−|
|[[硫黄島からの手紙]]|−|−|項目参照|
|犬鳴村|映画|電力会社の人間|作中の記録映像（8mmフィルム）部分に登場&br;発砲無し|
|エイセス/大空の誓い|映画|ホリコシ|後期型|
|エグゾスカル零|漫画|葉隠 覚悟|後期型&br;作中名『曳月』 |
|エトロフ遙かなり|TVドラマ|海軍中尉&br;憲兵|−|
|カルタグラ 〜魂ノ苦悩〜|ゲーム|高城 秋五|−|
|[[艦隊これくしょん -艦これ-]]|−|−|項目参照|
|[[キノの旅(漫画版)>キノの旅#f44895f5]]|−|−|項目参照|
|鬼滅の刃 煉獄杏寿郎外伝|漫画|下弦の弐の鬼|後期型|
|逆転世界ノ電池少女|アニメ|東雲アカツキ大佐|−|
|吸血奇譚 ムーンタイズ|ゲーム|リカ・ペンブルトン|−|
|恐竜戦隊ジュウレンジャー|特撮|−|後期型&br;ノームの武器庫に隠してあった物|
|銀河パトロール ジャコ|漫画|ヒジキ|前期型&br;発砲なし|
|金陵十三釵|映画|朝倉中尉|前期型|
|[[グッド・バッド・ウィアード]]|−|−|項目参照|
|警視庁捜査一課9係|TVドラマ|柿沼 摂子|「昼下がりの銃殺」|
|憲兵|映画|宮崎 清隆憲兵軍曹|後半の銃撃戦で[[二挺拳銃]]|
|憲兵と幽霊|映画|憲兵|−|
|[[コール オブ デューティ： ワールド アット ウォー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ ワールドウォーII]]|−|−|項目参照|
|[[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]|−|−|項目参照|
|[[紺碧の艦隊>荒巻義雄 艦隊シリーズ]]|−|−|項目参照|
|さとうきび畑の唄|ドラマ|上官|−|
|[[最後の弾丸]]|−|−|項目参照|
|[[サクラ大戦]]|−|−|項目参照|
|さとうきび畑の唄|TVドラマ|上官|−|
|[[さばげぶっ!]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・パシフィック]]|−|−|項目参照|
|[[ジオブリーダーズ]]|−|−|項目参照|
|実録・小野田少尉 −遅すぎた帰還−|ドラマ|島田伍長|−|
|実録・小野田少尉 −遅すぎた帰還−|TVドラマ|島田伍長|−|
|[[ジパング]]|−|−|項目参照|
|終戦のローレライ|小説|絹見 真一|−|
|[[ジョン・ウィック:パラベラム>ジョン・ウィック]]|−|−|項目参照|
|[[シン・レッド・ライン]]|−|−|項目参照|
|スカルマン|アニメ|軍人|−|
|[[ストライクウィッチーズ2>ストライクウィッチーズ]]|−|−|項目参照|
|[[西部警察]]|−|−|項目参照|
|絶対可憐チルドレン|漫画|早乙女 英治|前期型と思われる|
|[[戦火の中へ]]|−|−|項目参照|
|閃光のナイトレイド|アニメ|国民党員|前期型|
|[[蒼天の拳>北斗の拳]]|−|−|項目参照|
|大都会PARTII|TVドラマ|岡部|22話「最後の戦場」|
|[[太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-]]|−|−|項目参照|
|高橋留美子〜人魚シリーズ〜|漫画|真人|初期型&br;「人魚の傷」|
|大冒険|映画|D.D.R兵士|前期型|
|高橋留美子〜人魚シリーズ〜|漫画|真人|初期型&br;「人魚の傷」|
|血と砂|映画|根津憲兵曹長|前期型&br;隠密行動の訓練中であった少年兵に奪われる|
|デッドマンズQ|漫画|吉良 吉影|初期型&br;軍人の屋敷の戸棚の中にあった物|
|鉄腕バーディー|アニメ|氷川|−|
|天空侵犯|漫画|日下部 弥生を襲撃した３人組の男のリーダー|前期型|
|[[電送人間]]|−|−|項目参照|
|[[トライガン]]|−|−|項目参照|
|ドラえもん|漫画&br;アニメ|日本軍将校|ぞうとおじさんの回&br;わさドラ版のリニューアル回では前期型|
|[[トレマーズ]]|−|−|項目参照|
|[[トンマッコルへようこそ]]|−|−|項目参照|
|南京!南京!|映画|伊田修少尉&br;角川正雄軍曹|後期型|
|虹色のトロツキー|漫画|ウムボルト&br;辻 政信&br;寺崎中尉|−|
|ニューナンブ|小説|松山 幸憲|−|
|忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ|特撮|国際殺し屋株式会社(KKK)部長&br;ギャング|前期型|
|バード BLACK MARKET|漫画|代貸|前期型|
|~|~|王龍|おそらく代貸の物|
|[[パール・ハーバー]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザード ガンサバイバー>バイオハザードシリーズ]]|−|−|項目参照|
|はだしのゲン|漫画|中岡元&br;近藤隆太|初期型|
|パイロットハンター|漫画|敷井大尉|−|
|はだしのゲン|漫画|中岡 元&br;近藤 隆太|初期型|
|[[バットマン ゴッサムナイト>バットマンシリーズ#gothamknight]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド1943]]|−|−|項目参照|
|バンカラボーイズ|漫画|代議士の第一秘書|後期型&br;発砲なし|
|[[ひぐらしのなく頃に]]|−|−|項目参照|
|秘密探偵JA|漫画|飛鳥 次郎|[[フルオート]]改造&br;使用者の手に合わせ、一回り小さくしてある&br;簡易ストック[[ホルスター]]、ロングマガジン付き|
|ヒドゥン＆デンジャラス2|ゲーム|日本兵|−|
|秘密探偵JA|漫画|飛鳥 次郎|[[フルオート]]改造&br;使用者の手に合わせ、一回り小さくしてある&br;簡易ストック[[ホルスター]]、ロング[[マガジン]]付き|
|[[ブラザーフッド]]|−|−|項目参照|
|[[フリクリ]]|−|−|項目参照|
|放課後プレイR|漫画|β|劇中名称:ハンドガンA|
|暴力大将|漫画|薬師寺猿蔵|−|
|暴力大将|漫画|薬師寺 猿蔵|前期型|
|[[マイウェイ 12,000キロの真実]]|−|−|項目参照|
|マカロニほうれん荘|漫画|膝方 歳三|−|
|水瀬まりんの航海日誌(ログブック)|漫画|水瀬 まりん&br;大村 時雨|護身用に、時雨がまりんに渡す&br;発砲無し|
|~|~|霧島 由花|第3話|
|[[名探偵コナン]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|
|魍魎の匣|アニメ|木場 修太郎|後期型|
|リング0 〜バースデイ〜|映画|宮地 彰子|−|
|夜桜さんちの大作戦|漫画|日本陸軍将校|回想シーン&br;後期型|
|世にも奇妙な物語|TVドラマ|副操縦士|『太平洋は燃えているか?』&br;後期型|
|リング0 〜バースデイ〜|映画|宮地 彰子|後期型|
|[[ルパン三世]]|−|−|項目参照|
|ローレライ|映画|田口&br;反乱兵|−|
|[[ワイルド7]]|−|−|項目参照|
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