*突撃銃 / Assault rifle [#c3122eec]

 従来のものよりも小型の弾薬を用い、単射と連射が可能な[[自動小銃]]の総称。
 第一次大戦での戦訓から、それまでの[[小銃]]弾の長射程(最大射程1000m)を存分に使う機会が少なく、大抵の場合その半分以下の距離で交戦が行われる事が判明した。そこで弾を小型化させ射程を犠牲にする代わりに連射制御性と携行弾数を高めた物が突撃銃である。
 突撃銃のコンセプトを実現した最初のライフルは、20世紀初頭のイタリア製Cei-Rigottiといわれており、さらに初めて実戦に使われたのは帝政ロシア時代に開発された((採用されたのはソビエト連邦となってから。))フェデロフM1916である。フェデロフは連射の制御性を考慮して、小口径低反動の6.5mm×50SR弾((日露戦争時に鹵獲された日本の[[三十年式>小銃/東京砲兵工廠 三十年式歩兵銃]]のもの。))を採用していた。しかしいずれにしても、既存のフルサイズライフル弾を用いた自動小銃であった。専用の短小ライフル弾を開発・採用した本格的な突撃銃は、1940年代に登場したドイツの[[Stg44>ハーネル Stg44]]である。「アサルトライフル(Assault rifle)」や「突撃銃」といった呼称も、このStg44(Sturmgewehr44)の名称の訳である。
 その後は、ソ連の[[AK47>USSR AK47]]やアメリカの[[M16>コルト AR15]]などが登場し、現在でもこれらの流れを汲んだ突撃銃や弾薬が主流である。近年では[[ブルパップ]]型([[FAMAS>GIAT ファマス]]等)や、薬莢の要らないケースレス弾([[G11>HK G11]]も参照されたし)、『矢』のような形のフレシェット弾([[ACR>ステアー ACR]]も参照されたし)、歩兵同士の情報データリンク機能を持つ次世代銃([[F2000>FN F2000]]、[[XM29>HK XM29]]等。[[OICW]]も参照されたし)の研究開発が進められている。

#ref(rifle2.jpg,center,nolink,各部品名称図)

#hr
CENTER:このページの画像は[[コルト社>http://www.colt.com/]]の画像を元に作成しています。
CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
#hr

----
#pcomment

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS