*デザートテック MDR / Desert Tech MDR 【突撃銃・自動小銃】
#ref(dt_mdr_762mm.jpg,center,45%,デザートテック MDR 7.62mm×51モデル)
|モデル|全長|重量|発射形式|連射速度|口径|装弾数|製造国|h
|~スタンダード|665mm|3.31kg|S/F or S|?発/分|[[7.62mm×51>口径]]|20|アメリカ|
|~|~|~|~|~|[[5.56mm×45&br;6.8mm×43 SPC&br;7.62mm×39&br;.300 AAC Blackout>口径]]|30|~|

 MDR(Micro Dynamic Rifle)は、[[ブルパップ]][[ボルトアクション]][[ライフル>小銃]][[SRS>小銃/DTA SRS]]で知られるアメリカの旧デザート・タクティカル・アームズこと、現デザートテック社((2013年に社名変更。))が開発した、ブルパップスタイルの[[アサルトライフル>突撃銃]]及び[[セミオートライフル>自動小銃]]である。2014年のショットショーで発表され、2015年から製造されている。
 MDR(Micro Dynamic Rifle)は、[[ブルパップ]][[ボルトアクション]][[ライフル>小銃]][[SRS>小銃/DTA SRS]]で知られるデザートテック(旧DTA)社が開発した、ブルパップスタイルの[[アサルトライフル>突撃銃]]である。2014年のショットショーで発表され、2015年から製造されている。
 軍・法執行機関向けモデルはセレクティブファイア、民間向けモデルは[[セミオート]]オンリーとなる。

 作動方式は[[ショートストローク・ガスピストン>ガスオペレーション]]。銃本体は[[ポリマー製>ポリマーフレーム]]で、レシーバー上部には[[ピカティニーレール]]を備える。
 [[モジュラー>システム・ウェポン]]構造を採用しており、各種[[口径]]や銃身長はツールを使って短時間での換装が可能(口径変更の際は、バレル/ボルトヘッド/マガジンウェル・アダプターを交換する)。弾倉挿入口の後方に設けられたボルトリリースボタンをはじめ、[[セイフティレバー>安全装置]]や[[マガジンリリースボタン>マガジンキャッチ]]などの操作系は、完全に[[アンビ]]デザインとなっている。
 排莢方式はかなり特殊である。基本的な仕様としてはフォワード・イジェクト方式で、薬室から引き抜かれた空薬莢は、レシーバー左側の排莢口に取り付けられたエジェクター機構((デザートテック社が紹介する動画ではスモールメカニカルシザーと称されている))付きカバーによりレシーバー右側の排莢口へ押し出され、右側排莢口を覆っているフォワード・イジェクト・カバー内側のクリップにより保持された後、ボルトの前進に伴ってボルト側面の突起がクリップに保持されている空薬莢を蹴り飛ばし、銃の右側前方へと排出される。また、レシーバー両側面にある排莢口に取り付けられているエジェクター機構付きカバーとフォワード・イジェクト・カバーは、ツール代わりに空薬莢一つさえあれば僅か10数秒で左右を付け替える事ができ、これにより排莢方向の切り替えが可能となっている。さらには、フォワード・イジェクトをさせない単純な排莢動作だけであればフォワード・イジェクト・カバーが無くとも問題無いため、フォワード・イジェクション機構に起因する[[排莢不良>ジャム]]が発生したとしても対応が容易である。
 ただし、同じブルパップライフルの[[FN F2000]]などが採用している、空薬莢を銃内部のチューブで前方の排莢孔まで送り出すものと違い、排莢位置そのものはグリップよりも後方であり、排莢方向のみを前方に指向するタイプとなっている。このため、排莢された空薬莢はグリップハンドの上を飛び越えていくのだが、射撃姿勢や銃の状態などによっては空薬莢がグリップハンドを飛び越えられずに当たってしまう事がある。
 作動方式は[[ショートストローク・ガスピストン>ガスオペレーション]]。銃本体は[[ポリマー製>ポリマーフレーム]]で、レシーバー上部には[[ピカティニーレール]]を備える。フリーフローティング銃身を採用しており、高い精度を持つ。
 [[モジュラー>システム・ウェポン]]構造を採用しており、各種[[口径]]や銃身長はツールを使って短時間での換装が可能(口径変更の際は、バレル/ボルトヘッド/マガジンウェル・アダプターを交換する)。詳細は不明であるが、工夫されたバレル保持システムにより、これらのパーツの交換後も再[[ゼロイン>ダットサイト]]の必要はない設計であるという。
 コントロールは弾倉挿入口の後方に設けられたボルトリリースボタンをはじめ、[[セイフティレバー>安全装置]]や[[マガジンリリースボタン>マガジンキャッチ]]などの操作系は、完全に[[アンビ]]デザインとなっている。
 排莢方式は特殊なフォワード・イジェクト方式で、[[FN F2000]]などと異なり、従来型の左右どちらかからの排莢を、排莢口に装着したカバー((デザートテック社の説明では「Ejection Chute」と呼称されている。 https://www.youtube.com/watch?v=GutuZSZBQso&t=43s))で保持、ボルトの前進運動の力で前方に飛ばす方式となっている。このため、排莢口カバーを取り外すことで通常のブルパップとしても運用可能であるが、多くの先駆者と違い、まっすぐ前方に排莢され、完全に左右を気にする必要がない純粋なフォワード・イジェクト方式とは異なる。
 従来型の排莢方式自体もモジュラー化されており、排莢口の逆側を塞ぐレシーバーのカバーに、ボルト後退時に側面に薬莢を押し出すエキストラクター機構((デザートテック社の説明では「Small mechanical scissors」と呼称されている。 https://www.youtube.com/watch?v=GutuZSZBQso&t=43s))が備わっており、このカバーを付け替える事で排莢方向自体も直接変更される方式である。
 この2つのカバーは、ツール代わりに空薬莢一つさえあれば僅か10数秒で脱着可能となっており、使用中の排莢方向の変更・[[排出不良>ジャム]]時の排莢方式の変更などが容易となっている。


 現行モデルでは、以下の改良が施されている。
 ''・チャージングハンドルが、リバーシブルタイプからアンビタイプへ変更''
 ''・ホールドオープン用ノッチをハンドル操作溝に追加''
 ''・マガジンリリースボタンを弾倉挿入口の前方にも追加''
 ''・ハンドガード側面の追加レールを廃止し、代わりに放熱用の肉抜き穴を追加''
 ''・排莢口カバーの小型&平面化''
 ''・標準装備されていたフリップアップ式[[フロントサイト>オープンサイト]]を廃止''

 また、オプションで[[OSS サプレッサー>減音器]](バッフルレスの銃身一体型)も用意されている。
 また、オプションで[[ハニーバジャー>自動小銃/AAC ハニーバジャー]]や[[X95>IMI タボールAR21]]のように、ハンドガード内にOSS社の[[サプレッサー>減音器]]を収納する幅広タイプのレシーバーも用意されている。


***バリエーション(コンセプトモデルを含む)
|モデル|特徴|h
|~MDR|スタンダードモデル。16インチバレル|
|~MDR-C&br;(旧名称:MDR CQC)|コンパクトモデル。10.5インチバレル。全長549mm&br;専用の[[フォアグリップ]]を装着|
|~MDR-C&br;(旧名称:MDR CQC)|コンパクトモデル。10.5インチバレル。全長549mm&br;[[95式自動歩槍>PRC QBZ-95]]に似たトリガーガードと一体化する[[フォアグリップ]]を装着|
|~MDR エコー|ロングモデル。19インチバレル。全長762mm&br;バレルだけでなく、[[ハンドガード]]も延長されている&br;6.5mm Creedmoorと.22-250 Remingtonに対応|
|~MDR コンプライアント|サイズはエコーと同じ&br;エコーでは使えない6.8mm×43 SPC/[[7.62mm×39>7.62mm x39弾]]/.300 AAC Blackoutに対応|
|~MDR フューチャー|[[9mm>9mmパラベラム弾]]と.22 LRに対応した[[短機関銃]]モデル&br;サイズはスタンダードと同じだが、フォアグリップを装着している|
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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|Contract Wars|ゲーム|プレイヤー|MDRはTANカラー、[[7.62mm×51弾>口径]]を使用&br;MDR-Cはブラックカラー、[[5.56mm×45弾>5.56mm x45弾]]を使用&br;両方とも試作モデルで、[[ダットサイト]]装着|
|State of Decay|ゲーム|プレイヤー|試作モデルのMDR&br;[[ホロサイト>ダットサイト]]と[[マグニファイア>スコープ]]を装着したモデルもあり&br;[[5.56mm×45弾>5.56mm x45弾]]を使用&br;DLC「Lifeline」の使用武器|
|[[バトルフィールド ハードライン]]|−|−|項目参照|
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CENTER:画像は[[デザートテック>https://deserttech.com/]]社から転載しています。
CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
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