#author("2023-10-20T01:39:09+09:00","default:user","user")
*中国北方工業公司 (ノリンコ) / NORINCO:China NORth INdustries COrp. [#r44f005a]

 中国北方工業公司 (ノリンコ)は1980年、当時中国各地にあった人民解放軍の兵器工廠を統合、民営化した中国最大の兵器製造企業である。(しかし、はっきりとした前身は定かではない。一説には奉天(ほうてん:瀋陽(しんよう)の旧称。人民解放軍の工場の中で最も規模が大きかったとされる。)ではないかとされている。)
 「中国兵器工業集団有限公司」のグループ会社である、中国最大の兵器輸出企業。
 社名の英語表記の頭文字である「Norinco」は公称であり、公式ウェブサイトのアドレスなどにも使用されている。

 営業機密主義を抱えているため、会社の実態は闇に包まれているが、小は[[拳銃]]から大はミサイル・戦車・自走砲まで、中国の銃器・兵器製造を一手に引き受ける造兵公社(国営企業)。しかし民間向けのトラックや大型バスの製造(ライセンス生産)、さらには鉄道や発電所の建設まで手がけるなど、守備範囲は非常に広い。
 銃器(小火器)については、大別して輸出向けと自国の軍・警察向けのグループがあり、輸出向けは他のメーカーのコピー品が圧倒的に多い。安い人件費を生かした低コストが売りだが、外見はそっくりでも材質や細部の工作はオリジナルよりも一段(あるいはそれ以上)落ちるというのが定評。特に各部品の『面取り』が甘く、素手でさわると部品の角でザクザク指を切ってしまうとよく言われる。
 『粗悪なバッタ物』のイメージが強いが、バレルなど主要な部品の精度は意外に高いとのレポートもある(もちろん、取材向けに特にできの良い物を用意している可能性はあるが、これは結構他のメーカーでもやっていることである)。
 また製品の輸出だけでなく、イランなどへの技術協力・供与も進めている。
 中国北方工業公司は、1981年に兵器工業部の管轄下にあった中国各地の国営工廠を国有企業へと再編し、統括する管理企業という形で誕生した。
 1999年に親会社となる中国兵器工業集団有限公司ことノリンコグループが発足し、ノリンコ傘下の軍需企業がノリンコグループ傘下へと移管されており、現在の中国北方工業公司はノリンコグループ傘下や他の中国軍需企業が製造する兵器の輸出や、兵器製造に必要な生産財の輸入を手掛けている。
 またノリンコグループは、株式の全てを国務院国有資産監督管理委員会が保有する国有企業である。

 自国向けの製品でも、[[旧ソ連>USSR]]などのコピーが目立つが、[[64式微声手鎗>PRC 64式微声手鎗]]やナイフ  ピストルなど、ユニークな独自設計の物も少なくない。八路軍時代から得意のゲリラ戦術に適した、[[サイレンサー>減音器]]装備の銃器が多いのも特徴だ。
 小は[[拳銃]]から大は[[ミサイル>対物火器]]・戦車・自走砲まで、中国の銃器・兵器輸出を一手に引き受ける貿易公社だが、ノリンコグループ傘下の軍需企業が民需部門で民間向けに製造しているトラックや大型バスの輸出、さらには鉄道や発電所などのインフラ建設まで手がけるなど、守備範囲は非常に広い。国境監視・防空システム、軍事プロジェクト等のシステム構築でも存在感を示している。
 イランなどへの技術協力・供与も進めているほか、民生分野においては日本企業と合弁することもある。

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 現在ではノリンコグループ傘下だった軍需企業の内、特に小火器と小火器用弾薬、[[照準器>スコープ]]の製造に関わっている企業の殆どが、[[中国南方工業集団公司]]((別名、中国兵器装備集団公司。略称はCSGC。))の傘下へと移管されているため、ノリンコグループ全体としても小火器製造にはノリンコグループ子会社の北方光電集団有限公司による輸出用小火器向け照準器など、限定的にしか関わっていない。
 また慶華工具廠のように、中国における小火器製造の基幹工廠の一つとして長年に渡り[[54式手槍>USSR トカレフ]]や[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]]を製造し、ノリンコブランドで輸出までしていながら、ノリンコ及びノリンコグループ傘下には一度も加わっていない工廠も存在している((慶華工具廠自体は1988年に首都鋼鉄集団有限公司の傘下となり首鋼慶華廠となった後、2005年に破産して消滅している。))。
 一方で小火器以外の分野に目を向ければ、各種の装甲戦闘車両の開発製造を担っている重慶鉄馬工業集団有限公司などを傘下に収めており、ノリンコグループが軍需製造自体から遠ざかっている訳ではない。

 以下にノリンコと関わりの深い、あるいはノリンコと中国南方工業集団公司の双方と関わりが乏しい銃火器製造企業と、その製品たる銃火器は以下の通りである。
 これも便宜上であるが、中国で製造されているがメーカーが不明となっている銃火器も以下に掲載する。

#contents
***自動拳銃 [#x2c66d32]
[[51式手鎗>USSR トカレフ]](ソ連製トカレフ部品を用いたノックダウン生産型)
 [[54式手鎗>USSR トカレフ]](ソ連国交悪化後に51式を自国向けに改良、自国部品で製造したコピー生産型)
[[1911A1>コルト ガバメント]] (コルト・ガバメントの軍用規格品コピー)
[[59式手鎗>USSR マカロフ]](マカロフのコピー)
[[64式微声手鎗>PRC 64式微声手鎗]]
[[92式手鎗(QSZ-92)>PRC QSZ-92]]

[[PPN手鎗>ワルサー PP]]
[[NP22 / NP226>シグザウエル P226]](P226のコピー)
[[NP34 / NP228>自動拳銃/P228]](P228のコピー)
[[NZ75>CZE Cz75]](Cz75のコピー)
***短機関銃 [#j72b5bff]
[[50式冲鋒槍>短機関銃/USSR PPSh41]](PPSh-41のライセンス生産)
[[54式冲鋒槍>短機関銃/USSR PPs43]](PPS-43のコピー)
**中国南方工業集団公司 [#d6eebd54]

 1999年6月29日に中国兵器工業集団有限公司の傘下にあった銃火器及び銃火器用弾薬製造企業が移管される形で発足したグループ企業。
 詳細は[[個別ページ>中国南方工業集団公司]]参照。

**首鋼慶華廠 [#n5ef437a]

 前身は国営626廠(慶華工具廠)。
 1951年に短機関銃の製造を担当する工廠として発足し、ソ連製短機関銃のライセンス生産を担う事となったが、中国軍で[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]]が短機関銃として扱われる事となった為、56式冲鋒槍の製造においても中心的役割を果たしていた。
 また、短機関銃の製造を担うはずだったが、経緯は不明なものの拳銃の生産でも中心的役割を果たしていた。
 [[81式自動歩槍>突撃銃/PRC 81式自動歩槍]]の競作に負けて以来、東西冷戦の融和による国際的な銃器価格の低迷に加えて、民需事業の低迷もあって経営難に陥り1988年に首都鋼鉄集団有限公司の傘下に入り首鋼慶華廠となった後、56式冲鋒槍の短銃身モデルであるQBZ-56Cを設計開発して中国軍に採用されたのが最後の華となり、2005年に破産して消滅している。
 このため、ノリンコ傘下には一度も入っていないが、その製品の輸出はノリンコが担っていた。
 銃への刻印は"△の中に数字の66"、もしくは単に"数字の66"と打刻されている。

***自動拳銃 [#a4b238b3]

[[54式手槍>USSR トカレフ]](トカレフのライセンス生産型である51式を自国向け改良型)
[[59式手槍>USSR マカロフ]](マカロフのライセンス生産型)

***短機関銃 [#xc5bdb33]

[[50式冲鋒槍>短機関銃/USSR PPSh41]](PPSh-41のコピー)
[[54式冲鋒槍>短機関銃/USSR PPs43]](PPS-43のライセンス生産)
[[64式微声冲鋒槍>短機関銃/中国北方工業公司 64式微声短機関銃]]
[[79式冲鋒槍>短機関銃/PRC 79式冲鋒槍]]

***突撃銃 [#gb77068c]

[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]](AK-47のライセンス生産型)
 56-1式冲鋒槍(56式冲鋒槍の下面折畳ストック型)
 56-2式冲鋒槍(56式冲鋒槍の側面折畳ストック型)
 QBZ-56C(56-2式冲鋒槍の短銃身型)
 84S(56式冲鋒槍の輸出型、[[5.45mmx39>5.45mm x39弾]]ないし[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)
 NHM-90(56式冲鋒槍の輸出型、 [[7.62mmx39>7.62mm x39弾]]ないし[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)

**山東軍興機械有限公司 [#xe82226e]

 前身は1966年に発足した国営9439廠(山東機械修理廠)であり、兵器修理の傍らに小規模ながら拳銃生産を行っていた。
 1984年に山東省の工廠を軍需から民需へと転換する事となり、国営9439廠も別称を山東中興機械廠へと改称し、民間向けに空気銃の生産を開始したが対外債務により経営難に陥った。
 2004年に臨沂市政府と臨沂市共産党委員会により資金貸付を併せた建て直しが図られ、2008年に現在の山東軍興機械有限公司へと再編された。
 このような経緯があり、現在は親会社である山東軍星兵器装備集団公司を含めて山東省との繋がりが深いものの私企業であり、ノリンコ傘下ではない。
 山東省唯一の銃器製造企業であり、また中国唯一の民間拳銃製造企業でもある。
 国営626廠が破産消滅した後も[[54式手槍>USSR トカレフ]]などの拳銃製造を担っており、ノリンコブランドで輸出している他、独自開発したP12などの拳銃は親会社の軍星ブランドで販売している。
 銃への刻印はノリンコブランドの場合は"数字の99"、軍星ブランドの場合は"[[スコープ]]のレティクルを模した円の中にアルファベットのTX"が打刻されている。

***自動拳銃 [#v03dbcda]

[[54式手槍>USSR トカレフ]]
 54-1式手槍(54式手槍にサムセイフティを追加した輸出仕様)
 M213(54-1式手槍の9mm口径仕様)
[[NP18>FN ハイパワー]](FN ハイパワーのコピー)
[[FN M1910]](コピー)
[[マウザー C96]](コピー)
P12
P19(P12のコンパクトモデル)

**華龍機械廠 [#r2365228]
 福建省竜岩市の工廠。
 前身は1950年代末に設立された国営386廠(龍巖風動工具廠)。1988年11月1日に華龍機械廠へと改称し、後に華龍集団公司へと再編されている。
 [[56式自動歩槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]]などを製造し、ノリンコブランドやPoly Technologiesブランド((中国人民解放軍によって設立された武器輸出会社である保利科技有限公司のブランド))で輸出していた。

***自動小銃 [#j63ec6b6]
[[ハンター>突撃銃/バルメ Rk62]](バルメ ハンターのコピー、[[7.62mm×39>口径]]仕様)

***突撃銃 [#u82c5d3f]
[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]](AK-47のコピー)
 MAK-90(56式冲鋒槍の輸出型、 [[7.62mmx39>7.62mm x39弾]]仕様)

**斉斉哈爾雄鷹警用器材有限公司 [#o7277acf]
 前身は1954年に国家林業部が散弾銃製造指定工廠として発足させた斉斉哈爾猪槍廠をルーツとしており、中国銃器メーカーにしては珍しい事に軍をルーツに持たない。
 親会社である雄鷹投資集団有限公司と共にノリンコ傘下ではなく、民間企業として中国警察へ散弾銃を納入している他、ノリンコブランドや自社の社名に因んだ"Hawk"ブランドでの輸出も行っている。

***散弾銃 [#he8bd85b]
[[97式18.4mm霰弾槍>レミントン M870]](M870のコピー)
 HP9-1(97式18.4mm霰弾槍の輸出型・ノリンコブランド)
 QJ12-101(97式18.4mm霰弾槍の輸出型・ノリンコブランド)
 Hawk 982(97式18.4mm霰弾槍の輸出型・自社ブランド)

**河南中州機械廠 [#d65d5ea0]
 別称は396廠。
 中国での訓練銃や競技銃、猟銃ブランドであるJWシリーズの開発製造は1955年より[[国営296廠>中国南方工業集団公司]]が担っていたが、1964年からは河南中州機械廠が引き継いでいる。
 4.5mm及び5.5mm口径の空気銃ブランドであるKLシリーズの開発製造も行っている。

***小銃 [#t40e2e35]

55式小口径歩槍(TOZ-8のコピー)
 JW-5(55式小口径歩槍の改良型)
JW-8(BRNOのコピー)
 JW-9(JW-8の改良型)
 JW-15(JW-9の改良型)
 JW-17(JW-9の改良型)
 JW-23(JW-15の[[.22WMR>口径#qd71f663]]仕様)
 JW-27(JW-15の改良型)
 JW-103(JW-15の[[7.62mm x39弾]]モデル)
 JW-105(JW-103の[[5.56mm x45弾]]モデル)
JW-21
JW-25([[Kar98K>小銃/マウザー Kar98K]]を模した[[.22LR>口径]]モデル)
[[JW-101>小銃/マウザー Kar98K]](G33/40をコピーした[[7.62mm x39弾]]モデル)

***自動小銃 [#e077bee6]

JW-10(SQUIRES BINGHAM Model 20Pのコピー)
 JW-14(JW-10の改良型)
JW-20(ブローニング 22のコピー)
JW-26(Marlin Model 60のコピー)

***散弾銃 [#raa1473c]

JW-87
JW-2000
[[JW-2005>レミントン M870]](M870のコピー)

**浙江新華機械製造有限公司 [#v98cd83a]
 前身は国営972廠(浙江新華機械廠)。
 親会社である浙江省機電集団有限公司は浙江省省政府による持株比率が68.02%((他の企業を経由した間接的な持株比率はさらに多い。))となっている実質は省政府所有の企業であり、国有企業であるノリンコの傘下ではないが、製品の輸出販売はノリンコが行っている。

***自動拳銃 [#e7718e9f]

[[NP22>シグザウエル P226]](P226のコピー)
 [[NP22A精緻版>シグザウエル P226]](NP22の独自改良型)
[[NP34>自動拳銃/P228]](P228のコピー)
[[NP56>シグザウエル P226]](P227のコピー)
[[NP58>シグザウエル P226]](P226[[.40 S&W>.40SW弾]]仕様のコピー)

***その他拳銃 [#tad8c0fb]
82-2式匕首槍((ナイフ形拳銃))
//ナイフ・ピストル・タイプ82-2
//ナイフ・ピストル・タイプ87
//↑特にカタカナ表記とする理由がないため表記変更、及ひ87式については存在が確認できなかったためコメントアウト(復帰する場合は出典をお願いいたします)
//「匕首槍」を初見で「ナイフ形拳銃」と読める方はそうそういないので注釈を追加致しました。

**江蘇新蘇機械制造有限公司 [#k961b798]
 前身は国営971廠(江蘇新蘇機械廠)。
 親会社である江蘇新蘇投資発展集団有限公司を含めて私企業でありノリンコ傘下ではない。

***リボルバー拳銃 [#ud277154]
ZLS05警用轉輪手槍

***短機関銃 [#qff66b44]
BJC16

**湖南資江機器有限責任公司 [#e648f039]
 前身は1965年に発足した国営9656廠(湖南資江機器廠)。
 国営627廠(江麓機械廠)((現、湖南江麓機械集団有限公司))という軽装甲車両の開発製造を担っていた工廠から異動された人員を元に発足しているが、その目的は[[DShKM>USSR DShK]]のライセンス生産仕様である54式高射機槍の生産体制拡充のためであった。
 この54式高射機槍はライセンス元のDShKMに由来するその重過ぎる重量から製造現場や配備部隊で多くの問題を抱え、また故障率も高かった事が各地の製造工廠や運用部隊で問題視されており、軍からこれらの問題を解決する新型12.7mm口径[[重機関銃]]が要求される事となったのだが、これに国営9656廠が応えた事がこの工廠の特異な発展の端緒となった。
 この新型12.7mm口径重機関銃の開発は工廠の技術者である朱徳林が主導してDShKMのフラップ閉鎖方式などの機構を更に洗練し、また工員の劉国良が[[ガスピストン方式>ガスオペレーション]]のピストンを廃して[[ガス直噴方式]]とする事を提案した事を切欠として更なる簡略化が進められていった。そして同じく新型を開発していた[[長慶機器廠>中国南方工業集団公司#cf9531eb]]との比較評価に勝利した事で国営9656廠が開発した新型機関銃が77式高射機槍として制式採用される事となる。
 これ以降、77式と同様なフラップ閉鎖機構とガス直噴方式を組み合わせた軽量な大口径火器の設計開発を得意とし、先述の77式高射機槍で[[NSV>USSR NSV]]すら下回る21.3kgを達成、しかしこの軽量な77式でさえ配備された中国軍から重過ぎるとクレームが上がった為、更なる軽量化を行った85式高射機槍では18.3kgに至り、現在でも最も軽量な12.7mm口径重機関銃の1つとなっており、その扱い易さから中東やアフリカ諸国への輸出も好調なようだ。
 また[[自動擲弾発射器>擲弾発射器]]においてもその成果の一つである87式自動榴弾発射器は、個人携行可能な中機関銃クラスの重量でありながら、恐らく世界唯一の個人携行可能かつセレクティブファイヤによるフルオート射撃が可能な自動擲弾筒となっており、NATO等で普及している[[MGL>ミルコー MGL]]と比較して着脱[[マガジン]]式、1.5〜2倍の初速・射程を持つ等高い性能で、輸出用としても中東やアフリカの各国で広く普及している。
 銃への刻印は"横長の長円形の中に数字の9656"、最近の製品では単に数字の9656と打刻されている。

 親会社である湖南省兵器工業集団有限責任公司のその更に親会社である湖南湘科控股集団有限公司は湖南省人民政府国有資産監督管理委員会が保有する国有企業でこそあるが、ノリンコグループや中国南方工業集団公司には属していない。しかし、中国国内においては今日に至るまで自動擲弾発射器というカテゴリでシェアをほぼ独占している。またドローンや4輪バギーなどと自社製兵器を組み合わせた各種のシステム開発や海外輸出にも意欲的に取り組んでおり、中国国内の軍需企業の中ではかなり異色かつ存在感が大きい兵器メーカーである。

***擲弾発射器 [#k599966d]
[[QLZ-87自動榴弾発射器>PRC QLZ-87]]
QLZ-04自動榴弾発射器
QLB-06(QLZ-87B)半自動榴弾発射器
QLU131狙撃榴弾発射器((QLU-11の呼称で扱われる事が多いがこれは誤認によるもの))
 QLU131A狙撃榴弾発射器(QLU-131の改良型)
 LG5 40mm半自動榴弾発射器(QLU-131の輸出用モデル、[[40mm×53>口径#p8430623]]仕様)
 LG5A 40mm半自動空炸榴弾発射器(LG5をエアバースト弾に対応させたモデル)
QLZ161自動榴弾発射器((名称が明らかになる前はQLZ201と誤認されていた))
LG3 40mm自動榴弾発射器
LG4 40mm[[リボルバー式>回転式拳銃]]榴弾発射器

***重機関銃 [#le681376]
[[54式高射機槍>USSR DShK]](DShKMのコピー)
77式高射機槍
85式高射機槍
 W95式重機槍(85式の輸出用モデル、12.7mmx99仕様)

***対物火器 [#b9c62165]
M99半自動狙撃歩槍
LR2 12.7mm狙撃歩槍
 LR2A 12.7mm狙撃歩槍(LR2 12.7mm狙撃歩槍の改良型)
LR2B 12.7mm狙撃歩槍

**北京市西山機械廠 [#m838d6f7]
 1951年に中国軍が朝鮮戦争へ介入した際、北京東部郊外の慈雲寺に銃や砲の修理拠点を設置した事により発足した華北軍区後勤((兵站の意味))部軍械部修炮所がルーツ。
 1953年には慈雲寺の敷地が手狭になったため、1954年に現在の所在地となる北京西部郊外の石景山区黒石頭地区へ移転すると共に北京軍区修炮廠へと改称、1959年に北京紅旗機械廠、1980年8月に北京西山機械廠へと改称している。番号での呼称は1965年7月に7312工廠と決定した。
 1958年8月から[[56式半自動歩槍>USSR シモノフSKS]]の生産を開始、1960年代には華東工程学院(現、南京理工大学)と共に65式37mm双管高射砲の開発に関わった。
 1983年以降、軍需の減少により民需事業を開始し、日本の自動車部品メーカーである日興との提携を切欠として自動車部品事業を行っている。
 これらの経緯により発足当初から北京の軍区の管轄下にあり、現在は中国人民解放軍中部戦区陸軍保障部の管轄下となっており、ノリンコの傘下ではない。

***自動小銃 [#x2126533]
[[56式半自動歩槍>USSR シモノフSKS]](SKSのライセンス生産型)
 56-1式半自動礼賓槍(56式半自動歩槍の儀仗銃仕様((撃発機構が除去されているため射撃能力は無い。)))

**桂林星火機械製造有限公司 [#ca0fd652]
 前身は国営9726廠(桂林星火機械廠)。広西301廠とも呼ばれていた。
 1980年に国営626廠によって[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]]の生産工廠として建設されたが、国際緊張の緩和により生産調整が行われて56式冲鋒槍の生産は取り止めとなり、[[56式半自動歩槍>USSR シモノフSKS]]を少数のみ試作し、1981年から[[Wz63>短機関銃/ラドム Wz63]]のコピーに取り掛かった。
 1985年に軍需製品の製造を終了して民需への転換を図り油圧ジャッキなどを製造していたが、経営難に陥り桂林市風動工具廠へ統合され、現在では桂林星火機械製造有限公司として自動車部品などの製造を行っている。
 銃への刻印は"横長の長円形の中に数字の9726"と打刻されている。

***短機関銃 [#j3095d4e]
[[82式衝鋒槍>短機関銃/ラドム Wz63]](Wz63のコピー)
85式冲鋒槍

***自動小銃 [#i1cbdac1]
[[56式半自動歩槍>USSR シモノフSKS]](SKSのライセンス生産型、少数のみの試作)

**天水岷山機械有限責任公司 [#v8f33b39]
 前身は国営5206廠(岷山機器廠)。
 1969年に国営626廠によって甘粛省天水市の中国人民解放軍第一高級歩兵学校の敷地内に発足した。
 1988年7月に首都鋼鉄公司へ、2008年3月に天水市政府へ移管された後、2009年10月に破産して現在の天水岷山機械有限責任公司へと再編されている。
 現在は株式の20%を天水市人民政府国有資産監督管理委員会が保有しているが、残りの80%は私人が保有している私企業でありノリンコ傘下ではない。

***短機関銃 [#o4a85173]
[[M320>短機関銃/IMI ウージー]](Uziのコピー)

***突撃銃 [#rc7bd745]
[[56-1式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]](56式自動歩槍の下面折畳ストック型)

**国営196廠 [#m58bd0d5]

***短機関銃 [#sbb3ac0a]
[[411冲鋒槍>短機関銃/タンペレーン ヤティマティック]](ヤティマティックのコピー)
[[NR08>短機関銃/HK MP5]](MP5のコピー)
***小銃
JW-9狙書B步槍
***自動小銃 [#re4ac90b]
[[56式半自動歩槍>USSR シモノフSKS]](SKSのコピー)
[[M14S / M305>スプリングフィールド M14]](M14のコピー)

**湖北江華機械有限公司[#m58bd0d5]
 前身は国営9616廠(江華機械廠)。1965年の発足当時の名称は長坪工具廠。
 襄陽国益国有資産経営有限責任公司が株式の2.92%を保有しているが、残りの株式は私人が保有している私企業でありノリンコ傘下ではない。
 工廠時代は襄陽市民防弁((办))公室の管轄下で、この当時もノリンコ傘下ではなかった模様。

***短機関銃 [#sbb3ac0a]
85式冲鋒槍
 85式微声冲鋒槍(85式冲鋒槍の[[サイレンサー>減音器]]付モデル)
JH16
 JH16-1(JH16の改良型)

***突撃銃 [#aee70576]
[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]](AK-47のライセンス生産型)
[[63式自動歩槍>PRC 63式自動歩槍]]

***擲弾発射器 [#sfeeef07]
QLG91([[コルト M203]]を元に[[56-1式冲鋒槍及び56-2式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]]用に開発された暴徒鎮圧用モデル)
 QLG91A(QLG91の[[81式自動歩槍>突撃銃/PRC 81式自動歩槍]]用モデル)
 QLG91B(QLG91の[[95式自動歩槍>PRC QBZ-95]]用モデル)
 QLL91(QLG91のスタンドアロンモデル)
QLG10([[GP25>USSR GP25]]を元に[[95式自動歩槍>PRC QBZ-95]]用に開発された殺傷用モデル)
 QLG10A(QLG10の[[95-1式自動歩槍>PRC QBZ-95]]用モデル)

**国営346廠 [#m58bd0d5]
 別名、花溪機械廠。

***短機関銃 [#s6704af9]
[[79式冲鋒槍>短機関銃/PRC 79式冲鋒槍]]

**国営5207廠 [#ad1e57f3]
 別名は躍進機械廠、もしくは平涼40反坦克火箭筒廠。
 1975年に甘粛省平涼市で発足。
 1988年6月に首都鋼鉄公司の傘下となり首鋼躍進機械廠へと改称、1994年に河北省三河市燕郊経済技術開発区へ移転すると共に首鋼総公司燕郊機械廠へと改称、現在は河北首燕機械株式有限公司となっており、製鋼設備機械の製造を行っている。

***対物火器 [#d69c909b]
[[69式40mm火箭筒>USSR RPG7]](RPG-7のコピー生産型)

**浙江先鋒機械株式有限公司 [#d64ea90b]
 前身は1970年3月に発足した国営5316廠(浙江先鋒機械廠)。
 1987年5月5日に現在の株式会社へと体制変更しており、現在は株式の全てを私人が保有している私企業である。
 主に武警向けの装備の開発製造を行っており、QGW01及びQGW02という型式名の[[コーナーショット>CSH コーナー ショット]]や、[[銃剣]]やナイフの製造も行っている。
 民需事業としては電動ゲートや電動シャッターの開発製造を行っており、これに関連して車両テロ対策設備としての電動昇降式ボラードも開発製造している。

***擲弾発射器 [#ya6b63de]
W87式自動擲弾発射器
ZLZ94

***散弾銃 [#v96f551a]
CSLA3
[[QBS-09>散弾銃/PRC QBS-09]]



**メーカー不明 [#be8e082f]
 ノリンコが輸出した銃器の一部には、特に1990年以降で顕著だが製造工廠を示す刻印が無い事が多く、以下の銃では製造元が分かっていない。

***自動拳銃 [#x2c66d32]

[[1911A1>コルト ガバメント]] (コルト・ガバメントの軍用規格品コピー)
[[64式微声手槍>PRC 64式微声手鎗]]
[[NZ75>CZE Cz75]](Cz75のコピー)
//以上3つは工廠を示す刻印が有る個体を見つけられていない。

***突撃銃 [#gd82f60d]
[[CQ 5.56>コルト AR15]](M16A1のコピー)
[[CQ311>コルト AR15]] (M16A2のコピー)
[[CQ311A>コルト M4]] (M4A1のコピー)
[[56式自動歩槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]](AK-47のコピー)
 84S自動歩槍(56式の民間輸出用モデル、[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)

[[56式冲鋒槍>突撃銃/PRC 56式自動歩槍]](AK-47のコピー)
 [[86S自動歩槍>PRC 86式自動歩槍]](56式の民間輸出用[[ブルパップ]]モデル)
 88S自動歩槍([[5.45mmx39>5.45mm x39弾]]仕様の民間輸出用モデル、外見は[[AK-74>USSR AK74]]だが内部機構は56式)
 MAK-90(56式の輸出用スポーツライフル [[7.62mmx39>7.62mm x39弾]]ないし[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)
//"△の中に56"が示す工廠が不明。
 88S([[5.45mmx39>5.45mm x39弾]]仕様の民間輸出用モデル、外見は[[AK-74>USSR AK74]]だが内部機構は56式)
 88SB(88Sの[[7.62mm x39弾]]仕様)
 NHM-91([[RPK>USSR RPK]]に似た民間輸出用モデル) 
[[63式自動歩槍>USSR シモノフSKS]]
81式自動歩槍
 87式自動歩槍(QBZ-87)(81式の5.8mm×42仕様)
[[95式自動歩槍(QBZ-95)>PRC QBZ-95]]
 [[97式自動歩槍(QBZ-97)>PRC QBZ-95]](95式の輸出用モデル、[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)
[[03式自動歩槍(QBZ-03)>突撃銃/PRC QBZ-03]]
***軽機関銃 [#gd82f60d]
67式通用機槍(1967年式軽重両用機槍)
[[80式通用機槍(1980年式通用機槍)>USSR PK]](PKMのコピー、主に輸出用)
81式班用軽機槍(81式自動歩槍の[[分隊支援火器>SAW]]モデル)
[[95式班用機槍(QBB-95)>PRC QBZ-95]]
 [[97式班用機槍(QBB-97)>PRC QBZ-95]](95式の輸出用モデル、[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)
[[88式通用機槍(QJY-88)>軽機関銃/PRC QJY-88]]
[[CQ>FN MAG]](MAGのコピー)
***重機関銃
77式高射機槍
85式高射機槍
 W95式重機槍(85式の輸出用モデル、12.7mmx99仕様)
W85式高射機槍
 88式車載機槍(QJC-88)(W85式の車載型)
02式単管高射機槍(QJG-02)
***散弾銃 [#gd82f60d]
[[HP9-1 / Norinco Hawk 982>レミントン M870]](M870のコピー)
[[QBS-09>散弾銃/PRC QBS-09]]
***狙撃銃 [#gd82f60d]
[[79式狙撃歩槍>USSR ドラグノフ]](SVDのライセンス生産)
 85式狙撃歩槍(79式の改良型)
 NDM-86(EM351)(輸出用のSVDコピー)
 NDM-86(EM352)(同上、7.62mmx51仕様)
88式狙撃歩槍(QBU-88)
 KBU-97A(88式の輸出用モデル、[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)
***擲弾発射器
87式自動榴弾発射器(QLZ-87)
LG3 40mm自動榴弾発射器
 BWK-92(56式冲鋒槍の輸出型、[[5.56mmx45>5.56mm x45弾]]仕様)
//以上4つは工廠を示す刻印が有る個体を見つけられていない。

***対物火器 [#gd82f60d]
[[69式反坦克火箭筒>USSR RPG7]](RPG-7のコピー)
89式単兵反坦克火箭筒(PF-89)
98式反坦克火箭筒(PF-98 "Queen Bee")
23-2K(Nudelman-Rikhter NR-23(ロシア製航空機搭載用機関砲)のコピー)
//幾つかの個体で工廠番号が刻印されているのを確認していますが、画質が悪く判読できていません。
//また、それぞれ発射機と弾頭で工廠が別々な模様ですが、発射機に印字されている複数の工廠番号の内、どちらが発射機の工廠を示しているのか不明。

**外部リンク [#d3b096c0]
・[[NORINCO 公式サイト>http://www.norinco.com/c1024/]]
・[[NORINCOequipment 公式サイト>http://www.norincoequipment.cn/index_English.jsp]]

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