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#author("2021-12-05T03:56:19+09:00","default:user","user")
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*TDI クリス・スーパーV "べクター" / TDI KRISS Super V "Vector" 【短機関銃】 [#v93359db]
#ref(Vector_SMG.jpg,center,nolink,80%,Vector SMG)
|モデル|全長(伸長時)|重量(弾薬含まず)|連射速度|発射形式|口径|装弾数|製造国|h
|~Vector SMG|610mm(692mm)|3.1kg|1100〜1500発/分|S/2/F|[[9mm×19&br;9mm×21&br;.40S&W&br;.357SIG&br;10mm Auto&br;.45 ACP>口径]]|10/17/33/40&br;10/17&br;10/15/22/33&br;10/15/17&br;10/15/33&br;13/25/30|アメリカ|
|~Vector CRB|895mm(978mm)|3.5kg|−|S|~|~|~|
|~Vector SBR|610mm(692mm)|3.1kg|~|~|~|~|~|
|~Vector SDP|425mm|2.70kg|~|~|~|~|~|
スイスのガンマ・インダストリー傘下の銃器メーカー・TDI(Transformational Defence Industries:現クリスアームズ)社主導により、官民共同で開発された[[短機関銃]]。
拳銃弾、特に[[.45 ACP弾>.45ACP弾]]は高い[[ストッピングパワー]]と[[消音適性>減音器]]を持つ反面、発生する射撃時の反動も大きいため、軽量な銃で制御するには難しいとされていた。TDI社では法執行機関や軍組織向けの新しい低反動短機関銃を設計しアメリカから販売するため、[[M1トンプソン>短機関銃/オートオードナンス トンプソン]]や[[M10>短機関銃/AAI M10]]などの.45口径短機関銃に関する開発・実戦データを蓄積している[[アメリカ陸軍]][[ピカティニー造兵廠]]の開発研究部門・ARDECとの提携を行い、2006年より開発がスタートした。
この共同研究により生まれたのが、本銃最大の特徴である「クリス・スーパーV；KRISS Super V System(KSVS)」という反動吸収システムである。このシステムでは、銃のボルトが下方向に動く可動ウェイトに接続されている。発砲時、ボルトが後退するとそのエネルギーは可動ウェイトにより下方向に変換され、これが通常生じる上方向の反動エネルギーと相殺される仕組みである。また、リコイルのベクトルを腕と肩で一直線に受け止めるため、KSVSにグリップフレームがピギーバック式で覆い被さり、銃身とグリップが一直線上に並ぶ特異なレイアウトとなっている。
これらの設計により、高い反動低減効果を実現している。ARDECが行った[[H&K MP5>短機関銃/HK MP5]]との比較ベンチテストでは[[9mm×19弾>9mmパラベラム弾]]を使用するMP5に対して、銃口の跳ね上がりが90%減少し、伝わるリコイルショックは60%少なかった。
製品化にあたっては、高品質な小火器用[[ポリマー>ポリマーフレーム]]製アクセサリーで知られる[[マグプル・インダストリーズ]]が、研究用のプロトからの最終的な改設計を行った。現代小火器の定番となった[[ピカティニーレール]]や[[アンビ]]タイプの[[セイフティ>安全装置]]レバーを標準で備え、銃身上のスロットに[[タクティカルライト]]を差し込むことが出来る。光学照準器との併用を前提としたフリップアップタイプの着脱式[[アイアンサイト>オープンサイト]]は、マグプルが後に製品化したポリマー製バックアップサイト「MBUS」の前身である((ベクターのものはアルミ合金製で、その刻印から「MBUS 2.5」と呼ばれている。))。チャージングハンドルも手前に引き出して用いるタイプで、携行時の引っ掛かりを防ぐと共に、抵抗の強いコッキングの初動を梃子の原理で行いやすくしている。
撃発は[[クローズドボルト]]で、作動自体は[[ディレード・ブローバック>ブローバック]]。[[弾倉>マガジン]]はいずれの口径モデルでも[[グロック>グロック 17]]のものを使用し、それらの装弾数を拡張する「MagEx」マガジンエクステンションキットが標準で付属する。基本の.45ACPモデルでは、.45ACP用13連グロックマガジンを30連へと拡張可能である。ただしこのマガジンは給弾信頼性に難があったため、現在は「MagEx25+」の名称で基本25発、最大30発という扱いの製品となっている。
口径については基本の.45ACP仕様のほかに9mm・.40S&Wへの対応が予定されていたが、これらの口径への対応は2015年のGEN2モデルの登場を待つこととなった。GEN2モデルからはロワーレシーバーの交換で口径の変更が可能となり、対応弾薬も[[10mmオート弾]]、[[9x21mm>口径]]、[[.357SIG>口径]]が更に追加された。
2019年には「MagEx2」の名称で9x19mm弾向けの40連拡張キット、10mmオート弾と.40S&W弾向けの33連拡張キットも登場した。
MagEx、MagEx2共に拡張マガジンはグロック拳銃においても装填可能である。
//そのまま流用しており、
//↑使用する設計なのであって流用ではないためコメントアウト。
//また、ロワーボディを入れ替えることで使用する弾薬を変更可能であり、9mm×19弾を始めとした各種口径のコンプリートモデル及びロワーボディ単体の販売は2015年以降に開始された。
//↑他口径への対応状況が何故か除去されていたので差し戻し。
//リリースしたマガジンを落ちるに任せず素早くダンプポーチ等に放りたい場合は、リリースを操作するかマガジンを保持するかいずれにせよ、グリップから手を離す必要がある((スタンダードサイズのグロックマガジンなら、マグウェルを手のひらに当てて親指か人差し指でマグリリースを操作することで、グリップから手を離さず空マグも捨てずに片手でのマガジン交換が可能である。))。
//↑説明が冗長で分かりづらい上、特に一般的でない出展不明のテクニックなど不要と思われる記述をコメントアウト。
一方、独特なレイアウトゆえセイフティ以外のレバーやボタンは、基本的に左手側で操作する前提となっている。[[マガジンリリース>マガジンキャッチ]]もマガジンハウジングを把持した手で操作する関係上、リリースしたマガジンを手で把握することは難しくなっている。このため、サードパーティからは延長マガジンリリースも販売されている。
販売・製造は全て現クリスアームズ社が行っており、バリエーションは主に軍・法執行機関向けのSMGと、[[セミオート]]オンリーとした以下の市販モデル3種がある。[[サイレンサー>減音器]]風のシュラウドを持つ16インチバレルを備えた[[カービン>騎兵銃]]モデルのCRB(Carbine Rifle Barrel)と、SMGと同じ5.5インチバレルのSBR(Short Barreled Rifle)。[[ストック>銃床]]レスの[[ピストル>自動拳銃]]モデルのSDP(Special Duty Pistol)である。
初期モデルではSDP以外のモデルには共通の[[フォールディング・ストック>銃床]]を備え、CRBモデルのみフォールディング及びコラプシブルストックが禁止されている州((カリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット、マサチューセッツの5州))ではオプションパーツの固定ストックが装備されていた。GEN2モデルではSDP以外のモデルは全て[[AR15>コルト AR15A2]]用ストックアダプター及びストックが最初から装着されている。
セレクティブファイアのコンプリートモデルのラインナップは9mmと.45ACPのみであるが、ロワーの交換で他弾薬でも[[フルオート]]で使用可能である。
より小型化された「K10」モデルや、クリス・スーパーVを搭載した「[[KARD>自動拳銃/TDI クリス カード]]」拳銃などの製品も開発が進められている。過去には[[小銃>自動小銃]]弾モデル、.50BMGモデル、12ゲージ[[散弾銃]]モデルなども設計されていたようだが、実用化には至らなかったようだ。
生産モデルは「べクター」という名称が与えられたが、開発中はメーカーでは「XSMG .45ACP」の名称で呼ばれていた。内部機構のクリス・スーパーVという名称が開発当時からのガンファンにとっては馴染み深いようである。ちなみにクリスとは、炎のような波打った刃の意匠で知られるインドネシアのナイフである。
//記事全体について無断削除がありましたので以前の内容に差し戻し。
|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[96時間/レクイエム>96時間]]|−|−|項目参照|
|[[007（ゲーム）]]|−|−|項目参照|
|[[6のトリガー]]|−|−|項目参照|
|[[Alliance of Valiant Arms]]|−|−|項目参照|
|[[Angel Beats!]]|−|−|項目参照|
|Code 8|短編映画|ロボット警察官|−|
|[[Combat Arms]]|−|−|項目参照|
|Fate/kaleid liner&br;プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!|アニメ|オーギュスト|[[二挺撃ち>二挺拳銃]]&br;屋敷の中にも隠してある&br;第8話|
|[[HOME FRONT]]|−|−|項目参照|
|[[Insurgency： Sandstorm]]|−|−|項目参照|
|LUCY/ルーシー|映画|チャンの手下|ラストの銃撃戦で使用|
|[[MAG]]|−|−|項目参照|
|PERSON of INTEREST&br;犯罪予知ユニット|ドラマ|ジョン・リース|シーズン1・第9話と第19話|
|Soldier of Fortune: Payback|ゲーム|−|名称「SV.45ACP」|
|[[ZIG World Can't Allow Teller]]|−|−|項目参照|
|[[アーミー オブ ツー]]|−|−|項目参照|
|[[アームド・アサルト]]|−|−|項目参照|
|[[アベンジャーズ]]|−|−|項目参照|
|[[エンド オブ エタニティ]]|−|−|項目参照|
|[[ウォッチドッグス]]|−|−|項目参照|
|ガールフレンド(仮)|ゲーム|見吉 奈央|イベント「撃ち抜け！サバイバルゲーム」&br;カードイラストで所持|
|怪滅王と12人の星の巫女|漫画|烏丸 稀奈子|十字架型のマズルデバイス装着&br;第1話の扉絵で所持|
|[[カウンターストライク オンライン>カウンターストライク]]|−|−|項目参照|
|[[学園キノ>キノの旅]]|−|−|項目参照|
|ガンスリンガー・ストラトスΣ|ゲーム|クロエ・アカネ|本銃がモデルかと思われる&br;管理区では白色、フロンティアSでは黒色&br;[[ストック>銃床]]及び[[フォアグリップ]]なし&br;[[ホロサイト>ダットサイト]]装着&br;[[レッグホルスター>ホルスター]]に携行&br;格闘攻撃の一つとして使用|
|[[ガン・ブラッド・デイズ]]|−|−|項目参照|
|[[グリーン・ホーネット]]|−|−|項目参照|
|[[クロスファイア]]|−|−|項目参照|
|[[ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり]]|−|−|項目参照|
|[[ゴーストリコン フューチャーソルジャー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ： ゴースト]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ： ブラックオプスII]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ： モダン・ウォーフェア2]]|−|−|項目参照|
|[[荒野行動 -Knives Out-]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・ガンマン]]|−|−|項目参照|
|[[サバゲっぱなし]]|−|−|項目参照|
|[[さばげぶっ!]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・プレデター>プレデター]]|−|−|項目参照|
|[[スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン>スターシップ・トゥルーパーズ]]|−|−|項目参照|
|[[スプリンターセル]]|−|−|項目参照|
|[[スペックオプス ザ・ライン]]|−|−|項目参照|
|[[ソードアート・オンライン&br;オルタナティブ ガンゲイル・オンライン>ソードアート・オンライン]]|−|−|項目参照|
|ちとせ中トゥルーパーズ|漫画|浦川 さおり|AFS(宇宙害獣)駆除用の空気銃&br;外付け用エアタンクとチューブで繋いでいる&br;ポリマー弾を使用&br;[[二挺撃ち>二挺拳銃]]時もあり&br;第1話|
|~|~|笹野|仕様は浦河の物と同じ|
|[[デス・ウィッシュ]]|−|−|項目参照|
|デッドマン・ダウン|映画|ヴィクター|SDP&br;ラストの銃撃戦で使用|
|[[トータル・リコール]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|ドリームバスター|漫画|血塗れローズ|第6巻|
|[[バイオハザード（映画）]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザード アンブレラコア]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ]]|−|−|項目参照|
|[[バイオハザード〜ヘヴンリーアイランド〜>バイオハザードシリーズ]]|−|−|項目参照|
|[[バイナリー ドメイン]]|−|−|項目参照|
|[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド ハードライン]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 2042]]|-|-|項目参照|
|[[ファークライ3]]|−|−|項目参照|
|[[プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ]]|−|−|項目参照|
|[[ブラック・ブレット]]|−|−|項目参照|
|フロントミッションエボルヴ|ゲーム|ディラン・ラムゼイ他&br;(白兵戦可能な全キャラクター)|[[ホロサイト>ダットサイト]]付き&br;ゲームオリジナルのショットガンタイプもアリ|
|[[ペーパーマン]]|−|−|項目参照|
|メイズ・ランナー2：砂漠の迷宮|映画|WCKDの特殊部隊|ホルヘのアジト襲撃時に使用|
|[[メガロポリス・ノックダウン]]|−|−|項目参照|
|[[レインボーシックス シージ>レインボーシックス#siege]]|−|−|項目参照|
|[[ロボコップ]]|−|−|項目参照|
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***動画 [#n1456e01]
#youtube(V6dO8TQ_7mY)
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***外部リンク [#w04c1663]
・[[KRISS-ARMS.com>https://kriss-usa.com/]]
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CENTER:このページの画像はKRISS-ARMS社から転載しています。
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