*OVP M1915 【短機関銃】
#ref(perosa.gif,center,nolink,110%,M1915)
|モデル|全長|銃身長|重量(二脚抜き)|口径|装弾数|発射形式|連射速度(一機関部あたり)|製造国|h
|~M1915|−|279mm|6.5kg|[[9mm×19グリセンティ>口径#AutoAmmo]]|25×2|F|1200〜1500発/分|イタリア|
|~M1918|902mm|~|3.6kg|~|25|~|900発/分|~|
#author("2024-02-04T10:29:00+09:00","default:user","user")
*OVP ビラール・ペロサ M1915 / Villar-Perosa M1915【機関銃・短機関銃】 [#h57bef2a]
#ref(perosa.gif,center,nolink,M1915)
#br
|モデル|全長|銃身長|重量(マウント無し)|口径|装弾数|発射形式|連射速度(一機関部あたり)|製造国|h
|~M1915|−|279mm|6.5kg|[[9mm×19 Glisenti>口径#AutoAmmo]]|25×2|F|1200〜1500発/分|イタリア|
|~M1918|902mm|279mm|3.6kg|[[9mm×19 Glisenti>口径#AutoAmmo]]|25|S/F|900発/分|~|

 1914年にイタリアの小火器設計者だったアビエル・ベテル・リベリ・ディ・ボーモントが開発し、1915年に兵器開発企業のオフィシネ・ディ・ビラール・ペロサ(OVP)が生産した[[機関銃]]。イタリア軍制式名称は「FIAT Mod.1915」で、一般には「ビラール・ペロサM1915」の名で呼ばれることが多い。銃を2つ並べてくっつけたような構造が特徴的で、拳銃弾を使用しており[[短機関銃]]の走りとも言える銃であるが、当初の目的としては第一次大戦期の重い機関銃に代わって航空機関砲として用いられることが想定されていた。航空機に対する威力不足を指摘された後は主に陸戦用に使用され、[[二脚>バイポッド]]やハーネスをつけて運用された他、分割した機関部を利用してM1918として運用されたこともあった。
 1914年に、イタリアの著名な小火器設計者アビエル・ベテル・リベリ・ディ・ボーモントが設計した小型[[機関銃]]。イタリア軍制式名称は「FIAT Mod.1915」だが、1915年からオフィシネ((工房、工場などの意。))・ビラール・ペロサ(OVP)で生産されたことから、一般に「ビラール・ペロサ M1915」の名で呼ばれることが多い。
 銃を2つ左右に並べてくっつけた二連装構造が特徴で、拳銃弾を使用する機関銃という意味では[[短機関銃]]にも分類されるが、そもそもは第一次大戦期に、軽量な航空機用機銃として開発された。しかし、拳銃用の9mm×19グリセンティ弾((イギリス向けに.455ウェブリー弾仕様のものもあったという。))はサイズ的に近い[[9mmルガー弾>9mmパラベラム弾]]よりも低威力だったほどで、航空機に対しては非力過ぎた。航空機の性能が向上し、より強力な重機関銃が搭載可能となると、陸戦用火器に転用され、[[二脚や三脚>バイポッド]]、或いはショルダーストラップ付のキャリアーに据えて[[重機関銃]]ないし[[軽機関銃]]のように使用された。

 M1915はロテイティングボルトやスライド負荷で[[ディレードブローバック>ブローバック]]作動する機関部を2つ平行に接続(銃を2つ並べてくっつけたような外見)しており、1つのトリガーで両方を同時に作動させていた。軽いボルトと強いバネの影響で連射速度は片方の機関部あたり分間1200〜1500発にのぼり、実際に発射する際は分間3000発近いスピードで連射できた。ただし、使用する弾薬は9mm×19グリセンティだったために威力は大して高くなく((イギリスへ送られたものには.455ウェブリー弾仕様や9mmルガー弾仕様のものもあったという。))、装弾方式も25連の箱型マガジンを機関部ごとに装着する方式だったため、連射速度もそこまで利点にはならなかった。なお、マガジンは機関上部に装着し、排夾は機関下部から行う。
 M1918は先述どおり、分割した機関部を利用してライフル形式のストックとトリガー、新式のアイアンサイトを取り付けて製作された軽敏な短機関銃である。
 ビラール・ペロサは、ボルト回転時に[[コッキングハンドル]]がスロット内を移動する際の抵抗によって薬室の開放を遅らせる[[ディレードブローバック>ブローバック]]で作動し、左右の機関部それぞれに計2つのトリガーを備えていた。軽いボルトと強いバネの影響で連射速度は片方の機関部あたり1200〜1500発/分にのぼり、左右合わせて分間3000発近い弾丸を発射できた。ただし、前述のとおり使用[[弾薬]]の関係で機関銃としては適さず、装弾方式も25連の箱型[[マガジン]]を2つの機関部上部にそれぞれ装着する方式だったため頻繁なリロードを必要とし、連射速度もさほど利点にはならなかった。なお排莢は機関部の下部から行う。

 後に、単装化してライフルタイプの[[銃床]]とトリガーを備えた「ビラール・ペロサ M1918」という、より短機関銃らしいモデルが作られた。手持ち火器としてコントロールしやすくするため発射サイクルも低減され、特徴的なデュアルトリガーによるセレクティブファイアとなり、後方のトリガーで[[セミオート]]、前方のトリガーで[[フルオート]]射撃が行える設計だった。ただしマガジンは相変わらず機関部上部に据えられたため、新たに設けられた[[アイアンサイト>オープンサイト]]は左にオフセットされた。
 またOVPとは別に、同国の[[ベレッタ]]社でも「ベレッタ M1918」と呼ばれる、ビラール・ペロサ M1915を単装化した短機関銃が作られている。ビラール・ペロサ M1918との違いは、フォアエンドと一体のより従来的なライフル銃床と、折り畳み式の[[銃剣]]を備えていた点で、当時のイタリア軍の要求により、塹壕戦向けの火器として作られた。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[インディ・ジョーンズ 最後の聖戦>インディ・ジョーンズ]]|−|−|項目参照|
|[[ENLISTED]]|−|−|項目参照|
|[[インディ・ジョーンズ/最後の聖戦>インディ・ジョーンズ#mc988d38]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
#hr
CENTER:このページの画像は[[ENDOの部屋>http://www1.ocn.ne.jp/~avro504/gunicon.html]]から転載しています。
CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
#hr
----
#pcomment


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS