モデル | 全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射速度 | 発射形式 | 製造国 |
UMP9 | 450(690)mm | 2100g | 9mm×19 | 30 | 650発/分 | S/2/F | ドイツ |
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UMP40 | 450(690)mm | 2100g | .40 S&W | 30 | 650発/分 | ||
UMP45 | 450(690)mm | 2300g | .45 ACP | 25 | 600発/分 | ||
USC | 900mm(固定銃床?) | 2700g | .45 ACP | 10 | − | S |
H&K社の最新型短機関銃で、同社MP5より安価でシンプルな短機関銃として開発された。作動方式はクローズドボルト式のストレートブローバック。UMPは『Universale Maschinen Pistole:《独》汎用短機関銃』の略である。
最大の特徴は材質にポリマーを用いた軽量化で、同クラスの短機関銃と比べてずば抜けた軽さを誇る。加えてポリマーは錆びを気にする必要が無く、潜水・上陸後すぐに射撃可能と、特殊部隊での使用を大いに意識した設計になっている。
また、フォアエンドやレシーバー上にはMP5には標準で備えられていない追加式マウントレールを採用し、各種光学照準器やタクティカルライト、フォアグリップ等のアクセサリが装着可能である。
こうした設計は、警察組織で対ボディアーマー・長距離射撃用にAR15が普及した一方、依然として低威力で軽量・取り回しのよい短機関銃は需要があるため、MP5のような精度重視の設計ではなく、信頼性と拡張性に富んだ設計とすることで新たな短機関銃市場の開拓を狙ったものである。
加えて、当時最大級の顧客であるアメリカFBIで.40S&Wの標準化が決定したことから、MP5では対応が難しかった.40S&W弾や.45ACPなどの大口径弾にも対応する設計となっている。
MP5と比べるとコストは抑えられている一方、操作方法は同一*1となっているため、MP5に親しんだ現場でもなじみやすい作りになっている。一方で、M16風のボルトキャッチが追加されており、G3系の問題であるリロードの煩雑さが解消されている。
マガジンはMP5とは互換性のない独自のものを使用する。マガジンは9mmモデルが湾曲タイプ、.40S&Wと.45ACPモデルではストレートタイプだが、いずれもスリットによって残弾が確認可能な設計となっている。
バリエーションとしてアメリカ民間市場向けのUSC(Universal Self-loading Carbine)というモデルも存在する。口径は.45ACPのみ、セミオートオンリーで装弾数は10発、バレルはアメリカの法律上「ライフル」として規制を通過するため16インチに延長され、ストック?も固定式のサムホールタイプのものが使用されている。
UMPは本国ドイツの国境警備隊の精鋭部隊GSG9をはじめ、KP-SWAT(韓国国家警察特攻隊)、タイ王国RTN-SEALs(王立海軍特戦隊)、アメリカ合衆国税関・国境警備局などに配備されている。
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