タンペレーン ヤティマティック / Ja-Ti-Matic (GG95 PWD) 【短機関銃】

ヤティマティック
全長重量口径装弾数連射速度発射形式製造国
385mm1,650g9mmx1920/40600〜650発/分S/Fフィンランド

 銃器愛好家のJali Timari(ヤリ・ティマリ)が設計し、フィンランドのTampereen Asepaja(タンペレーン・アセパヤ、タンペラン・アセパヤ)Oy社が製造していた小型短機関銃。略称『ヤティ』。
 特殊部隊での使用を念頭に携帯性と操作性を重視して設計されており、MP5Kと同様、ショルダーストックを装備していない。
 作動方式は一般的なオープンボルト式だが、ヤティマティックではボルトは真後ろではなく、やや斜め上に後退する。これはボルトが作動するときの『作用・反作用』の力で、銃口に斜め下向きの力を加え、マズルジャンプを押さえ込もうというものである。そのため、銃口が少し上向きについた独特のシルエットを持っている。
 他、折りたたみ式のフォアグリップコッキングハンドルを兼ねており、これを引き起こすと即座に発射可能になる。また、セミオートフルオートの撃ち分けはトリガーの引き具合によって行う。マガジンも、スウェーデン製カールグスタフm/45短機関銃と互換性がある。

 この様に数々のユニークな試みが盛り込まれているSMGだが、商業的にはあまり成功しなかった。サイズ的にはMP5Kやミニウージーの対抗馬となりうる小型SMGだったが、やや上を向いた銃口のせいで、照準に少しクセがあったとも言われている。
 1983年から1987年頃までタンペレーン社で製造されていたが、小型で隠しやすいことからフィンランドのギャングに好まれたようで、同社から盗まれたヤティマティックで事件が起こったのをきっかけに製造中止、タンペレーン社は倒産に追いやられてしまう。

 しかし1995年からは若干の改修を施した「GG-95PWD」として、OY ゴールデンガン Ltd.社が製造を行っているようだ。

登場作品ジャンル使用者備考
”Hello,world.”項目参照
the EDGE項目参照
コブラ映画マリオン・“コブラ”・コブレッティ後半ではレーザーサイト装着
ジオブリーダーズ項目参照

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 『コブラ』のレーザーサイト・モデルが印象強すぎです(笑) -- 岩六代目? 2007-01-30 (火) 09:06:03
  • セミオートとフルオートの撃ち分け云々は、AUGと同じ仕組みと解釈して良いのですか? -- 2007-11-28 (水) 11:14:08
  • トリガーを短く引くとセミオート、長く引くとフルオートなのでおっしゃるとおりAUGと全く同じですね。 -- クーゲル? 2007-11-28 (水) 18:17:14
  • ソードアート・オンライン 6巻 78ページ -- 2014-05-31 (土) 02:46:56
  • 本当に(ボルトが)予想の斜め上を行く銃だな(笑) -- 2014-07-08 (火) 12:26:11
  • 座布団5枚 -- 師匠? 2014-07-08 (火) 18:25:29
  • さばげぶ最終話に出てたマニアックなとこ突いてくる -- 2014-09-24 (水) 10:48:53
  • 登場作品一覧にもう載ってる……仕事はえーな -- 2014-09-24 (水) 12:59:29
  • 写真をずっと見てると錯覚がすごい。あれ?まっすぐ?斜めってる? -- 2014-09-25 (木) 12:32:05
  • フィンランドのギャングって一体、と思ったけどギャビン・ライアルの小説「もっとも危険なゲーム」にそれらしい記述がありました。ヤティマテックは出ませんが。ソ連時代に密輸をしていた様です。現在はロシアンマフィアとかかわっているのでしょう。某大統領も横流し犯と知り合いとか何とか。 -- sdf251? 2022-04-06 (水) 17:53:54
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