*シグザウエル MPX / SIG Sauer MPX 【短機関銃】
#ref(MPX.jpg,center,nolink,72%,MPX)
|モデル|全長(伸縮/折畳銃床)|銃身長|重量|口径|装弾数|発射形式|連射速度|製造国|h
|~MPX|580mm(460mm) / 610mm(425mm)|165mm(6.5in)|2.1kg|[[9mm×19 / .357 SIG / .40 S&W>口径]]|10/20/30+1|S/F|850発/分|アメリカ|
|~MPX-K|528mm(409mm) / 559mm(347mm)|114mm(4.5in)|2.0kg|~|~|~|~|~|
|~MPX-SD|808mm(688mm) / 838mm(653mm)|165mm(6.5in)|2.9kg|~|~|~|~|~|

 MPXはアメリカの[[シグザウエル>シグ]]が開発した[[短機関銃]]である。2013年のショットショーでメディアに初披露された。[[MP5>短機関銃/HK MP5]]の後継を狙って開発されたと言われており、設計にもその影響が多分に含まれている。

 短機関銃としては類の少ないライフル張りの機関構造を持ち、ショートストロークピストンの[[ガス圧利用式>ガスオペレーション]]で作動する((一応、中国の[[79式>短機関銃/PRC 79式冲鋒槍]]やロシアの[[SR2>短機関銃/デジニトクマッシ SR2]]、H&Kの[[MP7>短機関銃/HK MP7]]などガス圧作動式の短機関銃は既に存在しているため、世界初と言うわけではない。))。発火は命中精度に優れる[[クローズドボルト]]方式で、[[ローラーロッキング]]とクローズドボルトによって一世を風靡したMP5への対抗意識を感じられるところでもある。
 レシーバーはアルミ合金製で、外観の意匠は異なるが[[AR系ライフル>コルト AR15]]に準じた設計となっている。[[ハンマー]]撃発のトリガーメカニズム、[[セイフティ>安全装置]]や[[マガジンキャッチ]]、ボルトストップ、チャージングハンドルも同様で、操作系は[[アンビ]]仕様となっている。この仕様によって、MP5だけでなくM16や[[M4>コルト M4]]などからの移行も容易になっている。
 使用弾薬は[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]が標準だが、[[モジュラーウェポン>システム・ウェポン]]設計のため.357SIGや.[[40S&W>.40SW弾]]への変換がユーザー自身の手で容易に行える。弾薬変更はバレルとボルトの交換で行うことが出来、特にバレルの交換はツール無しで行える設計である。
 レシーバーと、これと一体のモノリシック[[ハンドガード]]には[[ピカティニーレール]]を備え、[[アイアンサイト>オープンサイト]]をはじめとする照準機器や各種アクセサリーがレールを介して速やかに装着することが出来る。

 バリエーションとしてはMPXを基本に、短縮モデルの“MPX-K”や、銃身一体型[[サプレッサー>減音器]]を装備した“MPX-SD”などが用意されている。これらはどれも軍・法執行機関向けだが、発表の翌年から民間向けモデルも登場した。ラインナップとしては以下のとおり。

|モデル|全長(伸縮/折畳銃床)|銃身長(/マズルブレーキ込み)|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|~MPX-P|338mm|165mm(6.5in)|1.9kg|[[9mm×19 / .357 SIG / .40 S&W>口径]]|10/20/30+1|S|アメリカ|
|~MPX-PSB|912.9mm|203.2mm(8.0in)| - kg|~|~|~|~|
|~MPX-C|833mm(714mm) / 864mm(678mm)|165mm(6.5in) / 242mm(9.5in)|2.7kg|~|~|~|~|

 MPX-Pは[[ストック]]を廃したピストルモデルで、アメリカ市場の民間向けにはこれの派生モデルが供給される。“MPX-PSB”はMPX-PにSB(Stabilizing Brace)-15という補助器具を装着したモデルである。このSB15はストックのような形状のバインダーに腕を通し、バンドで固定することによってピストルモデルであっても安定して保持することが可能になるというものだ。アメリカの銃火器法では短銃身の銃火器はストックを付けた場合、「ピストル」ではなく「小型銃火器」として扱われるため追加のライセンスが必要となるが、このアタッチメントは追加した場合でもATF((アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局))裁定により「ピストル」として扱われるため、所持が容易になる。
 MPX-Cは長大なマズルブレーキを装備したカービンモデルである。これは、先程も触れた全長16インチ以下のストック付き銃器の所持には追加ライセンスが必要になるというアメリカの規制をくぐり抜けるために考案されたモデルで、ストックの装着も可能になっている。さらに、このマズルブレーキはカバーを取り付けることによってサプレッサーとして機能することもできるため、シグザウエルもサプレッサー登録を別途行えばカバーを取り付けるだけで減音機能を得ることが出来る、としてMPX-Cのセールスを行っていた。しかし、ATFはMPX-Cをカバーが付いていないだけの固定サプレッサー付き銃器だとして認可を跳ね除けたため、シグザウエルはATFを相手取って訴訟を起こしている。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[コール オブ デューティ: アドバンスド・ウォーフェア]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 4]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド ハードライン]]|−|−|項目参照|
***動画(SIG公式)
#youtube(q9mV6qCuHLs)
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CENTER:このページの画像は[[SIG Sauer>http://www.sigsauer.com/CatalogProductDetails/sig-mpx.aspx]]から転載しています。
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