シグザウエル MPX / SIG SAUER MPX 【短機関銃】

MPX
モデル全長(伸縮/折畳銃床)銃身長(/マズルブレーキ込み)重量口径装弾数発射形式連射速度製造国
MPX580mm(460mm) / 610mm(425mm)165mm(6.5in)2.1kg9mm×19
.357 SIG
.40 S&W
10+1
20+1
30+1
S/F850発/分アメリカ
MPX-K528mm(409mm) / 559mm(347mm)114mm(4.5in)2.0kg
MPX-SD808mm(688mm) / 838mm(653mm)165mm(6.5in)2.9kg

 MPXはアメリカのシグザウエルが開発した短機関銃である。2013年のショットショーでメディアに初披露された。[[MP5>短機関銃/HK MP5 ]]の後継を狙って開発されたと言われており、設計にもその影響が多分に含まれている。

 作動方式はショートストロークピストンのガス圧利用式、ボルトはロテイティングロッキングで、クローズドボルトからの射撃である。短機関銃としては類の少ないライフル張りの内部構造を持ち*1、コンパクトながら非常に高い精度で射撃することが出来る。ローラーロッキングとクローズドボルトによって一世を風靡したMP5への対抗意識を多分に感じられるところでもある。
 レシーバーはアルミアーロイ製で、AR系ライフルによく似たデティールをしている。セイフティマガジンキャッチ、チャージングハンドルなどの配置もそれに準じており、アンビにもなっているため操作性は非常に高い。この仕様によって、MP5だけでなくM16やM4などからのコンバートも容易になっている。
 使用弾薬は9mm×19が中心になっているが、モジュラーウェポン的設計のために変更は容易になっており、口径の近い357SIGや40S&Wに対応している。弾薬変更はバレルとボルトの交換で行うことが出来る。バレルの交換は特に容易で、差し替えするだけで簡単に交換できる。
 アイアンサイトは折りたたみ式で、勿論のことレシーバートップとハンドガードにはピカティニーレールが装備されている。

 バリエーションとしてはMPXを基本に、短縮モデルの“MPX-K”や、サプレッサーを装備した“MPX-SD”などが用意されている。これらはどれも軍・法執行機関向けなので民間人には販売を行っていないが、2014年頃から民間向けモデルも用意された。ラインナップとしては以下のとおり。

モデル全長(伸縮/折畳銃床)銃身長(/マズルブレーキ込み)重量口径装弾数発射形式連射速度製造国
MPX-P338mm165mm(6.5in)1.9kg9mm×19
.357 SIG
.40 S&W
10+1
20+1
30+1
S:S/F- : 850発/分アメリカ
MPX-PSB912.9mm203.2mm(8.0in)- kg
MPX-C833mm(714mm) / 864mm(678mm)165mm(6.5in) / 242mm(9.5in)2.7kg

 MPX-Pはストック?を廃したピストルモデルで、民間向けにはこれの派生モデルが供給される。“MPX-PSB”はMPX-PにSB(Stabilizing Brace)-15という片手撃ち用の補助器具を装着したモデルである。このSB15はストックのような形状をした部品に腕を通し、バンドで固定することによってピストルモデルであっても安定して保持することが可能になるというものだ。もちろんアメリカのATF(アルコール・タバコ・火器取り締り局)への認可もされている。
 MPX-Cは長大なマズルブレーキを装備したモデルである。16インチ以下の全長の銃器はライフルとして認可されないというアメリカの規制を潜り抜けるために考案されたもので、これによりストックの装着も可能になっている。さらに、このマズルブレーキはカバーを取り付けることによってサプレッサーとして機能することもできる。シグザウエルもサプレッサー登録を別途行えばカバーを取り付けるだけで減音機能を得ることが出来るとしてセールスを行っていた。だがしかし、ATFはMPX-Cをカバーが付いていないだけの固定サプレッサー付き銃器だとして認可を跳ね除けたため、シグザウエルはATFを相手取って訴訟を起こしている。

登場作品ジャンル使用者備考
バトルフィールド 4項目参照

動画


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  • ゲーム「ブルーアーカイブ」にて「早瀬 ユウカ」がミレニアムサイエンススクール仕様の本銃を使用 スキル使用で二挺持ちもします -- 2021-03-16 (火) 02:19:27
お名前:

*1 一応、中国の79式やロシアのSR2、H&KのMP7などガス圧作動式の短機関銃は既に存在しているため、世界初と言うわけではない。

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