全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
529mm | 2,650g | 5.56mmx45 | 20/30 | S/F | アメリカ |
1960年代中期、アメリカ空軍兵器研究所はパイロット用の新たな自衛用火器の研究に着手した。当時ベトナム戦争が激化。撃墜・不時着時にパイロットが強力なベトコンの支配地域に投げ出される危険があり、それまでの拳銃やSMGでは自衛用として威力不足になりつつあった。そこで、狭いコクピット内でも邪魔にならず、なおかつ突撃銃などにも対抗しうる強力な自衛用火器の開発を目指したのである。
この研究は結局実を結ばなかったが、その過程で試作された『IMP(Individual Multi Purpose).221SMG』に、元グリーンベレー隊員マック・ゲウィンJr.が注目。開発者デール・M・デービス博士からパテントを買い取り、使用弾薬を一般的な5.56mmx45弾に改めるなど改良を加えた上で、製品化した。
これがゲウィン・ファイヤーアームズの『ブッシュマスターSMG』である。
シュタイアー AUG?などと同じブルパップ式の構成を採っており、5.56mm弾使用の銃としては最小クラスにまとめられている。加えてマガジンを含めた機関部が左右にスイングできる構造になっており、これによって銃全体を手首から前腕部にぴったりとフィットさせ、コンパクトに構えることができるのが大きな特徴だった。
ブッシュマスターは軍・警察関係にセールスが行われたほか、セミオートオンリーの民間型も市販された。しかし、当時の水準ではSMGとしては威力過大であり、品質も決して良いものではなく、結局広く受け入れられないまま生産中止となってしまった。
しかし現在では、FN P90?やHK MP7?といった、SMGとライフルの中間的なPDWが登場。武装犯、テロリストの武装・防御が強化されるに従い、屋内戦闘でもコルト M4他、ライフル弾を使用する短銃身のカービンタイプの火器が用いられるようになっている。
自身は成功しなかったものの、ブッシュマスターのコンセプトは決して的はずれではなかったと言えるだろう。
ゲウィン・ファイヤーアームズは、1978年に買収されたのちに社名を変え、現在は「ブッシュマスター・ファイヤーアームズ」というAR15系クローンで知られる著名なメーカーとなっている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
アップルシード | 漫画 | ESWAT隊員 | 2巻、屋内訓練場にて |
イノセンス | − | − | 項目参照 |
学園キノ | − | − | 項目参照 |
ジオブリーダーズ | − | − | 項目参照 |
戦闘メカ ザブングル | アニメ | ブレイカーやロックマンたち | 第1話から、主に脇役が使用 |
戦闘妖精・雪風 | 小説 | 深井 零 | 機内のサバイバルガン .221口径の試作モデル、弾数は30発 弾薬はレミントン製のファイアボール |
ソルジャーブルース | 漫画 | ミスターJ | 訓練で使用、集弾性の悪さや過熱する欠点を指摘 |
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