#author("2021-05-03T13:51:36+09:00","default:user","user")
*照準器(サイト) / sight [#z7974cb3]
 銃砲類で狙いを付けるための装置。本項では銃器用に絞って解説をする。
 銃器用では主に「アイアンサイト」と「オプティカルサイト(光学照準器)」に分類される。

 弾丸が照準器で狙った位置に当たるよう調整することを「[[ゼロイン(零点規正)>ゼロイン]]」と呼ぶ。さらに上下調整は「エレベーション」、左右調整は「ヴィンテージ」と言う。

***アイアンサイト [#e665bebb]
 銃器のもっとも一般的な照準器。
 基本的に火器後方にある照門(リアサイト)と、銃口付近にある照星(フロントサイト)の2部品で構成されており、照門と照星、更に目標を同一線上に合わせる事で、照準をおこなう仕組みである。
 照門と照星の間隔(「照準線」と呼ぶ)が長いほど誤差が少なく精密射撃に有利となる。
 長距離射撃を想定した銃の場合、照門ないし照星の高さを調節する事で、重力による弾の落下を考慮した照準を行う事も可能。ホワイトドットや蓄光・蛍光素材、集光ファイバー等を埋め込むことで暗所での視認性を高めたものも多い。
 
 照門の形状で以下のように大別される。

''[[オープンサイト]]''
 アイアンサイトでも最も基本的な形状。凸型の照星と凹型の照門を持つ。リンク先参照。

''アパーチャー(ピープ)サイト''
 穴型の照門を持つアイアンサイト。ピンホール効果により像がはっきりと見えるため、オープンサイトより遠距離向けである。一方で照門の形状から視野がオープンサイトより狭く、また穴によって光量が制限されるため暗所を苦手としている。
 大きな照門穴を持った近距離用の''ゴーストリングサイト''も存在する。照門がぼやけた環に見えることから名付けられている。

 なお、光学照準器との併用ないし予備として設計された、折り畳みや着脱が可能なアイアンサイトは''バックアップアイアンサイト(BUIS)''とも呼ばれる。

***オプティカルサイト(光学照準器) [#e665bebb]
 光の性質を利用した構造を持つ照準器。

''[[スコープ(テレスコピックサイト)/照準眼鏡>スコープ]]''
 レンズを用いて光像を拡大する遠距離向けの照準器。リンク先参照。

''ナイトビジョンスコープ''
''サーマルスコープ''
 ナイトビジョンやサーマルビジョンといった[[暗視機能>暗視装置]]を組み込んだ夜間・暗所用の照準器。

''[[ダットサイト(ドットサイト)>ダットサイト]]''
 ハーフミラー上に照準用の光点を投影する光学照準器。リンク先参照

''[[レーザーサイト]]''
 レーザー光を照射することで狙いを付ける照準器。リンク先参照

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