個人携行の基本となる肩撃ち銃(銃床?を肩に当てて撃つ銃)の総称。もしくは、銃身にライフリング(施条)を有する肩撃ち銃の総称。
一般に英語の「Rifle(ライフル)」の日本語訳は「小銃」とされるが、実際には「小銃」と「Rifle」という2つの語はその由来上、意味合いが異なっている。
英語のライフルは、19世紀中頃に軍用として実用化されたライフリング(Rifling)を施したマスケット銃の事を、滑腔式銃身を持つ従来の「マスケット(Musket)」と区別して「ライフルド・マスケット(Rifled Musket)」と呼んでいたが、ライフリングによって射程や弾道の安定度が飛躍的に向上したことで従来のマスケット銃が衰退し、「ライフル(Rifle)」だけが残ったのが語源である。一方、日本語の「小銃」は、戦国時代から江戸時代にかけて大砲を「大銃」とも呼び、その対比として個人が扱う銃の事を「小銃」とした事、もしくは英語の「小火器(Small Arms)」の訳後を「小銃」とした事が由来と言われている。このため、英語の「ライフル」が銃身に旋条を施された小銃だけを指すのに対し、日本語の「小銃」は旋条のないマスケット銃や火縄銃も含む。
小銃は、時代を経るに従い、その構造や用途に応じて様々に発展、派生しており、扱う弾薬も千差万別である。
小銃の形式は前装式銃に始まり、後装式銃の誕生によってボルトアクション、レバーアクション、ポンプアクションなど様々な手動式の連発機構が登場し、20世紀に入るとガスオペレーションなどの自動装填機構を有した自動連発式の自動小銃や突撃銃へと派生した。用途によって派生したものには、長距離での精密射撃性能を求めた狙撃銃、取り回しを重視して銃身や銃床を切り詰めた騎兵銃などがある。また、小銃に用いられる弾薬は小銃弾と呼ばれる大型の弾薬が知られているが、拳銃弾に分類される小型の弾薬を使用する小銃も古くから数多く存在し、使用する弾薬の種類によって(小銃か否か)は区別されない。
当Wikiでは慣習的、あるいは銃器メーカーによる分類に従って小銃カテゴリの類別がなされている。先述のように広義的には自動小銃、突撃銃も小銃に含むが、いずれもすでに大規模な系統となっているため、便宜上、狭義的な「連射能力が無い(あるいは乏しい)銃」という小銃の分類にそって、小銃カテゴリには含んでいない。
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