ライフル弾を使用する銃の総称。広義的には騎兵銃、自動小銃、突撃銃も含むが、狭義的に「連射能力が無い(あるいは乏しい)銃」を指す事が多い。
大(きい)砲との対比で小(さい)銃と言われているため、小銃といっても拳銃や短機関銃よりは大きい。銃器全般を表すSmall Armsの訳語から転じたものといわれる。また、英語のRifle(ライフル)が銃身に旋条(ライフリング)を施された小銃だけを指すのに対し、日本語でいう小銃は旋条のないマスケット銃(滑腔式小銃)も含む。
19世紀半ばに登場したいわゆる「ライフル銃」は、銃身内に旋条が施された事で、射程や弾道の安定度が飛躍的に向上した小銃だった。それ以前の弾幕程度の効果しかなかった銃とは一線を画し、各国はこぞってライフル銃を採用、それ以後の戦争(第二次大戦辺りまで)の歩兵主力火器となった。
第二次大戦後、技術の発達により、発砲時のエネルギーを利用して次弾を自動的に装填する自動小銃や突撃銃の登場すると、手動式のボルトアクション小銃は主力火器の座からは降りることとなった。
しかし、ボルトアクションは、自動式に比べて構造が単純ゆえ、低コストで高精度を保てるため、猟銃や狙撃銃などの精度が求められる際の銃として未だに使用されている。
大戦中の銃としては三八式歩兵銃、Kar98K、モシンナガン M1891、リー・エンフィールド。この4つで4大ボルトアクション機構として分類されることもある。
大戦後の銃としてはレミントン M700などが有名。
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