ケペラー&フリッツ KS / Keppeler & Fritz KS 【小銃(狙撃銃)】

KS V スナイパー
モデル全長重量装弾数口径製造国
KS II1100mm5.5kg3/5.308 Winchester
.300 Winchester Magnum
.338 Lapua Magnum
ドイツ
KS III1100mm5.0kg
KS V ハンター1006mm5.2kg
KS V スナイパー1080mm5.7kg
1080mm5.3kg1
KS V ハンター
 

 KS(Keppeler Sniper)シリーズは、ドイツのケペラー&フリッツ社(現在はケペラー社)が開発した、ブルパップ式のボルトアクションライフルである。
 従来のブルパップ式とは異なり、弾倉挿入口がグリップの真上かつレシーバー左側に配置されているユニークな形状をしている(弾倉は45度の角度で、斜め下から入れる)。ボルトハンドルの位置もグリップに近付けた設計なので、素早い装填・排莢操作が可能である。

 初期モデルのKS IIは、ワルサー社のWA2000に似たシルエットで、レシーバー左側にせり出したスコープマウントベースなど独特な形状をしていたが、以降のモデルではオーソドックスな狙撃銃のスタイルに変更されている。
 ストック?は初期モデルでは木製のみだったが、現行モデルではアルミ合金製が加わっている。銃身はフリーフローティングバレルで、銃口にはマズルブレーキを装備。トリガーシステムは2ステージトリガーを採用。バットストックには衝撃吸収用のラバーパッドが付いており、バットストックの長さ及びチークピースの高さはそれぞれ調節できる。レシーバー上部にはピカティニーレールフォアエンド下部にはUITレールが備わっているので、各種照準装置やバイポッドが装着可能である。また、携行時の暴発防止用として、ボルトハンドルのセーフポジションが設けてある(ハンドル操作溝の途中に切り抜きがある)。
 銃身長は650mmが標準だが、550mmと500mmのショートバレルも用意されている。

 KS IIIは、ドイツ連邦軍とオーストラリア国防軍の制式小銃トライアルに提出されたが、採用を勝ち取ったのはイギリス製のAWライフルだった(ドイツ連邦軍はAWMを「G22」、オーストラリア国防軍はAWを「SR98」の名称で制式採用している)。

バリエーション

モデル特徴
KS II全体的な形状がWA2000に似ている
木製のフォアエンド/グリップ/バットストック?
バットストックに木製の可変式モノポッドを内蔵
KS IIIオーソドックスな狙撃銃のスタイルに変更
木製のフォアエンド/グリップ/バットストック
可変式モノポッドは廃止
短期間のみの製造
KS V ハンター現行モデルの木製ストックバージョン
可変式モノポッドは廃止
オプションで、左利きモデルも用意可能
KS V スナイパー現行モデルのアルミ合金製ストックバージョン
連発式と単発式の2種類がある
ピストルグリップの位置調節が可能
バットストックに可変式モノポッドを内蔵
フォアエンド先端上部に追加のマウントベース*1
 
登場作品ジャンル使用者備考
Red CapTVドラマドイツ警察・狙撃隊員

このページの画像はケペラー社から転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。


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*1 WA2000と同じように、バイポッドを吊り下げた状態で装着できる。

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