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*三八式歩兵銃/Type38 Arisaka Rifle【小銃】 [#s827d44d]
#author("2024-02-03T10:18:23+09:00","default:user","user")
*東京砲兵工廠 三八式歩兵銃 【小銃】 [#s827d44d]
#ref(Type_38.jpg,center,nolink,三八式歩兵銃(遊底覆がない))
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~三八式歩兵銃|1276mm|3.73kg|[[6.5mm×50SR>口径#RifleAmmo]]|5|日本|
|~三八式騎兵銃|966mm|3.3kg|~|~|~|
|~九七式狙撃銃|1280mm|4kg|[[6.5mm×50SR>口径#RifleAmmo]]|5|~|
|~三八式改造自動小銃|1280mm|不明|[[6.5mm×50SR>口径#RifleAmmo]]|20|~|
|モデル|全長|重量|口径|総弾数|製造国|h
|~三八式歩兵銃|1276mm|3.73kg|[[三八式歩兵銃実包>口径]]|5|日本|
|~三八式騎銃|966mm|3.3kg|[[三八式歩兵銃実包>口径]]|5|日本|
|~九七式狙撃銃|1280mm|4kg|[[三八式歩兵銃実包>口径]]|5|日本|
有坂成章の設計による[[三十年式歩兵銃>小銃/東京砲兵工廠 三十年式歩兵銃]]を、[[南部 麒次郎]]が改良・再設計した[[ボルトアクション]]式[[小銃]]。明治38年（1905年）に「三八式歩兵銃」の名で制式化された。
三八式歩兵銃は6.5mmという小口径弾((初期型は三十年式実包を用いていたが、大正7年以降の生産型は新型の三八式実包に置き換えられている。))を採用していた。[[口径]]の割に銃身が長く慣性質量が大きめなため、射手の肩にかかる反動衝撃は小さく、発射音や銃口ブラストも小さかった。また小柄な射手でも[[ガク引き]]を起こしにくく、リラックスして引き金を引き絞ることができた。
三十年式歩兵銃との外見上の大きな違いは機関部を覆う遊底覆(ダストカバー)の有無である。これは三十年式歩兵銃の大陸での使用に際して、黄砂が機関部に入り込み作動不良を頻発させたことへの対策として追加された。また、[[ボルトハンドル>コッキングハンドル]]の形状が楕円形になっていることが挙げられる。
三八式の初陣は1914年の青島で、本格的に投入されたのは1918年のシベリア出兵である。そして1931年の満州事変以後は、中国軍の装備する[[漢陽八八式歩槍>小銃/ドイツ帝国 Gew88]]や[[中正式歩槍>小銃/マウザー Gew98]]といった7.92mm口径のドイツ式小銃と本格的に対決することとなった。
小口径ゆえの威力や射程の不足も懸念されたが、他国のより口径の大きい小銃との直接戦闘でも顕著な不利のあった事例はないようである。交戦した中国軍からは小口径と長銃身ゆえの低反動、低伸弾道による高い命中精度を高く評価されており、後に交戦したアメリカ軍の兵士からも、他国の小銃に比べマズルフラッシュが少なく、伏兵の位置が発見しづらかったと、戦後の証言により明らかとなっている。
なお三八式歩兵銃が口径や使用する日本人の体格の割に長いのは、「陸軍の白兵戦思想([[銃剣]]使用時の長さの有利)に基づいたもの」とする説があるが、実際には当時の小銃としてはごく普通のサイズであり、特別変わった意図で設計されたものではない。
日本製の小銃。
有坂 成章の設計による[[三十年式歩兵銃>東京砲兵工廠 三十年式歩兵銃]]を、[[南部 麒次郎]]が改良、再設計し明治38(1905)年に制式化され「三八式歩兵銃」と命名された。
三八式歩兵銃は、6.5�个箸い�小口径に比し銃身が十分に長く、また慣性質量が十分なので、射手の肩にかかる反動衝撃は低く、同じ理由から銃口ブラストも小さい。発射音が小さく、反動も柔らかいと、小柄な射手でも、発砲直前に反動を予期して体を堅くし引き金に力をこめて引いてしまう[[ガク引き]]を起こすこともない。重くて小口径の三八式歩兵銃であるからこそ反動はさほど気にならず、射手はリラックスして引き金を引き絞ることができた。これが三八式歩兵銃の命中率が高い理由である。
また日本製の武器の中でも最も成功した輸出商品で、第一次大戦中にロシアに100万挺以上、イギリスに30万挺以上も輸出され評判も良かった。
[[九九式小銃>東京砲兵工廠 九九式小銃]]が作られるまで現役で使われた。
1937年には生産中の三八式歩兵銃の中から精度の良いものを選び、専用に開発した倍率2.5倍の[[九七式狙撃眼鏡>スコープ]]を追加して[[狙撃銃]]とした九七式狙撃銃を制式化している。三八式との違いは、先述の狙撃眼鏡とさらに[[単脚>バイポッド]]が設けられ、操作する手が狙撃眼鏡と干渉しないようボルトハンドルを延長しつつ下方に曲げている点である。
また昭和初期、萱場製作所(現:カヤバ工業)により[[半自動>セミオート]]化も試みられた。
1939年には後継となる[[九九式小銃/短小銃>小銃/東京砲兵工廠 九九式小銃]]が開発されたが、三八式は第2次世界大戦中の1942年まで製造が継続された。当時の日本の国力の限界から完全に更新されることなく、終戦まで九九式短小銃とならぶ主力歩兵銃として使われた。総生産数はおよそ340万挺。
この銃の初陣は青島(1914年)で、本格的に投入されたのは1918年のシベリア出兵。そして1931年の満州事変以後は中国兵装備のドイツ7.92mm小銃弾と本格的に対決することになった。7.92mm小銃弾は米軍の1906年制定7.62mm弾よりも強力な小銃実包である。にもかかわらず、小銃同士の撃ち合いでは、三八式歩兵銃は中国軍の[[マウザー98ライフル>マウザー Kar98K]]にもいささかも負けなかった。
これは小口径で高初速を実現した6.5mm実包が今日の5.56NATO弾を先取りした理想的小銃弾に近かったことを物語っている(同じ銃弾を使用する帝政ロシアの自動小銃フェデロフM1916がそれを証明している)。
日中戦争中からの鹵獲と第二次世界大戦後の日本軍武装解除で大量の三八式を得た中国では、特徴的な遊底覆に因んで「三八大蓋」の愛称で呼ばれ、信頼性や命中精度の高さを評価されており、後にソ連からライセンスを供与された[[53式騎槍>小銃/ロシア帝国 モシンナガンM1891]]や[[56式半自動歩槍>USSR シモノフSKS]]で更新されるまで、主力小銃の一角を担っていた。
後に一部の個体で[[SKS>USSR シモノフSKS]]のバレルを用いた[[7.62mm×39弾>7.62mm x39弾]]仕様への改造が行われている。7.62mm×39と6.5mm×50SRはリム径がほぼ同じであり機関部の流用が可能であったためである。新バレルに本来の三八式のような[[フロントサイト>オープンサイト]]を取り付ける改造が主流だったが、SKSのフロントサイトや銃剣が残された個体も存在している。
「三八式歩兵銃は、陸軍の白兵戦思想に基づいてあのように長くなっている」という俗説があるが、これは大きな間違いである。
そもそも三八式歩兵銃は、日露戦争中に欠陥が見つかった[[三十年式歩兵銃>東京砲兵工廠 三十年式歩兵銃]]を大至急に改善しようとしたもので、全長などの基本諸元もみなおす余裕もないままそっくり踏襲されている。[[三十年式歩兵銃>東京砲兵工廠 三十年式歩兵銃]]の全長は初めから仮想敵国ロシアの小銃よりも短くされたものであり、銃剣込みだどその差はさらに大きかったのである。
また本銃は日本製の武器の中で最も成功した輸出商品でもあり、第一次大戦中にロシアに100万挺以上、イギリスに30万挺以上も輸出されて前線に投入され評判も良く、またロシアとイギリスと交戦したオーストリア＝ハンガリーも纏まった数の三八式を鹵獲して二線級部隊へ配備された他、スペイン内戦ではソ連から人民戦線へ大量に供与された。
後の第二次世界大戦で鹵獲接収されたり、こういった経緯で世界中に広まった三八式の幾つかは現在でも一部のマニアによって使われ続けており、[[弾薬]]も製造されている。
三八式歩兵銃は世界的に見ても優秀なボルトアクション式小銃であったが、太平洋戦争は航空機や機械化兵器が勝敗を決する戦争であり小銃同士の優劣が勝敗を決める時代ではなく、その有効性を発揮する事はできなかった。
なお、英語圏を中心とする日本国外においては「Type 38 rifle」「Arisaka type 38 rifle」「Arisaka M1905 rifle」「Arisaka 6.5mm rifle」または単純に「Arisaka rifle（アリサカ・ライフル）」と呼称されることも多い。
昭和12年に生産中の三八式歩兵銃の中から精度の良いものを選び、これに倍率2.5倍の九七式眼鏡をつけ狙撃銃とした九七式狙撃銃が開発された。
|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|226|映画|反乱軍兵士|−|
|SIREN|ゲーム|屍人|−|
|[[ウインドトーカーズ]]|−|−|項目参照|
|エンド オブ オール ウォーズ|映画|日本軍兵士|−|
|ジパング|漫画|日本軍兵士|−|
|[[Alliance of Valiant Arms]]|−|−|項目参照|
|Dr.スランプ|漫画|キラー・スナイパー|「世界一つおいのだーれだ大会!!の巻」&br;九七式狙撃銃|
|[[ENLISTED]]|−|−|項目参照|
|THE 最後の日本兵〜美しき国土奪還作戦〜|ゲーム|百目鬼朝男|九七式狙撃銃&br;ゲーム内名称「T97狙撃銃」|
|THE 歩兵|ゲーム|−|九七式狙撃銃&br;ゲーム内名称「TYPE97」|
|[[X-MENシリーズ]]|−|−|項目参照|
|[[暁!!男塾 少年よ大死をいだけ>魁!!男塾#ufead094]]|−|−|項目参照|
|[[ウルヴァリン：SAMURAI>ウルヴァリン：X-MEN ZERO#gd0ff369]]|−|−|項目参照|
|エンド・オブ・オール・ウォーズ|映画|日本軍兵士|−|
|[[男たちの戦場]]|−|−|項目参照|
|男たちの大和/YAMATO|映画|日本海軍兵士|[[スリング]]装着&br;戦死した水兵を大和艦上で水葬する際に弔銃として発砲|
|鬼が来た!|映画|私&br;酒塚猪吉&br;日本兵|[[銃剣]]装着|
|[[学園キノ>キノの旅#x496424f]]|−|−|項目参照|
|仮面の忍者 赤影|特撮|卍党下忍|[[銃剣]]及び[[スリング]]装着&br;時代設定は戦国時代|
|~|~|赤影|卍党下忍の物を奪う&br;[[銃剣]]を使用|
|[[艦隊これくしょん -艦これ-]]|−|−|項目参照|
|金陵十三釵|映画|日本陸軍兵士|[[着剣>銃剣]]|
|[[グッド・バッド・ウィアード]]|−|−|項目参照|
|クレージー作戦 くたばれ!無責任|映画|田中 太郎&br;小谷 民夫&br;木塚 源二&br;安川&br;桜田&br;石井|妄想シーン&br;[[スリング]]装着&br;[[銃剣]]装着の物も&br;発砲なし|
|[[ゴールデンカムイ]]|−|−|項目参照|
|[[ゴジラVSキングギドラ>ゴジラ]]|−|−|項目参照|
|[[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]|−|−|項目参照|
|この世界の片隅に|アニメ|日本海軍兵士の門衛（守衛）|NHK地上波放送版&br;[[スリング]]装着&br;発砲なし|
|[[最後の弾丸]]|−|−|項目参照|
|[[サイレン]]|−|−|項目参照|
|坂の上の雲|TVドラマ|日本軍兵士|突撃時は[[着剣>銃剣]]&br;遊底覆付きもあり|
|~|~|日本軍騎兵|三八式騎兵銃|
|[[サクラ大戦]]|−|−|項目参照|
|ザ・コクピット|アニメ|古代一等兵&br;日本軍兵士|OVA「vol.3 鉄の竜騎兵」&br;[[スリング]]装着&br;発砲シーン無し|
|[[サバゲっぱなし]]|−|−|項目参照|
|[[さばげぶっ!]]|−|−|項目参照|
|[[ザ・パシフィック]]|−|−|項目参照|
|地獄先生ぬ〜べ〜|漫画|兵隊の幽霊|209話&br;[[銃剣]]装着|
|[[ジパング]]|−|−|項目参照|
|少女終末旅行|漫画|チト&br;ユーリ|古代に作られた物のレプリカ|
|[[真・女神転生IMAGINE>女神転生]]|−|−|項目参照|
|[[シン・レッド・ライン]]|−|−|項目参照|
|[[ストライクウィッチーズ]]|−|−|項目参照|
|スパイ・ゾルゲ|映画|日本陸軍兵士&br;海軍陸戦隊兵士|多くの場面で[[着剣>銃剣]]|
|スパイの妻|映画|日本陸軍兵士|[[スリング]]装着&br;発砲シーン無し|
|閃光のナイトレイド|アニメ|鍵谷棗&br;伊波葛&br;日本軍兵士|−|
|戦場のメリークリスマス|映画|日本軍兵士|−|
|装甲悪鬼村正|ゲーム|六波羅幕府兵士|−|
|~|~|大鳥 香奈枝|回想シーンにて|
|[[蒼天の拳>北斗の拳]]|−|−|項目参照|
|大日本帝国|映画|日本軍兵士|−|
|[[太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-]]|−|−|項目参照|
|大冒険|映画|D.D.R兵士|[[スリング]]装着&br;発砲なし|
|脱出 GETAWAY|小説|三八爺さん|警官隊に向けて使用|
|[[ダーティハリー]]|−|−|項目参照|
|血と砂|映画|日本軍兵士|後期型&br;[[着剣>銃剣]]もあり&br;三十年式銃剣は前期型|
|[[電送人間]]|−|−|項目参照|
|動乱|映画|日本軍兵士|−|
|ドーベルマン刑事|漫画|ガソリンスタンドの店主|−|
|ドリフターズ|漫画|犬族（のらくろ二等水兵）|飛龍の備品|
|~|~|島津豊久|~|
|~|~|猫族|~|
|南京!南京!|映画|角川正雄上等兵&br;伊田修少尉&br;日本陸軍兵士|[[着剣>銃剣]]|
|二百三高地|映画|日本軍兵士|突撃時は[[着剣>銃剣]]&br;遊底覆付きもあり|
|日本海大海戦|映画|日本陸軍兵士|遊底覆付き&br;突撃時は[[着剣>銃剣]]|
|バード BLACK MARKET|漫画|猫目|回想シーン&br;[[銃剣]]及び[[スリング]]装着&br;発砲シーンなし|
|[[パール・ハーバー]]|−|−|項目参照|
|パイロットハンター|漫画|狙撃兵|[[スコープ]]付き|
|[[バトルフィールド 1]]|−|−|項目参照|
|[[パワプロクンポケット]]|−|−|項目参照|
|[[緋弾のアリア]]|−|−|項目参照|
|[[ビッグマグナム黒岩先生]]|−|−|項目参照|
|ビルマの竪琴|映画|日本軍兵士|−|
|フルチャージ!! 家電ちゃん|漫画|アイ&br;(汎用家電愛妻号試作型)|[[エアガン>遊戯銃]]&br;第34,35話、サバゲーで使用|
|閉鎖病院|ゲーム|日本軍兵士&br;ガス男(実験体)&br;新聞記者|[[銃剣]]装着|
|兵隊やくざ|映画|大宮 貴三郎&br;日本軍兵士|−|
|暴力大将|漫画|根室一派の鉄砲隊&br;|−|
|~|~|黒木 栄二郎|敵の物を奪って使用|
|[[マイウェイ 12,000キロの真実]]|−|−|項目参照|
|魔都紅色幽撃隊|ゲーム|主人公&br;音江 友清|「三八式歩兵銃」と「三八式騎銃」が登場&br;[[銃剣]]装備|
|ムルデカ17805|映画|日本軍兵士&br;インドネシア独立軍兵士|−|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|
|燃える戦場|映画|日本軍兵士|−|
|バトルフィールド1942|ゲーム|日本軍兵士|三八式&br;九七式|
|聯合艦隊司令長官 山本五十六|映画|日本陸軍兵士|−|
|[[ロスト・メモリーズ]]|−|−|項目参照|
|ワシズ&br;閻魔の闘牌|漫画|捕虜収容所職員|回想シーン&br;発砲なし&br;[[スリング]]付の物もあり|
|私は貝になりたい（2008年）|映画|清水豊松&br;日本兵|−|
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CENTER:このページの画像は[[シカゴレジメンタルス>http://www.regimentals.jp/]]から転載しています。
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