6.5mm弾の威力に不安を感じていた日本陸軍は、三八式?と同程度の性能を持ちながら威力が高い小銃を欲していた。当時の欧米列強諸国が7〜8mm口径の小銃弾を使用していることに着目し、当時主力であった九二式重機関銃の弾をそのまま使える小銃と言うコンセプトで開発が進められた。そして完成した7.7mm弾使用(結局専用弾となったが)小銃が九九式小銃である。
後に九九式短小銃が作られたため、区別のために基の九九式小銃は「九九式長小銃」と呼ばれる事もある。他に短小銃にスコープを装着した九九式狙撃銃と、短小銃を二つに分解できる二式テラ銃(テ=挺身、ラ=落下傘の頭文字。挺身落下傘部隊が使用したことからこの名が付いた)がある。
対戦中は散々な評価な本銃であるが、現在では初期型(対戦中の量産型は別)のみ現代ボルトアクションと互角、または凌駕するほどの命中精度と威力と耐久性を誇ると証明され、「キングオブボルトアクション」と評価した評論家すらいるほどである。
ちなみに英語圏でType99 Rifleと言えば一般的に短小銃のほうを指す。これは製造数が短小銃の方が多いため(九九式小銃の製造数は短小銃の約1/70)だろうと考えられる。九九式小銃はType99 Long Rifleと呼ばれる。
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