*スプリングフィールド M1865 / Springfield Model 1865 【小銃】
#ref(Springfield_Model_1865.jpg,center,nolink,90%,スプリングフィールド M1865)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~M1865|?mm|?kg|[[.58-60-500>口径]]|1|アメリカ|
|~M1866|1421mm|?kg|[[.50-70 Government>口径]]|~|~|
|~M1868|1317mm|?kg|[[.50-70 450>口径]]|~|~|
|~M1869|1239mm|?kg|[[.50 CF&br;.50-55-450>口径]]|~|~|
|~M1870|1300mm|?kg|[[.50-70 Government>口径]]|~|~|
|~M1873|1317mm|?kg|[[.45-70-405>口径]]|~|~|
|~M1875|?mm|?kg|~|~|~|
|~M1877|?mm|?kg|~|~|~|
|~M1880|1317mm|?kg|~|~|~|
|~M1882|1100mm|?kg|~|~|~|
|~M1884|1317mm|?kg|~|~|~|
|~M1886|1000mm|?kg|~|~|~|
|~M1888|1317mm|?kg|~|~|~|

 1865年にアースキン・S・アリンが設計したM1865は、金属薬莢を使用する初期の後装[[銃>小銃]]の一つである。この銃は、前装式のマスケット銃に、ヒンジド・ブリーチブロック(hinged breechblock)というブリーチ(銃尾)閉鎖機構を組み込むことで、後装式にコンバートされている。コンバート作業では一から銃を作り上げる必要は無いので、コスト削減という利点がある。

 通常ブリーチは、ヒンジで固定されたブリーチブロック(ファイアリングピン内蔵)で閉鎖されている。この部品を跳ね上げてブリーチを開放する様子から、''“トラップドア(trapdoor:跳ね上げ戸)”''とも呼ばれる。発射後、ブリーチブロックを跳ね上げると、ブリーチ側に内蔵されたエキストラクターがせり出し、空薬莢を排出する。製造は[[スプリングフィールド造兵廠>スプリングフィールド]]で行われた。

 最初期モデルのM1865は、南北戦争で使用された約5000挺のM1861マスケット銃を、後装式へコンバートするかたちで完成した。その後も改良が加えられ、インディアン戦争、米西戦争、米比戦争などで[[アメリカ陸軍]]に使用された。
 バリエーションの一つであるM1873[[カービン>騎兵銃]]は、1876年の『リトルビッグホーンの戦い』でカスター中佐率いる第七騎兵連隊が使用したことで知られる。しかし、使用していた銅製の薬莢は破裂し易く、[[排莢不良>ジャム]]が頻発した。こうなると、ナイフなど先端が尖った道具を用いないと、薬室から破損薬莢を取り出すことはできない。対するインディアン側は、射程・威力で劣るものの連発式の[[ヘンリー銃>小銃/ヘンリー M1860]]を使用していた。この排莢不良は、カスター隊が全滅した原因の一つとされており、後に薬莢は真鍮製へ変更された。

***各種バリエーション
|モデル|特徴|h
|~M1865|最初期モデル。M1861マスケット銃をコンバート|
|~M1866|M1865の改良型。M1863マスケット銃をコンバート。[[アメリカ陸軍]]に限定的に支給された|
|~M1868|短銃身、バレルバンドの数が2つ。[[カービン>騎兵銃]]モデルも開発されたが、試作段階に留まった|
|~M1869|M1868の改良型。レシーバーとブリーチブロックはM1868の流用だが、[[ストック]]全体は新規設計|
|~M1870|M1868の改良型。レシーバー・リアサイト・ブリーチブロックなどが改良された。.50口径の弾薬を使用する最後のモデル|
|~M1873|アメリカ陸軍に制式採用された初の後装銃。カービンモデルは減装弾(.45-55-405)を使用&br;初期の薬莢は銅製だったが、[[ジャム]]の原因となるため真鍮製に変更された|
|~M1875|M1873の陸軍士官用モデル。ブリーチ部が白色合金&br;フォアエンドとグリップ部にチェッカー付き。グリップ上部に折り畳み式ピープサイト装着|
|~M1875|M1873の陸軍士官用モデル。ブリーチ部が白色合金製&br;フォアエンドとグリップ部にチェッカー付き。グリップ上部に折り畳み式ピープサイト装着|
|~M1877|M1873の改良型。バットストック上部の形状を変更|
|~M1880|M1873の改良型。スライド式[[銃剣]](刃の形状はトライアングラー型)|
|~M1882|M1873のショートモデル。ライフルとカービンの中間サイズ|
|~M1884|長距離射撃に対応したリアサイト搭載。バレルバンドの形状を変更。カービンモデルもあり|
|~M1886|24インチバレルのカービンモデル&br;バットストック内に折り畳みクリーニングロッドと破損薬莢除去ツールを収納|
|~M1888|M1884の改良型。スライド式銃剣|
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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|11人のカウボーイ|映画|スリム・ハニーカット|−|
|アパルーサの決闘|映画|アパッチ族|DVD収録の映像特典で登場|
|白い肌の異常な夜|映画|ジョン・マクバニー伍長|−|
|小さな巨人|映画|ジャック・クラブ|M1873 [[カービン>騎兵銃]]|
|~|~|騎兵隊|~|
|[[レッド・デッド・リデンプション]]|−|−|項目参照|
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