自動小銃 / Semi-(or Fully-)Automatic rifle

 小銃のうち、弾丸発射時のエネルギーを利用して次弾を自動装填する機構(セルフローディング or セミオートマチック)、または、それに加えて自動で撃発を行う機構(フルオートマチック)を有する銃の総称。M14G3FALなどが代表格である。広義には、突撃銃もこの分類に含まれる。

 手動式の小銃に替わる歩兵銃として第二次大戦前後から実戦投入され始め、現代の歩兵主力火器となった。しかし、従来の小銃弾の装薬量では一発ごとの反動が大きいため、初期の大口径自動小銃では、フルオート射撃の制御が非常に困難だった。この問題を解決するため、ひと回り小さな弾薬を用いた突撃銃が1950〜60年代頃から主流となってゆく。
 一方、たとえセミオートであっても、従来のボルトアクション小銃と比べて素早い連射が可能なことから、1970年代からは狙撃銃として改修、或いは新規に設計されたモデルが登場している。しかし、自動式狙撃銃は一般に、高精度かつ複雑な機構ゆえ非常に高コストであり、また構造上パワーロスから免れ得ない。このためボルトアクションの狙撃銃とは、現在もニーズを二分している。PSG1WA2000などが知られている。

 なお、英語圏での「セミオートマチックライフル(Semi-automatic rifle)」と「オートマチックライフル(Automatic rifle)」という語では、それぞれが差す銃器のカテゴリーが微妙に異なってくる。第二次世界大戦以前から普及したブローニング・オートマチックライフルを始め、フルオート機能をもつライフル銃を差す「オートマチックライフル」は、軽機関銃に準ずる「支援用自動火器」というニュアンスを含んでいるためだ。

 アメリカ海兵隊が行った、新しい分隊支援火器プロジェクトが、「IAR(Infantry Automatic Rifle)プロジェクト」という、日本語に訳すと、むしろ全歩兵が装備する制式主力ライフルを連想させてしまう名称となっているのは、こうした背景のため。 


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • M27とそれとは全く関係ないと思いますが・・・ -- 2013-02-26 (火) 19:03:35
  • 一番好きな小銃は203ミリです -- 命を、? 2018-06-22 (金) 16:41:45
  • M16にはフォアグリップ&拡張マガジン&アイアンサイト&グレポン -- 命を、? 2018-06-22 (金) 16:43:45
  • 203mm=20.3cmとかもはや巡洋艦の主砲並なんですがそれは……それにグリップとランチャーをどうやったら同時に付けられるんですかね……?(マジレス) -- 2018-06-23 (土) 15:08:31
  • 「命を、」氏がそういう趣旨でコメしてるかは知らんが、M16に着けられるM203グレランには専用フォアグリップがあるんですよね……。 ttp://www.m203grip.com/M203grip-specs.htm -- 2018-06-23 (土) 15:36:04
  • 「広義には」ってなんだ。広義狭義関係なく、自動小銃の中に突撃銃は含まれるだろ。突撃銃は自動的に自動小銃であるのだから、現行のサイトの書き方はおかしいんじゃないか? -- 2018-07-31 (火) 14:34:48
  • 自動小銃が携行銃器のメインだった頃の歩兵は予備マガジンを何本程度、携帯していたのでしょうか? 西側の一般的な歩兵の場合でお願いします。 -- 2020-01-16 (木) 04:39:42
  • 7本ほどの弾倉をベルトのポーチや上着のポケットに分割していたようです。それ以外の予備弾は、バンダリアと言うバッグにクリップで纏められた状態で携帯されました。 -- 2020-01-16 (木) 08:34:00
  • 遅くなりましたがありがとうございました。どこで聞いたのかは忘れましたが陸自の64式が第一線だった頃、有事の際は予備マガジンを6本程度携帯すると聞いたことがあるのですが諸外国(世界的に)は何本携帯するのか分からなかったので、それが多いのか少ないのか適切なのか分からなかったのです。これで特に携行本数は問題ないと理解できました。 -- 2020-01-19 (日) 15:26:29
  • 何者かによってスプリングフィールド M1と豊和工業 64式7.62mm小銃の項目が削除され閲覧できない状態になっています。 -- 2023-12-22 (金) 09:49:56
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