*AAC ハニーバジャー/HoneyBadger 【自動小銃(PDW)】
#ref(HoneyBadger2.jpg,center,nolink,80%,HoneyBadger)
|全長(銃床展開時)|銃身長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|609mm(738mm)|6in(152.4mm)|2.9kg|7.62×35(.300BLK)|30+1|S/F|アメリカ|

 ハニーバジャーは[[サプレッサー>減音器]]の製造等で有名なAAC(Advanced Armament Corporation)が開発した[[PDW]]である。.300 AAC BlackOut(.300BLK)弾を用い、組み込み式のサプレッサーを装備している。ハニーバジャー(HoneyBadger)とはミツアナグマ(ラーテル)の英名。

 開発にあたっては、特殊部隊で使用されている[[MP5SD>短機関銃/HK MP5SD]]を静粛性と汎用性で上回るという目標が設定された。そのため本体は操作性の優れる[[AR系ライフル>コルト AR15]]を基礎にして設計され、静粛性追求においては組み込み式サプレッサーとそれに適した弾薬.300BLKの使用が決定された。
 .300BLK弾は2010年に[[レミントン]]とAACが共同で開発した弾薬で、サプレッサーを使用した上でも最大限の能力が発揮できるものとされている。実際、220グレインの亜音速弾は既存の[[9×19mm弾>9mmパラベラム弾]]のサブソニック弾を威力だけでなく貫通性・弾道性能でも大きく上回っており、CQB用として優れた弾薬になっている。それでいて、通常の超音速弾であれば5.56x45mm弾よりも高いエネルギーを持ち、遠距離攻撃能力にも優れる。更には弾丸の寸法は5.56x45mm弾と完全な共用性があり、6.8x43mmSPC弾などの従来の中口径弾薬と異なり通常の5.56x45mmマガジンに30発入れることが可能と、あらゆる面で高い汎用性を持つ新弾薬である。
 作動方式は[[ガス圧作動方式>ガスオペレーション]]。組み込み式のサプレッサーは本体に比して長大で、亜音速弾と併用すれば高い消音性能を発揮する。その一方銃身長は6インチでしかないが、それでも十分な精度を保っており、ガス圧作動も良好である。ストックはMP5A3タイプの(現在ではAR向けには「PDWストック」と呼ばれる)テレスコピックタイプ。ハンドガードは長短二つのモデルが用意されている。
 
 登場と共に威力、静粛性、良好な貫通性と弾道特性、更には既存の5.56x45mmNATO弾マガジンとの完全な互換性を兼ね備えた新弾薬.300BLKを世に知らしめ、アメリカ市場において.300BLKとサプレッサーの組み合わせは大きなブームを巻き起こした。
 しかし本銃そのものはコンセプトモデルに等しい存在であり、まとまった数生産された記録や公式採用記録はない。現在では「MPW(Multi Purpose Weapon)」の名称で16、12,5、9インチバレル長のモデル、及び9インチのストックレスのピストルモデルが用意された、通常の[[AR15>コルト AR15A2]]タイプの外見のものがAACから販売されている。

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|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[コール オブ デューティ: ゴースト]]|−|−|項目参照|
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CENTER:このページの画像は[[Advanced Armament>http://www.advanced-armament.com/]]社から転載しています。
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