全長(銃床展開時) | 銃身長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
609mm(738mm) | 6in(152.4mm) | 2.9kg | 7.62×35(.300BLK) | 30+1 | S/F | アメリカ |
ハニーバジャーはサプレッサーの製造等で有名なAAC(Advanced Armament Corporation)が開発したPDWである。.300 AAC BlackOut(.300BLK)弾を用い、組み込み式のサプレッサーを装備している。ハニーバジャー(HoneyBadger)とはミツアナグマ(ラーテル)の英名。
開発にあたっては、特殊部隊で使用されているMP5SDを静粛性と汎用性で上回るという目標が設定された。そのため本体は操作性の優れるAR系ライフルを基礎にして設計され、静粛性追求においては組み込み式サプレッサーとそれに適した弾薬.300BLKの使用が決定された。
.300BLK弾は2010年にレミントンとAACが共同で開発した弾薬で、サプレッサーを使用した上でも最大限の能力が発揮できるものとされている。実際、220グレインの亜音速弾は既存の9×19mm弾のサブソニック弾を威力だけでなく貫通性・弾道性能でも大きく上回っており、CQB用として優れた弾薬になっている。それでいて、通常の超音速弾であれば5.56x45mm弾よりも高いエネルギーを持ち、遠距離攻撃能力にも優れる。更には弾丸の寸法は5.56x45mm弾と完全な共用性があり、6.8x43mmSPC弾などの従来の中口径弾薬と異なり通常の5.56x45mmマガジンに30発入れることが可能と、あらゆる面で高い汎用性を持つ新弾薬である。
作動方式はガス圧作動方式。組み込み式のサプレッサーは本体に比して長大で、亜音速弾と併用すれば高い消音性能を発揮する。その一方銃身長は6インチでしかないが、それでも十分な精度を保っており、ガス圧作動も良好である。ストックはMP5A3タイプの(現在ではAR向けには「PDWストック」と呼ばれる)テレスコピックタイプ。ハンドガードは長短二つのモデルが用意されている。
登場と共に威力、静粛性、良好な貫通性と弾道特性、更には既存の5.56x45mmNATO弾マガジンとの完全な互換性を兼ね備えた新弾薬.300BLKを世に知らしめ、アメリカ市場において.300BLKとサプレッサーの組み合わせは大きなブームを巻き起こした。
しかし本銃そのものはコンセプトモデルに等しい存在であり、まとまった数生産された記録や公式採用記録はない。現在では「MPW(Multi Purpose Weapon)」の名称で16、12,5、9インチバレル長のモデル、及び9インチのストックレスのピストルモデルが用意された、通常のAR15タイプの外見のものがAACから販売されている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
コール オブ デューティ: ゴースト | − | − | 項目参照 |
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照