*リュングマン Ag m/42(AG-42) / Ljungman  Automatgevär m1942【自動小銃】
#ref(AG42.jpg,center,nolink,85%,AG-42)
|全長|銃身長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|1,214mm|622mm|4.71kg|[[6.5mm×55>口径]]|10+1|S|スウェーデン|

 リュングマン Ag m/42(AG-42)は、第二次世界大戦中にスウェーデンで開発された[[自動小銃]]である。

 第二次世界大戦の間、スウェーデンは西側からドイツ、東側からソ連に挟まれるという非常に危険な立場にあった。そんな状況であったため戦車や歩兵用小火器の開発が急がれ、1941年にC.J.リュングマンABのエリック・エクランドによってAG-42が開発された。1942年に早速スウェーデン軍に採用され、先代のM/96と併用されながら1963年まで制式自動小銃であり続けた。また、スウェーデンで訓練を受けたノルウェーの抵抗組織もAG-42を装備し、ドイツ軍撤退まで使用し続けたという。供給はカールグスタフが行い、30,000挺ほどが生産された。

 AG-42の作動方式は後に[[AR15系ライフル>コルト AR15]]にも採用された[[ガス直噴方式>リュングマン方式]]である。日本においてガス直噴方式の代名詞となっているフシのある「リュングマン方式」という呼称はおそらくAG-42と開発会社の名前から来てるのではないかと思われる。ボルト閉鎖方式はティルトロッキングで、同年代ではソ連の[[SVT-40>自動小銃/USSR SVT]]などが採用している。
 使用弾はスウェディッシュマウザー((スウェーデンで生産されていたマウザーM1893コピーの総称。騎兵銃タイプのm/94(Model1894)、長小銃タイプのm/96(Model1896)、短小銃タイプのm/38(Model1938)、狙撃銃タイプのm/41(Model1941)等が生産された))から使用されている6.5mm×55弾で、脱着式の10連マガジンを使って装填する。マウザー用の5発入りクリップを2つ使用して装填することも可能だった。
 [[セイフティ>安全装置]]はレシーバー後部に位置している。トリガーとスライドカバーを固定するタイプで、左側がファイアポジション、右側がセーフポジションだった。また、[[銃剣]]はマウザー用の刀剣式銃剣を装着可能だった。
 1953年から1956年の間には問題点修正のため“Ag m/42B(AG-42B)”への改装が行なわれ、細かい修正の他にステンレス製ガスチューブの採用、エレベーション(上下)調節可能な[[リアサイト>オープンサイト]]の装備、ラバー製のケースディフレクターの装備、新型マガジンの採用や新型クリーニングロッドの採用が行なわれた。

 AG-42Bは他国への売り込みも行われ、デンマークやイラク、エジプトに導入された。エジプトへの売り込みは割合大きく成功し、7.92mmマウザー弾仕様が“ハキム(Hakim)”の名前でエジプト軍へ制式採用され、現地でのライセンス生産が行なわれた。暫く時を経るとAK47に取って代わられたが、その後も短縮化と[[7.62mm×39弾>7.62mm x39弾]]仕様への換装を施されて“ラシード(Rasheed)”として使用された。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[スリー・キングス]]|−|−|項目参照|
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