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*自動拳銃 / (Semi-)Automatic pistol[#nddf5050]
 手動によらず、弾丸の発砲時のエネルギーを利用して自動的に排莢と次弾の装填を行う[[拳銃]]の総称。1893年にヒューゴ・ボーチャードによって初めて実用的な自動拳銃([[ボーチャードピストル>ルドウィックローベ C93 ボーチャードピストル]])が開発され、発射速度や装弾数の多さを利点に[[回転式拳銃]]に代わる拳銃の主流となった。
 本来[[セミオート]]機能のみを持つ銃火器は厳密には「セミオートマチック(ピストル)」と呼ぶべきであるが、ほとんどの自動拳銃は制御性の観点からセミオートに機能を限定しているため、単に「オートマチック(ピストル)」と呼ばれる事が多い。[[フルオート]]や[[3点バースト>バースト]]が可能なモデルは「[[マシンピストル(機関拳銃)>機関拳銃]]」とも呼ばれる。
 ただし、セミオート機能とはトリガーを1発毎にリセットする機能であるため、これを取り払うことで大半の自動拳銃はフルオート化が可能である。
#ref(pistol.jpg,center,nolink,各部品名称図)

 用途に応じて様々なサイズが存在しているが、慣習的に銃身長4.5インチ前後の基幹モデルが「フルサイズ」、4インチ前後が「コンパクト」、3.5インチ前後が「サブコンパクト」、3インチ以下が「ポケット」と呼ばれる傾向にある。短銃身化に合わせグリップ長も短く(装弾数が少なく)なっていることが多いが、近年の[[グロック19X>グロック 19]]、[[P320キャリー>シグザウエル P320]]のようにコンパクトの銃身長とフルサイズのグリップを組み合わせたモデルも登場している。

 またアメリカでは、法的な枠組みを逆手にとって、[[突撃銃]]や[[短機関銃]]などの自動火器を「名目上の自動拳銃」にコンバートした民間向けモデルも存在する。
 これらは射撃機能はセミオートに限定され、[[ストック>銃床]]を取り払うことで「法的には」拳銃として扱われるように加工されたものである。突撃銃ベ−スでは、ロッキーマウンテンアームズ社の[[パトリオットピストル>自動小銃/RMA パトリオット]]やオリンピックアームズ社の[[OA-93>オリンピックアームズ OA-93]]などの[[AR15>コルト AR15]]ピストル、短機関銃ベースでは、[[H&K>ヘックラー ウント コッホ]]社の[[MP5K>短機関銃/HK MP5K]]のピストル版「SP89」、イントラテック社の[[TEC-9>イントラテック TEC-9]]、[[IMI]]社の[[UZIピストル>短機関銃/IMI マイクロウージー]]などがある。ただしいずれも通常の拳銃と比べればかなり大型と言える。
 映画などではビジュアルや予算の関係でこうしたピストルモデルの登場例も多い。ビジュアル面を重視するためピストルモデルでもフルオート機能を持たせたプロップも頻繁に登場する。

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