*ワルサー モデル1 / Walther Model 1 【自動拳銃】
#ref(Walther_No1_1036.jpg,center,50%,モデル1)
|モデル|全長|銃身長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~モデル1|112mm|50mm|360g|[[.25 ACP>口径#AutoAmmo]]|6+1|ドイツ|
|~モデル2|113mm|50mm|277g|~|~|~|
|~モデル3|127mm|67mm|472g|[[.32 ACP>口径#AutoAmmo]]|8+1|~|
|~モデル4|151mm|88mm|521g|~|~|~|
|~モデル5|113mm|50mm|269g|[[.25 ACP>口径#AutoAmmo]]|6+1|~|
|~モデル6|210mm|121mm|?g|[[9mm×19>口径#AutoAmmo]]|8+1|~|
|~モデル7|135mm|76mm|360g|[[.25 ACP>口径#AutoAmmo]]|8+1|~|
|~モデル8|130mm|73mm|364g|~|~|~|
|~モデル9|99mm|51mm|260g|[[.25 ACP>口径#AutoAmmo]]|6+1|~|

 ワルサー モデル1は、ドイツの[[ワルサー]]社が1908年に開発した、同社初のポケット[[ピストル>自動拳銃]]である。
#ref(Walther_Model_4.jpg,right,around,35%,モデル4の無可動実銃)
 作動方式は[[シンプルブローバック>ブローバック]]、トリガーは[[シングルアクション]]で発射する。スライドはオープントップデザイン。フレーム左側後部にクロスボルト式の[[マニュアルセイフティ>安全装置]](シアを固定)を備えている。[[フロントサイト>オープンサイト]]はあるが、リアサイトはスライド上面の溝を利用するスナッグフリーデザイン。銃身にはテイクダウン用のバレルシュラウドが被せてあり、これを取り外すことで分解するという独特な構造をしている。形状や細かな仕様の違いで、5つのバリエーションが存在する。
 元々は「Selbstlade Pistole Cal.6.35」という名称だったが、後続モデルが登場した際に''「モデル1」''に改名された。

 1909年には改良モデルの''「モデル2」''が登場。スライドをフルカバーデザインに変更し、全体的なバランスの見直しを図っている。他にも、内蔵式[[ハンマー]]に変更、グリップ底部の[[マガジンリリースレバー>マガジンキャッチ]]の大型化、マニュアルセイフティをレバー式に変更、などの改良が施されている。初期型には、チャンバーインジケーターを兼ねる可動式リアサイトとマガジンセイフティが備わっていたが、後期型では製造工程とコストを省くため、両機能とも廃止されている。モデル1ではロングタイプだったテイクダウン用のバレルシュラウドは、銃口先端を覆うショートタイプのものに変更された。

 ''「モデル4〜モデル8(モデル5を除く)」''になるとサイズが大型化するが、1921年には再び小型モデルの''「モデル9」''が登場。オープントップスライドでストライカー式という特徴はモデル1と変わらないが、よりオーソドックスなデザインになっている。ただし、マニュアルセイフティの位置はフレーム左側後部ではなく、[[トリガーガード]]左側後部に変更された。

***バリエーション
|モデル|特徴|h
|~モデル1|[[.25ACP弾]]を使用する小型モデル&br;[[ストライカー>ストライカー システム]]式&br;オープントップスライド&br;ロングタイプのバレルシュラウド|
|~モデル2|.25ACP弾を使用する小型モデル&br;内蔵式[[ハンマー]]&br;フルカバースライド&br;ショートタイプのバレルシュラウド|
|~モデル3|[[.32ACP弾]]を使用する小型モデル&br;主な特徴はモデル2と同じ|
|~モデル4|.32ACP弾を使用する中型モデル&br;主な特徴はモデル2と同じ&br;このモデルのみ、スライド左側に排莢口とエキストラクターがある|
|~モデル5|.25ACP弾を使用する小型モデル&br;主な特徴はモデル2と同じ|
|~モデル6|[[9mmパラベラム弾]]を使用する大型モデル&br;主な特徴はモデル2と同じ&br;全モデルの中で最もサイズが大きい|
|~モデル7|.25ACP弾を使用する中型モデル&br;主な特徴はモデル2と同じ|
|~モデル8|.25ACP弾を使用する中型モデル&br;バレルシュラウドを廃止し、銃口先端までスライドを延長&br;可動式の[[トリガーガード]]がテイクダウンラッチを兼ねる|
|~モデル9|.25ACP弾を使用する小型モデル&br;ストライカー式&br;オープントップスライド&br;フレーム後部にテイクダウンラッチがある|
#br
|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|An einem Freitag um halb zwölf|映画|警備員|モデル4|
|Die Abenteuer des Werner Holt|映画|ギルバート・ウォルゾウ|モデル4|
|GOSICK -ゴシック-|アニメ|木こり(ギデオン・レグラント)|モデル5|
|~|~|殺し屋|~|
|"Hukkunud Alpinisti" hotell|映画|ピーター・グレブスキー|モデル2|
|Krok do tmy|映画|ロニー|モデル9|
|~|~|エヴァ・ヘレノヴァ|~|
|Mesto vstrechi izmenit nelzya|TVドラマ|−|モデル4&br;殺人の証拠品|
|黒猫 (1934年)|映画|ヴィタス・ワーデガスト|モデル4&br;宣伝写真で所持|
|[[ヒトラー 〜最期の12日間〜]]|−|−|項目参照|
|マルコムX|映画|アーチー|モデル4|
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CENTER:このページの画像は[[ウィキメディア・コモンズ>https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Walther_No1_1036.jpg]]及び[[Arundel Militaria>http://www.deactivated-guns.co.uk/]]((無可動実銃を販売しているイギリスの会社。))から転載しています。
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