*ステアー モデル1908 / Steyr Model 1908 【自動拳銃】
#ref(Steyr_1908.jpg,center,60%,ステアー M1908の無可動実銃)
|モデル|全長|銃身長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~M1908|162mm|92mm (3.62in)|630g|[[.32 ACP>口径#AutoAmmo]]|7+1|オーストリア|
|~M1909|125mm|57mm (2.24in)|325g|[[.25 ACP>口径#AutoAmmo]]|6+1|~|

 M1908は、オーストリアの[[ステアー]]社が1909〜1911年及び1919〜1929年に製造していた、[[シングルアクション]]式の[[自動拳銃]]である。
 基本設計はベルギーのパイパー社によるものであり、そのパテントを購入したステアー社により改良されたのが本銃となる。
#ref(Steyr_Model_1908_01.jpg,right,around,25%,ステアー M1908/34)
 パイパー社による基本設計からの変更点は、銃身とグリップの延長、[[アイアンサイト>オープンサイト]]の形状変更、グリップパネルの固定ネジを1個から2個に変更、など。
 作動方式は[[シンプルブローバック>ブローバック]]。フレーム先端を軸として銃身がテイクダウンする''“チップダウンバレル”''という構造をしている。銃身上部にはリコイルスプリングとガイドロッドが配してあり、ロッド後端とスライド先端が噛み合うようになっている。フレーム左側にはバレルロック用のレバーがある。[[ハンマー]]は内蔵式。フレーム左側後部に[[マニュアルセイフティ>安全装置]]、グリップ後部に[[マガジンリリースレバー>マガジンキャッチ]]を備えている。[[スライドストップ]]機能は付いていない。フレーム後部には、[[コッキング]]状態を確認するハンマーインジケーターというピンがある。また、弾倉を引き抜きやすくするため、マガジンプレート前方が極端に延長されている。
 作動方式は[[シンプルブローバック>ブローバック]]。フレーム先端を軸として銃身がテイクダウンする''“チップダウンバレル”''という構造をしている。銃身上部にはリコイルスプリングとガイドロッドが配してあり、ロッド後端とスライド先端が噛み合うようになっている。フレーム左側にはバレルロック用のレバーがある。[[ハンマー]]は内蔵式。フレーム左側後部に[[マニュアルセイフティ>安全装置]]、グリップ後部に[[マガジンリリースレバー>マガジンキャッチ]]を備えている。[[スライドストップ]]機能は付いていない。フレーム後部には、[[コッキング]]状態を確認するハンマーインジケーターというピンがある。また、弾倉を引き抜きやすくするため、マガジンプレート後部が極端に延長されている。
 製造工程と部品点数を省くためエキストラクターは備えておらず、代わりにブリーチ後部に燃焼ガスの抜け穴が設けてある。燃焼ガスの圧力で排莢する機構を採用しているが、不発弾の場合はスライド操作で強制排出ができないので、銃身を折り曲げた上で、ツール等を使って直接取り除く必要がある。

 後に改良モデルの''「M1908/34」''が登場。M1908のスライドは小型で操作し辛かったことから、より大型のものに変更されている。スライドがフレーム両脇を覆うような形状になったので、M1908では露出していた排莢口は塞がれている。それに伴い、[[リアサイト>オープンサイト]]と[[コッキング]][[セレーション]]の形状も変更された。1909年には、[[.25ACP弾]]を使用する小型モデル''「M1909」''が登場。これには、ロングバレルを備えたモデルも存在する。
 また、アメリカ輸出向けとして[[.45ACP弾]]を使用する試作モデルも開発されている。

 オーストリア・ハンガリー帝国の軍や警察では、個人が購入する[[サイドアーム]]として人気があった。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|Bors|TVドラマ|ボーズ|−|
|Bors|TVドラマ|ボーズ|M1908|
|~|~|士官|~|
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CENTER:このページの画像は[[Arundel Militaria>http://www.deactivated-guns.co.uk/]]((無可動実銃を販売しているイギリスの会社。))及び[[ウィキメディア・コモンズ>https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Steyr_Model_1908_01.jpg]]から転載しています。
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