M1913は、ドイツのザウエル&ゾーン社が1913〜1929年に製造していた、ストライカー式の自動拳銃である。
スライドは一般的な自動拳銃のものとは異なり、チューブ型という特徴的な形状をしている。トリガーはダブルアクションオンリー。
フレーム左側にマニュアルセイフティ、グリップ底部にマガジンリリースレバーを備えている。トリガーガード内側にトリガーと連動したスライドキャッチ用ラッチがあり、トリガー操作のみでホールドオープンを解除できる。テイクダウンするには、スライド後部のキャップを外して内部のストライカーやブリーチブロックを引き抜いた後、スライドを取り外す。
初期モデルにはマガジンセイフティ(レシーバー左側にはON/OFF用のボタン)があったが、後に廃止されている。初期モデルのマニュアルセイフティはトリガーを固定するのみで、落下時の暴発は防げなかったが、後にシアの結合を解除する構造に変更されている。
1920年には.25ACPモデルの「M1919」、1926年には輸出モデルの「M1926」、1930年には改良モデルの「M1930」がそれぞれ登場している。
モデル | 特徴 |
M1913 | 基本モデル 機能の細かな違いで、3つのバリエーションがある |
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M1919 | .25ACPモデル M1913よりも小型化されている |
M1926 | M1913の輸出向けモデル マニュアルセイフティの改良 トリガーガード内のスライドキャッチ用ラッチを廃止 |
M1929 | ドイツ国内の軍・警察向けモデル 本体後部にコッキングインジケーター用のピンを追加 ランヤードリング装着用にグリップを加工してある |
M1930 | M1913の改良モデル エルゴノミクスグリップの採用 |
Behördenmodell | トリガーセイフティを追加したモデル |
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
スーパーフライ | 映画 | スカッター | − |
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