*イントラテック CAT-9 / Intratec CAT-9 【自動拳銃】
#ref(intcat9.gif,center,イントラテック CAT-9)
|モデル|銃身長|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~CAT-9&br;CAT-380|~3in|140mm|600g|[[9mm×19&br;.380 ACP>口径#AutoAmmo]]|7+1|アメリカ|
|~CAT-40&br;CAT-45|~3.25in|161mm|539g|[[.40 S&W&br;.45 ACP>口径#AutoAmmo]]|6+1|~|

 CAT("CAT"egory)シリーズは、アメリカのイントラテック社が1993〜2001年に製造していた、小型の[[ポリマーフレーム]][[ピストル>自動拳銃]]である。原型となったのは、イスラエル人銃器デザイナーのネヘミヤ・シルキスが設計したオールスチール製のSD-9ピストルで、CATシリーズの設計も同氏が手がけている。

 撃発は[[ストライカー>ストライカー システム]]方式で、トリガーは[[ダブルアクションオンリー>ダブルアクション]]。特徴的な点は一般的な[[ショートリコイル]]方式ではなく、[[シンプル・ブローバック>ブローバック]]方式で動作する事である。[[グロック>グロック 17]]に似た四角いスライドには一般的な[[アイアンサイト>オープンサイト]]は無く、上面に設けられた溝をサイトの代わりとして使用する。グリップのフロントストラップには[[フィンガーグルーブ]]加工、バックストラップにはハイグリップ用の窪みがあるなど、エルゴノミクスデザインが採り入れられている。トリガーは軽量化のため3つの穴が開いた独特なデザイン。
 前述の通り、シンプル・ブローバック方式であるため構造はシンプルになっており、コンパクトさや低価格化に一役買っている。しかし反動軽減効果のほとんど無い動作方式であるため[[9mmパラベラム>9mmパラベラム弾]]のような強力な拳銃弾では反動は猛烈なもので、小ささも相まって操作性は悪かったようである。他にもトリガーの品質が悪い、''アイアンサイトが無い''など、低い価格相応の品質の悪い商品であったようである。

 1980年代後半、アメリカ国内の銃規制運動の高まりから駆け込み需要が生じると予測したイントラテック社が、護身用[[拳銃]]マーケットへの参入を決めたことが開発のきっかけ。しかし護身用として設計されているはいるが、犯罪者御用達の[[TEC-9>イントラテック TEC-9]]シリーズを作ったメーカーの製品という先入観と、全体が黒ずくめで飾り気の無いデザインが、銃規制派の人間にかえって攻撃的なイメージを抱かせてしまう。一部メディアからは「アサルトウェポンと[[サタデーナイトスペシャル]]を足して2で割ったような銃」とまで批判されたという。
 社会的評価のみならず前述のように性能面・品質面でも問題があったため、売り上げ状況は芳しくなかったようである。当時は少しでも外見の似たポリマーフレーム拳銃製品はグロック社による執拗な特許侵害訴訟の対象となっていたが、本製品はイントラテックが破産するまでの8年間普通に販売され続けた辺り、どの程度市場で存在感を持っていたかが窺える。

 当初は、[[9mmパラベラム>9mmパラベラム弾]]モデルの''「CAT-9」''と[[.380ACP>.380ACP弾]]モデルの''「CAT-380」''だけだったが、1996年には[[.40S&W>.40SW弾]]モデルの''「CAT-40」''と[[.45ACP>.45ACP弾]]モデルの''「CAT-45」''が登場した。


|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[GALACTICA/ギャラクティカ]]|−|−|項目参照|
|サンクチュアリ|TVドラマ|ウィル・ジンマーマン博士|シーズン4・第6話|
|ハイテク武装車バイパー|TVドラマ|ビリー・レノックス|台詞で「X線検査に探知されない」と説明がある|
|~|~|ダナ・キャロー|~|
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