*自衛隊 / JSDF:Japan Self-Defense Forces [#qc163ec4]

 攻撃はあくまでも専守防衛、つまり正当防衛によってでないと出来ない、歪な国防軍事組織。
 陸軍に相当する陸上自衛隊、海軍に相当する海上自衛隊、空軍に相当する航空自衛隊の3つがあり、それぞれに幹部養成学校(士官学校のようなもの)が存在している。また、組織の最高司令官たる地位と権限は内閣総理大臣が持つ。
 現在の組織人員数は約28万人であり、徴兵制ではなく志願制を取る。
 純然たる軍人兵士という立場ではなく、あくまでも身分は公安職の公務員という立場であるため、仮に犯罪行為に手を染めると、規律保持と犯罪行為の防止が任務の憲兵隊ではなく、[[警察>警察庁]]によって身柄を拘束されて法的に罰せられる(よって、軍法会議が存在しない)。そのために「自分達はどういう存在か」という疑問を持つ者も少なくはないが、“仕事”に関しては一級品である。

 アメリカ軍の意向が反映されているのか、特に海軍戦闘能力、いわゆる制海能力が突出して高いが、陸戦能力と制空戦力は決して高いとは言えないのが実情である。
 その証拠に海上自衛隊の作戦遂行能力は世界有数であるが、逆に陸戦能力は正規軍どうしの正面戦闘という旧来の形態が未だに残っている(但し、現状正面戦闘(正規戦)から、主力を特殊戦闘(非正規戦、対テロ/ゲリコマ)に変更した軍の方が遥かに少ない為、一概には責められない。ただし、日本が島国である以上、正規戦より非正規戦の方が起こり易いのは確か)。
 航空自衛隊においては主力である要撃戦闘機F-15J/DJのアクティブレーダー誘導ミサイル運用能力付与を始めとした更なる近代化と、多彩な兵装バリエーションを有する次世代の支援戦闘機の導入((現在F-4EJ改ファントムの後継として、実質、F/A-18E/Fスーパーホーネットと、F-22Aラプター(ステルス機)の2機種(どちらもアメリカ製)が競合中で、他の候補を挙げれば、英独伊西協同開発のユーロファイター2000タイフーンがある。))が望まれる。現在の主力支援戦闘機(戦闘攻撃機)であるF-2はペイロードは大きいが、精密誘導対地兵装がJDAMに限定されている為だ。
 しかしその一方で、空自のAWACS/AEWの運用やバッジシステムの構築など早期警戒と管制能力は非常に高く、これは現代戦において単純な装備の優劣以上の意味を持つ。そのため「制空能力」という総合的な能力を見た場合、航空自衛隊の能力は高いといって差し支えないだろう。
 更に、現在、北朝鮮危機を踏まえ、スタンドオフ戦闘能力(敵基地攻撃能力の一環)に関しても研究されている。

 国防組織とは言っても、特殊戦闘技術体得には消極的であったが、周辺諸国や国際的な事情(9.11テロなどのテロ攻撃)などの変化に伴う自衛隊そのもの組織改変が行われた。これにより、陸自にはSOG(特殊作戦群=アメリカ陸軍の[[グリーンベレー]]、あるいは[[デルタフォース]]に相当)と、南方海域での作戦を主任務とする西部方面普通科連隊(海兵隊に相当)が、海自にはSBU(あるいはSGTともいう。特別警備隊=アメリカ海軍の[[SEAL]]に相当)が、そして空自にはレーダー基地警備や破壊工作阻止にあたる空軍特殊部隊というべき『基地警戒教導隊』が設置され、一部の部隊は作戦に投入されて稼動中である。
 海外派遣は憲法や法的な拘束が原因で不可能であったが、現在はイラク南部ムサンナ州のサマワに600人の復興支援部隊が展開されている。この部隊はPKO活動に伴う派遣ではない部隊派遣であり、これまでとは比較対象にならない程の重武装をしている。2006年8月ごろには、これらの復興支援部隊の地上部隊は撤退が既に完了している(空自は、未だ活動中)。

 そしてその流れにより内閣府の外局である防衛庁を独立した中央省庁である、防衛省への格上げを可能とする法案が2006年11月下旬に与党と民主党の賛成多数で可決されて衆院を通過、12月に参院での審議が行われて、賛成多数で可決・成立し、2007年1月9日、防衛庁は、防衛省に昇格した。


***歴史 [#a3475b37]
|年|月日|組織|備考|h
|1950|8月14日|警察予備隊|GHQ指令に基づくポツダム政令により組織|
|1952|4月26日|海上警備隊|海上保安庁法の改正により組織|
|同|8月1日|保安庁&br;警備隊|警察予備隊の管理運営のため設置&br;海上保安庁から保安庁に移管されると共に海上警備隊から改称|
|同|10月15日|保安隊|警察予備隊から改称|
|1954|7月1日|防衛庁&br;陸上自衛隊&br;海上自衛隊&br;航空自衛隊|防衛庁設置法の施行により保安庁を前身として組織&br;自衛隊法の施行により保安隊を前身として組織&br;自衛隊法の施行により警備隊を前身として組織&br;自衛隊法の施行により新規に組織|
|2007|1月9日|防衛省|防衛庁から昇格。自衛隊法の改正で、海外派遣が本来任務に格上げされる|
***装備変遷 [#d39622d1]
|年代|歩兵銃|拳銃|短機関銃|機関銃|擲弾発射機|対戦車火器|対空誘導弾|その他|h
|~1950|[[7.62mm小銃M1>スプリングフィールド M1]]|[[11.4mmけん銃>コルト ガバメント]]|[[11.4mm短機関銃M3>GM M3]]|[[M1919>ブラウニング M1917]]&br;[[12.7mm重機関銃>ブラウニング M2]]|−|[[M9>US M1A1]]|−|−|
|~1962|v|v|v|[[62式7.62mm機関銃>住友重機械 62式機関銃]]|−|v|−|−|
|~1964|[[64式7.62mm小銃>豊和工業 64式小銃]]|v|v|v|−|v|−|−|
|~1979|v|v|v|v|−|[[84mm無反動砲>FFV M2]]|[[携帯式地対空誘導弾スティンガ>GD FIM92]]|−|
|~1982|v|[[9mmけん銃>シグザウアー P220]]|v|v|−|[[ヒューズ TOW]]|v|−|
|~1989|[[89式5.56mm小銃>豊和工業 89式小銃]]|v|v|v|−|v|v|−|
|~1990|v|v|v|v|−|[[110mm個人携帯対戦車榴弾>DNAG パンツァーファウストIII]]|v|−|
|~1991|v|[[9mm機関けん銃>ミネベア 9mm機関けん銃]]|[[9mm機関けん銃>ミネベア 9mm機関けん銃]]|v|−|v|[[91式携帯地対空誘導弾>東芝 91式携帯地対空誘導弾]]|−|
|~1995|v|v|v|[[5.56mm機関銃 MINIMI>FN ミニミ]]|−|v|v|−|
|~1996|v|v|v|v|[[96式40mm自動てき弾銃>豊和工業 96式自動てき弾銃]]|v|v|−|
|~2004|v|v|v|v|v|v|v|[[対人狙撃銃>レミントン M700]]|
|~2006|v|v|v|v|06式小銃てき弾(小銃榴弾)|v|v|v|
|~現行|[[89式小銃>豊和工業 89式小銃]]&br;[[64式小銃>豊和工業 64式小銃]]&br;[[7.62mm小銃M1>スプリングフィールド M1]]|[[9mmけん銃>シグザウアー P220]]&br;[[9mm機関けん銃>ミネベア 9mm機関けん銃]]|[[11.4mm短機関銃M3>GM M3]]&br;[[9mm機関けん銃>ミネベア 9mm機関けん銃]]|[[5.56mm機関銃 MINIMI>FN ミニミ]]&br;[[62式7.62mm機関銃>住友重機械 62式機関銃]]&br;[[12.7mm重機関銃>ブラウニング M2]]|[[96式40mm自動てき弾銃>豊和工業 96式自動てき弾銃]]&br;06式小銃てき弾|[[84mm無反動砲>FFV M2]]&br;[[110mm個人携帯対戦車榴弾>DNAG パンツァーファウストIII]]&br;[[ヒューズ TOW]]|[[携帯式地対空誘導弾スティンガ>GD FIM92]]&br;[[91式携帯地対空誘導弾>東芝 91式携帯地対空誘導弾]]|[[対人狙撃銃>レミントン M700]]&br;[[対物狙撃銃>バレット M90]](採用されるとの情報がある模様)&br;[[GE M61]](空自、海自用)|

+■在籍/出身の人物(実在)
板垣 恵介(漫画家)
今井 雅之(俳優)
志方 俊之(軍事評論家/大学教授)

+■在籍/出身の人物(架空)
一藤 二孝 二等陸佐?([[サイレン2>サイレン]] ※副連隊長?(三沢の上官である事と設定年齢、自衛隊員屍人の独り言から推測))
沖田 宏 二等陸曹([[サイレン2>サイレン]])
角松 洋介 二等海佐([[ジパング]])
永井 頼人 陸士長([[サイレン2>サイレン]])
三沢 岳明 三等陸佐([[サイレン2>サイレン]])
仙石 恒史 海曹長([[亡国のイージス]] ※先任伍長)
如月 行 一等海士([[亡国のイージス]])
宮津 弘隆 二等海佐([[亡国のイージス]])
竹中 勇 三等海佐([[亡国のイージス]])
風間 雄大 三等海尉([[亡国のイージス]])
古森 和尋 一等陸佐([[Op.ローズダスト>市ヶ谷シリーズ]])
羽住 克広 一等陸尉([[Op.ローズダスト>市ヶ谷シリーズ]])
丹原 朋希 三等陸曹([[Op.ローズダスト>市ヶ谷シリーズ]])
音無 誠二 二等陸佐(サイレントコアシリーズ)
土門 康一 三等陸佐(サイレントコアシリーズ)
司馬 光 三等陸佐(サイレントコアシリーズ)
田口 芯太 士長(サイレントコアシリーズ)
御堂 走馬 士長(死に至る街、サイレントコアシリーズ)
比嘉 博美 一士(サイレントコアシリーズ)

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