#author("2024-01-17T09:56:06+09:00","default:user","user") *ウィンチェスター M1912 / Winchester Model 1912 【散弾銃】 [#j915c5dc] #ref(800px-Winchester_Model_12_Shotgun__1785.jpg,center,nolink,70%,ウィンチェスター M1912) |全長|重量|口径|装弾数|製造国|h |モデルによって様々|モデルによって様々|[[12ゲージ&br;16ゲージ&br;20ゲージ&br;28ゲージ>ゲージ]]|5 or 6|アメリカ| [[ウィンチェスター]]社の[[ポンプアクション]]式[[散弾銃]]「[[M1897>ウィンチェスター M1897]]」は、リピーター(連発式)・ショットガンの元祖と呼ばれる傑作銃だったが、[[ハンマー]]が露出式なので色々と問題も多かった。 そこで登場したのが、トーマス・クロスレイ・ジョンソンが設計した、同社初の[[ハンマー内蔵式>ハンマーレス]]ショットガン「M1912」である。1919年以降は「M12」に改名し、その名で広く知られている。 ポンプアクション式散弾銃デザインの基礎を築き、“パーフェクト・リピーター”の別名を持つ。1912年の登場から1963年の製造中止までの間、200万挺ものM12が製造された。 #ref(Shotgun_win12_800.jpg,right,around,nolink,60%,トレンチガン) 銃身長、[[ゲージ]]、[[チョーク]]、銃身の形状(ノーマル、リブ付き、ベンチレーテッドリブ付き)、フォアエンドの形状、[[ストック>銃床]]の材質などの様々なバリエーションが存在する。 発売当初は20ゲージモデルのみだったが、後に12・16・28ゲージモデルが登場した。.410口径モデルは存在しないが、M12のスケールダウン版である「M42」が対応している。 現在、ショットシェルの全長は2-3/4インチが主流だが、初期のM12のショットシェルは、12ゲージで2-5/8インチ、16ゲージで2-9/16インチ、20ゲージで2-1/2インチと統一性が無かった。そのため、1930年以降に製造された全てのモデル(一部は除く)は薬室のサイズが改良され、2-3/4インチシェルに対応する措置がとられた。 様々なバリエーションがある中、アメリカ軍が使用した“トレンチガン”はことに有名である。第一次世界大戦では約2万挺、第二次世界大戦では約8万挺のM12をアメリカ軍が購入。先代のM1897同様、トリガー引きっぱなしでフォアエンドを前後させることで[[スラムファイア]]が可能だったため、塹壕内の接近戦で威力を発揮した。その後、朝鮮戦争とベトナム戦争初期にも投入された実績を持つ。 しかし、スチール部品の鍛造・機械加工は製造コストがかかり、また1950年に[[レミントン]]社の傑作ショットガン・[[M870>レミントン M870]]が登場したこともあって、1963年に製造中止となり、愛好家向けの復刻生産がわずかに行われるのみとなった。 その後2006年までは、US リピーティングアームズ社による製造・販売が行われていた。 ちなみにベトナム戦争中、アメリカ軍のM12のほとんどは消耗が激しく、またウィンチェスター社の在庫も使い尽くしており、その後穴を埋めたのがイサカ社の[[M37>イサカ M37]]である。 ***各種バリエーション [#m7c8a5b4] |モデル|製造期間|銃身長|ゲージ|その他特徴|h |~スタンダード|1912〜1963年|26,28,30,32in|12,16,20,28|最初期モデル。溝付きフォアエンド。| |~トラップ|1914〜1963年|30in|12|チェッカー付きフォアエンド。[[グリップ>銃把]]はセミピストルかストレートタイプ。特注クルミ材| |~ブラックダイヤモンド・トラップ|1914〜1963年|30in|12|グリップのチェッカーがダイヤモンド型。他はトラップと同様| |~ピジョン|1914〜1963年|26,28,30,32in|12,16,20,28|特注モデル。レシーバーが[[エングレーブ]]仕様。オイルフィニッシュ&br;チェッカー付きフォアエンド。グリップはセミピストルかストレートタイプ。特注クルミ材| |~トーナメント|1914〜1963年|30in|12|チェッカー付き小型フォアエンド。グリップはセミピストルかストレートタイプ| |~ライオット|1918〜1963年|20in|12|ショートバレル。バックショット用のシリンダー型[[チョーク]]。溝付きフォアエンド。レシーバーに"U.S."ロゴ| |~トレンチ|1918〜1963年|20in|12|ショートバレル。放熱バレルジャケット((放熱穴の一列の数は、第一次世界大戦モデルでは6つ、第二次世界大戦モデルでは4つ。))。[[M1917バヨネット>銃剣]]用の着剣装置&br;酸化被膜処理。溝付きフォアエンド。レシーバーに"U.S."ロゴ| |~スキート|1933〜1963年|26in|12,16,20,28|スキート競技用チョーク。チェッカー付き延長型フォアエンド| |~ヘビーダック|1935〜1963年|30,32in|12,16,20,28|全長3インチのショットシェル((弾薬はスーパースピードとスーパーXの2種で、“3インチマグナム”とも呼ばれる。))が使用可能。溝付きフォアエンド。リコイル軽減用のラバー製バットプレート| |~スーパーフィールド|1935〜1963年|26,28,30in|12,20|リブ付きバレルオンリー。チェッカー付きフォアエンド。特注クルミ材| |~フェザーライト|1959〜1962年|26,28,30,32in|12,16,20,28|軽量合金モデル。溝付きフォアエンド| #br |登場作品|ジャンル|使用者|備考|h |Condemned 2: Bloodshot|ゲーム|イーサン・トーマス|[[ソードオフ]]モデル| |[[FRINGE/フリンジ]]|−|−|項目参照| |[[Return to Castle Wolfenstein: Tides of War>ウルフェンシュタイン]]|−|−|項目参照| |[[X-MEN:ファースト・ジェネレーション]]|−|−|項目参照| |アカギ|漫画|鷲巣&br;赤木しげる|イメージ映像&br;[[スリング]]付| |悪魔の赤ちゃん|映画|警官|−| |[[アンタッチャブル]]|−|−|項目参照| |ウォルター少年と、夏の休日|映画|ガース・マッケーン|ライオット| |[[宇宙戦争]]|−|−|項目参照| |巨大蟻の帝国|映画|保安官助手|鈍器としても使用| |[[キングコング2>キングコング#sf363a90]]|−|−|項目参照| |ザ・松田 超人最強伝説|漫画|ダニー・トラボルタ|−| |[[猿の惑星]]|−|−|項目参照| |ジェニファー8|映画|フレディ・ロス|−| |[[スーパーマン]]|−|−|項目参照| |[[続・激突!カージャック]]|−|−|項目参照| |[[ダーティハリー]]|−|−|項目参照| |[[太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-]]|−|−|項目参照| |テキサス・チェーンソー ビギニング|映画|ホイト保安官|ライオット| |デッドマン・ダウン|映画|麻薬密売組織構成員|M1912| |[[トゥームレイダー]]|−|−|項目参照| |[[トランスフォーマー>トランスフォーマーシリーズ]]|−|−|項目参照| |ニュートン・ボーイズ|映画|ジョー・ニュートン&br;ドック・ニュートン|−| |[[バットマン ビギンズ>バットマンシリーズ#begins]]|−|−|項目参照| |[[パブリック・エネミーズ]]|−|−|項目参照| |ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅|映画|制服警官|トレンチガン| |[[ブルース・ブラザース]]|−|−|項目参照| |ヘブンズ・プリズナー|映画|トゥート|−| |[[ベルベット アサシン]]|−|−|項目参照| |[[マーズ・アタック!]]|−|−|項目参照| |[[マッドマックス]]|−|−|項目参照| |[[メダル オブ オナー エアボーン&br;メダル オブ オナー ライジングサン>メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照| |[[要塞警察>アサルト13 要塞警察]]|−|−|項目参照| |ラスト・サバイバーズ|映画|ケンダル|[[スリング]]付&br;鈍器としても使用| |~|~|放浪者|ケンダルの物を奪う| |[[ラストマン・スタンディング]]|−|−|項目参照| |[[ラッキーナンバー7]]|−|−|項目参照| |[[力王]]|−|−|項目参照| |蓮華伝説アスラ|漫画|機動隊員|発砲シーンなし| |[[ロボコップ]]|−|−|項目参照| |[[ワイルドバンチ]]|−|−|項目参照| |[[若き勇者たち]]|−|−|項目参照| |[[ワンスアンドフォーエバー]]|−|−|項目参照| #hr CENTER:このページの画像は[[ウィキメディア・コモンズ>http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Winchester_Model_12_Shotgun._1785.jpg]]から転載しています。 CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 #hr ---- #pcomment