#author("2021-04-25T22:34:11+09:00","default:user","user")
*銀弾 / Silver bullet [#o4d632dc]

 ファンタジーやホラー物のフィクションに登場する、銀でできた[[弾丸>弾薬]]の事。

 銀はそれ自体の殺菌作用や、毒(ヒ素など)に触れると黒く変色する性質から『魔除け』などの効果を持つとされ、高級食器(暗殺の防止)や宗教用具に用いられてきた。神話や民間伝承でも狼男などの"化け物退治"用に銀製の武器を使用する事がポピュラーであり、それを現代の武器『銃』にまで発展させた物が『銀弾』である。

 現在でも"化け物退治"用(?)として広く採用されており、ホラー系フィクションではほとんど定番武器として登場する。(映画[[「アンダーワールド」>アンダーワールド]]等を参照の事)
 但し、銀は「柔らかい」「やや軽い」「サビやすい」そして「高価」と、素材としては欠点ばかりで弾丸としての利点はほぼ皆無である。

 類似品として[[水銀弾]]があり、上述の[[「アンダーワールド」>アンダーワールド]]では血液内に浸透して内部から"浄化"する特殊な弾丸として描かれている。漫画[[「ヘルシング」>ヘルシング]]でも"法儀式済み水銀弾頭"が登場するが、こちらは水銀を[[ストッピングパワー]]増強の目的で使用しており、"浄化"作用は法儀式で付与している模様。


 当然だが、東京マルイが販売している銀ダンエアガンは、銀製のBB弾ではない。


//銀の弾丸(英語:Silver bullet)とは銀で作られた弾丸で、西洋の信仰において狼男や悪魔などを撃退できるとされ、他にも「銀の銃弾」、「銀弾」などと呼ばれて装飾を施された護身用[[拳銃]]と共に製作される。

// 伝説やフィクションの世界で通常の弾丸では通用しない吸血鬼や狼男、魔女なども銀の弾丸ならば射殺出来るとされ、対象の弱点が銀でない場合でも、単純に攻撃力の増大を目的として配備される場合もあるが、科学的な裏付けの存在しない物語上の理由である。

// 現実には、銀は弾丸として消費するには高価な金属なので、宗教的・象徴的な存在としてしか用いられない。現代でも銃規制の比較的緩い国で銀の弾丸が製造される例が無いわけではないが、お守りやジョーク商品に近い存在である。また、仮に銀の弾丸を使用しても、銀の比重は10.49と鉛の比重(11.36)よりも軽く、一般的な鉛製の弾丸と比べて優れた殺傷力が得られるわけではない。

// 余談だがこうした銃弾が作られるようになったのには銀には高い殺菌作用があり、またヒ素化合物の一つである硫化ヒ素と反応して黒変する性質があるため、古くから病をもたらす未知の存在へ対抗する手段として経験則的に知られていたからだと思われる。

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