カービンとは、騎兵が馬上で扱う事を考慮して、銃身長を切りつめ取り回しを良くした小銃の総称で、兵が銃を肩から提げるのに利用した革ベルトのカラビナに由来すると云われる*1。騎兵銃または騎銃という呼び名は、その用途に由来した訳語である。既に騎兵は絶えて久しいが、その名残から銃身長を切りつめた銃の事を、未だにこのように呼ぶ。
単発銃の時代、騎兵は通常、発砲後、馬上で銃をカラビナに吊り下げ、サーベル等で白兵戦に持ち込んでいた(走っている馬に跨ってのリロードは、至難の業だった為)。因みに、イタリア国家憲兵隊:『カラビニエリ』の名の由来も同様で、創設当初、隊員の装備がカービンであることが多かったことから。
小型で持ち運びやすく取り回しも良いが、反動・マズルブラスト・発射音が激しくなったり、命中精度が落ちたりという欠点も持ち合わせている。
現在では特に、密林、市街地戦闘での取り回しのよさから、軍・警察特殊部隊等では頻繁に用いられている*2。これらは主にアサルトライフルの全長を短くしたものであり、『アサルトカービン』と呼ばれることもある。例として、M4、AKS74Uなどが挙げられる。
また、拳銃にストックや長銃身を備えたものや、セミオート化して銃身を延長した短機関銃を「カービン」と称して販売する形式も古くからある。
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