*機動警察パトレイバー [#hc52614d]
RIGHT:1987〜2002,ゆうきまさみ/ヘッドギア

 ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した汎用人間型作業機械『レイバー』。しかし、それはレイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。警視庁は続発するレイバー犯罪に対抗すべく本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称「特車二課」、パトロール・レイバー中隊――『パトレイバー』の誕生である。(第1期OVAシリーズ、オープニングより)

***パトレイバーの火器
 AV-98の武装として脚部に収納されている巨大な六連装[[リボルバー>回転式拳銃]]は、実在のそれをモデルにデザインされたもので、劇中では「リボルバーカノン(([[リヴォルヴァーカノン]]との関連性は無い))(和名は機動速射野砲:ミニパト情報)」と呼称されている。
 媒体ごとに設定が異なっており、モデルとされた実銃にも変遷がある。最初のOVAシリーズでは[[コルト パイソン]]。コミック版では[[S&W M586>SW M686]]。劇場版第1作および以降の映像作品では[[スマ>SW M19]][[イソン>コルト パイソン]]となり、口径も20mmから37mmへとスケールアップしている。執行実包は第1期OVAは実包全長22cmの機関砲弾。劇場版第1作以降は[[ホローポイント弾]]((劇場版第1作で泉が再装填をするシーンにおいて、ホローポイント弾であることが明瞭に分かる。同様に第2期OVA第7(4)話ではシリンダー部分がアップになり、弾頭の形状がホローポイントである事が確認できる。))なおミニパト第1話では弾道を安定させる為の被帽を被せた[[ジャケッテッド・ホローポイント弾>ホローポイント弾]]であると説明されている((「今まで登場した弾丸の先っぽは尖ってた」が理由だが、弾頭が尖っていたのは第1期OVAのみである。))。

 媒体ごとに設定が異なっており、モデルとされた実銃にも変遷がある。最初のOVAシリーズでは[[コルト パイソン]]。コミック版では[[S&W M586>SW M686]]。劇場版第1作および以降の映像作品では[[スマ>SW M19]][[イソン>コルト パイソン]]となり、口径も20mmから37mmへとスケールアップしている。執行実包は第1期OVAは実包全長22cmの機関砲弾。劇場版第1作および以降の映像作品では[[ホローポイント弾]]((劇場版第1作で泉が再装填をするシーンにおいて、ホローポイント弾であることが明瞭に分かる。同様に第2期OVA第7(4)話ではシリンダー部分がアップになり、弾頭の形状がホローポイントである事が確認できる。))なおミニパト第1話では弾道を安定させる為の被帽を被せた[[ジャケッテッド・ホローポイント弾>ホローポイント弾]]であると説明されている((「今まで登場した弾丸の先っぽは尖ってた」が理由だが、弾頭が尖っていたのは第1期OVAのみである。))。

 2011年出版の小説『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』では「巨大な輪胴式散弾銃」として設定し直された。モデルは[[コルト パイソン]]。近接戦闘用なのでストッピングパワーを重視して設計されている。また付随被害を抑える為に銃口のチョークは深い。執行実包として対レイバー用のショットシェル((軟鉄製で直径3センチほどの球形弾を9発収納し、「12番OOB」と呼称される。))5発とスラッグショット((コンクリート製の壁を撃ち抜くなどの特殊用途用。))1発を装填する。実包の口径は公称37ミリとされているが、これは弾頭に見える樹脂製の被帽の内径である。薬莢の長さは40センチほど。

**アニメシリーズ
***第1期OVA [#ued662a7]
|使用者|銃器名|備考|h
|香貫花 クランシー|[[コルト 1911A1>コルト ガバメント]]|第2話|
|決起軍|[[豊和工業 64式小銃]]|一部[[銃剣]]付き|
|~|[[住友重機械 62式機関銃]]|第5話|
|~|[[ミネベア9mmけん銃>自動拳銃/P220]]||
|太田 功&br;(98式AVプロトタイプに搭乗して使用)|[[GAU-8/A>GE GAU-8]]|第6話&br;細部は不明|
***TV [#ued662a7]
|使用者|銃器名|備考|h
|太田 功|[[レミントン M31]]|RS|
|イワン・イワノビッチ・イワノフスキー|[[USSR AK74]]|第9話|
|「山の小屋」テロリスト|[[照明銃>ワルサー カンプピストル]]|第16話|
|自衛隊員|[[豊和工業 89式小銃]]|第21話|
|タクシー運転士|[[トンプソン>短機関銃/オートオードナンス トンプソン]]|第44話|
***第2期OVA [#ued662a7]
|使用者|銃器名|備考|h
|泉 野明|[[レミントン M31]]|第7(4)話、第13話&br;RS|
|篠原 遊馬|~|~|
|太田 功|~|~|
|太田 功|[[ニューナンブ M60 3インチ>ミネベア M60]]|第10話&br;モデルガン?|
|整備班員|[[USSR AK47]]|第8話&br;エアガン、折り畳みストック|
***劇場版[#gd97172e]
|作品|使用者|銃器名|備考|h
|THE MOVIE|陸上自衛隊空挺部隊|[[FFV M2]]|冒頭の対強襲レイバー戦時|
|~|~|[[豊和工業 89式小銃]]|−|
|~|~|97式対レイバーライフル|オリジナル|
|~|泉 野明|[[点火用信号拳銃>ワルサー カンプピストル]]|−|
|~|~|[[レミントン M31]]|RS&br;再装填せずに8発撃つ|
|~|進士 幹康|[[レミントン M31]]|RS|
|~|香貫花 クランシー|[[AM オートマグ]]|−|
|~|山崎ひろみ|97式対レイバーライフル|陸自からの借り物(そして紛失)|
|THE MOVIE2|篠原 遊馬|[[レミントン M31]]|RS&br;ライフルグレネード式の閃光弾も使用|
|~|進士 幹康|~|RS&br;再装填せずに10発撃つ|
|~|山崎ひろみ|20mm対レイバー機関砲|[[97式自動砲>小倉陸軍造兵廠 九七式自動砲]]ベースのオリジナル&br;一作目とは別物|
|~|南雲 忍|[[シグ P210]]|発砲無し|
|~|自衛隊員|[[豊和工業 89式小銃]]|−|
|~|警察の狙撃手|[[HK PSG1]]|飛行船に対し使用|

*** WXIII[#gd97172e]
 漫画版エピソード「廃棄物13号」を原案にレイバー連続襲撃事件を捜査する二人の刑事が主役で特車2課の活躍はレイバーによる戦闘のみに留めている。
|使用者|銃器名|備考|h
|自衛隊員|[[豊和工業 89式小銃]]|−|
|~|[[DNAG パンツァーファウストIII]]|−|
|~|[[携帯放射器>US M2火炎放射器]]|−|
***ミニパト 第1話『吼えろ リボルバーカノン』 [#p1bf3e25]
|使用者|銃器名|備考|h
|太田 功|[[レミントン M31]]|RS|
|香貫花 クランシー|[[ガバメント M1911A1>コルト ガバメント]]|−|
|南雲 忍|[[シグザウエル P220>自動拳銃/P220]]|絵はP220だが、セリフ上では[[SIG・ザウエル P210>シグ P210]]|

**小説
***TOKYO WAR [#gd97172e]
 2002年冬―
 自衛隊機による横浜ベイブリッジ爆撃、そして情報操作によって東京は架空の戦時下に置かれる・・・
 その事態収拾に特車2課第2小隊が集結する!

 監督の押井守自らによる劇場版第2作のノベライズ版。近未来の「2.26事件」を描き、現代の日本の平和を問う「機動警察パトレイバー」シリーズの枠を超えた作品。
|使用者|銃器名|備考|h
|自衛隊員|[[豊和工業 89式小銃]]|−|
|南雲 忍|[[SIG・ザウエルP220>自動拳銃/P220]]|発砲無し&br;.45ACP弾を使用&br;2005年出版のハードカバー版では9ミリ弾を使用|
|篠原 遊馬|ショットガン|9番ゲージ&br;閃光弾も使用|
|進士 幹康|~|9番ゲージ|
|山崎ひろみ|対レイバーライフル|20ミリ高速徹甲弾を使用&br;重量32キロ&br;通常は3人で運用|
|イクストル|[[20mmバルカン砲>GE M61]]|映画版では3連20mmガトリング砲|

 日本で最も成功したメディアミックス作品の一つ。
 1982年にゆうきまさみが「警視庁のロボット」と言う思い付きを友人の出渕裕に話した事からスタートした企画。伊藤和典、高田明美らが参加し、最後に押井守が参加した。さらにOVAの販売促進のためにゆうきまさみ自身が週刊少年サンデーで漫画を連載をする運びとなり、その後TVシリーズや劇場版、小説版、ゲームも製作された。
 よく原作論争がされるがそもそも原作と言うものは存在しない。あえて言うならヘッドギアが作った設定が原作と言える(アニメのクレジットでも原作ヘッドギアとなっている)。また基本設定こそ一緒であるが、それぞれの担当者が自分の好きなようにやっているため作品ごとにかなり毛色が違う。

 ちなみにヘッドギアは権利関係を簡便にする為に付けられただけの組織名であり、パトレイバー以外で使われる事はないし、何かをする組織なわけでもない。

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